就活女子学生必見!横行する「就活セクハラ」の実態と対処法とは?

深刻化する人事採用担当者による「就活セクハラ」。圧倒的に女子学生がターゲットになるケースが目立っています。被害にあわないためには、「就活セクハラ」の実態と対処法を知っておくことが大切です。ぜひ参考にしてみてください。

そもそも「就活セクハラ」とは?

「就活セクハラ」とはセクシュアルハラスメントの一種で、就活における性的な嫌がらせのことです。具体的には、企業の採用担当者が弱い立場の就活生に対して性的な質問をしたり、内定をエサに性的な関係を強要したりすることを指し、度を超すと「強制わいせつ」などの犯罪になるケースもあるほどです。セクハラは社内だけでなく社外でも行われ、応募先企業の採用担当者のほか、OBや社員などもセクハラ目的で就活生に近づくケースが報告されています。

ターゲットになるのは女子学生がほとんどで、「拒否すれば就活に影響する」と採用担当者などに言いくるめられることもあり、表沙汰になりにくいのが特徴です。抵抗しにくい就活生にとって、立場を利用した強要は一人で対処するのが困難なこともあるでしょう。

▽就活セクハラに関するクチコミはこちら
面接におけるセクハラのクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)

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「就活セクハラ」の質問例

それでは、就活セクハラに該当する採用面接での質問・発言をご紹介します。

  • 彼氏はいるの?
  • 週に何回ぐらいデートするの?
  • これまでにつき合った人数は?
  • 性経験の人数は?
  • 結婚の予定は?
  • 子どもを産む予定は?
  • 身長と体重は?
  • スリーサイズは?
  • この後、時間ある?
  • 今夜、食事に行かない?
  • 週末は何をしているの?
  • スカートが短いね。
  • スタイルいいね。
  • 制服はスカートだけど、足に自信ないの?

採用面接では、上記のようにプライベートに関わる質問や発言はセクハラとして問題になる場合があります。セクハラ行為と考えられる質問をした企業に就職すれば、就職後もセクハラ行為が続くのは明らかです。面接は企業が採用者を決めるために行うものですが、就活生も企業を見極めるチャンスだと受け止め、企業選びに役立てましょう。

就活セクハラの手口と対処法1:採用と無関係の連絡がくる

就活セクハラは、採用面接に限ったことではありません。1つ目にご紹介する手口は、「採用と無関係の連絡がくる」ことです。

これは、面接時に提出した履歴書などの個人情報を利用し、採用担当者が電話やメールで個人的に連絡をし、食事やお酒などに誘うというケースです。就活生にとっては、応募先企業の採用担当者からの誘いを断っていいものか悩むところでしょう。しかし、採用担当者が個人的に就活生を食事やお酒などに誘うのは「就活セクハラ」にあたります。

応募先企業の採用担当者に誘われた場合は、一人で抱え込むことなく、家族や友人など信頼できる人に相談するようにしましょう。断っても続くようなら、応募先企業に報告してもいいかもしれません。

就活セクハラの手口と対処法2:「内定」をエサに近づく

就活セクハラで就活生に近づくのは採用担当者だけではありません。応募先企業のOBや社員が「内定」をエサに近づいてくるケースもあります。「内定」を決定する権限がないにも関わらず、「内定をあげるよ」と就活生を期待させ、食事やお酒などに誘うのです。ひどい場合はホテルに連れ込まれることもあるので、「内定」をエサに近づく人物には注意しましょう。このような人物が近づいてきた場合も、家族や友人など信頼できる人に相談するのが賢明です。

就活におけるセクハラは、民法709条に反する不法行為にあたります。また、企業側も民法715条により使用者責任を負う場合があるので、手口1と同様に、応募先企業に報告することも視野に入れましょう。

就活セクハラの手口と対処法3:強引に個室に連れ込む

3つ目の手口は、採用担当者などがカラオケボックスやホテルなどの個室に強引に連れ込むケースです。当然のことながら、強引に個室に連れ込むのは「就活セクハラ」に該当し、体をさわる、抱きつく、キスをする、性的関係を求めるという行為もすべて「就活セクハラ」にあたります。ここまでエスカレートすると、単なる「就活セクハラ」ではなく、刑法で定められた「強制わいせつ」という犯罪行為です。このような状況に陥らないためにも、採用担当者などと個人的に会わないようにしましょう。

万が一このような状況になってしまった場合は、応募先企業に報告することをおすすめします。その際には、セクハラを受けた場所、日時、内容、証拠などを具体的に提示する必要があります。単に「セクハラされた」と訴えても企業側が対処してくれるかは不明なので、証拠の提示が重要です。相手の発言をスマートフォンなどで録音するようにしましょう。企業側が対処してくれない場合は、慰謝料の請求を考えてみてもいいかもしれません。

就活セクハラの手口と対処法4:「内定」をエサに交際を求める

4つ目の手口は、「内定」をチラつかせて採用担当者が就活生に交際を求めるケースです。「つき合ってくれるなら採用にしてあげる」と交際を迫るのは、言うまでもなく「就活セクハラ」にあたります。交際を受け入れても、採用されるかは定かではありません。このような言葉に惑わされないようにしましょう。

交際を求めるメールやSNSが送られてきたときには、SNS画面をスクリーンショットで残したり、メールを印刷したりして証拠を集めておくことが大切です。また、口頭で交際を求めてきたときには、スマートフォンなどで録音したり、言われたことをメモしたりすることをおすすめします。そして、確固たる証拠とともに、企業に報告するようにしましょう。

実際にあった事例

続いて、実際にあった「就活セクハラ」の事例をご紹介します。

アイシン・エィ・ダブリュ

トヨタ系部品メーカーのアイシン・エィ・ダブリュの採用試験を受けた女子学生が、40代幹部社員から採用の見返りに不適切な関係を迫られたという就活セクハラ事件。

報道によると、事件の始まりは採用の筆記試験の後で、「合格ラインに達していなかったが、自分の一言で合格にした」という内容の発言とともに女子学生を食事に誘いました。その後もLINEなどで頻繁に連絡し、男女の関係を迫っています。女子学生が関係を拒否すると「内定させない」というメールが届き、女子学生の父親には脅迫文が届きました。最終的に、この女子大生は不採用になっています。

その後、女子学生はLINEのスクリーンショットなどの証拠とともに、同社と幹部社員に対して損害賠償訴訟を起こし、同幹部社員は退職処分となりました。

共同通信社

ニュースの配信などを行う共同通信社の就職説明会に参加した女子学生が、同社人事部長から「作文を添削してあげる」と近くのホテルの一室へ呼び出され、不適切な関係を迫られたという就活セクハラ事件。

女子学生がすぐに抗議したこともあり、この事件は未遂に終わりましたが、企業側は数ヵ月の間、抗議を無視して隠ぺいを図っています。しかし、週刊誌などで事件が大きく取り上げられたため、企業側は当時の人事部長を懲戒解雇しました。

就活セクハラには毅然とした態度で対処!証拠集めも忘れずに!

内定をエサに交際や性的関係を迫る「就活セクハラ」は、受け入れても内定の保証はありません。大切なのは、そのような状況に陥らないように注意することであり、セクハラを受けた場合は毅然とした態度で対処することです。また、応募先企業への報告や法的手段も視野に入れ、証拠を集めておくことが重要です。

関連リンク

面接におけるセクハラのクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)

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著者:reisuke

人材派遣会社で数年間コーディネーターとして従事し、その後海外へ。現在は、ライター・翻訳者・日本語教師という3つの顔を持つ。政治・経済・教育を中心に幅広いジャンルで執筆中。