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【企業研究・JAL】経営破綻からV字回復へ!その歴史と事業内容

アジアの需要拡大と競争激化、航空業界の現状

2019年卒 就活人気ランキング(「みんなの就職活動日記」調べ)で日本航空(JAL)は総合ランキング第4位となりました。就活生に大変人気のある企業といえるでしょう。日本の航空業界は、現在ANAとJALの2強体制になっています。

2016年2月16日、客室乗務員(CA、キャビンアテンダント)出身の取締役専務大川順子氏(61歳)が、初の女性代表取締役に就任しました。JALの翼に、新しい風が吹き始めた印象があります。

航空業界全体を見渡してみましょう。業界規模としては、世界では年間に37億人(旅客数、2016年、IATA)、国内では9,502万人(旅客数、2016年、国土交通省)が空運を利用しています。

最近の航空業界のトピックとしては、成田国際空港と東京国際空港(羽田空港)の機能強化があります。発着率が拡大し、日本人、外国人ともに利用者が急増しています。

成田国際空港では、管理機能の高度化により平行離着陸できる2本の滑走路を独立運用できるように変え、高速離脱誘導路の整備により着陸した航空機が迅速に滑走路から離れることが可能になりました。羽田空港では、滑走路の処理能力向上とともに都心上空を通過する着陸ルートが予定され、発着率を強化する予定です。

このような空港の整備は、インバウンド(外国人による日本への旅行)の増加と、2020年に行われる東京オリンピック・パラリンピックを視野に入れたものです。観光立国をめざす政策もあり、航空業界の環境整備は不可欠なものといえます。

現在でもアジアを中心に航空需要は高まっています。しかし、競争の激化は避けられません。訪日や乗り継ぎの外国人客が増加することで、国際線への注力がカギとなるでしょう。これまでANAもJALも内需に支えられてきましたが、今後はインバウンド対応によって国際線への注力が課題です。

一方で人材的な課題としては、パイロット不足の深刻化があります。日本に限らず世界的な課題です。2013年から准定期運送用操縦士が新設され、JALとANAの2社はいち早く採用しました。

▽日本航空(JAL)に関する就活生のクチコミはこち
日本航空の掲示板・クチコミ - みん就(みんなの就職活動日記)

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経営破綻からV字回復へ

JALの歴史は、1951年にまで遡ります。第二次世界大戦後に、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)によって日本はすべての航空事業を禁止されました。その後、日本の企業による航空会社の設立が認められ、戦後初の民間航空会社として生まれたのがJALの前身である日本航空株式会社です。

1954年から30年に渡って、JALは日本を代表するフラッグキャリア(航空会社)として、航空業界を牽引してきました。その後に民営化、国内線が主体の日本エアシステムと合併。2008年のリーマンショックを契機とした不況の影響による乗客の減少、燃料費の高騰、組織の肥大化などによって、2010年に会社更生法を申請し、経営破綻しました。

しかし、京セラおよび現在のKDDIの創業者である稲盛和夫氏を会長に迎え、徹底的なコスト削減、大幅なリストラなどによる経営のスリム化を実施することでV字回復を達成。2012年には東証一部に再上場を果たしています。もしJALを志望するなら、基本的なフィロソフィーを変えることから経営改革に臨んだ、稲盛和夫氏に関する本を読んでおくとよいでしょう。

現在、JALは2013年に新型ワイドボディ機のエアバスA350を56機発注、2014年には三菱MRJを25機発注、航空機のシート刷新など設備投資も再開しました。しかし、基本的に堅実的な路線の経営に徹しています。

航空を地上で支える仕事

航空業界の仕事というと、最初に思い浮かぶのはパイロットや客室乗務員ではないでしょうか。しかし、新卒採用の業務企画職(地上職事務系)にはさまざまな職種があります(2016年度参考)。

航空会社の販売業務としては、個人や法人に対する旅客券の販売のほか、貨物を輸送するサービス、マイレージサービスの提供もあります。また、路線ネットワークやダイヤ、ひとつの運航便を複数航空会社の便名で運航する「コードシェア」の提携、収支の管理などの仕事も重要です。以下のような職種です。

  • 旅客販売(営業)
  • 貨物販売(営業)
  • 路便計画
  • 路便収支管理
  • 国際提携
  • マイレージ事業

顧客のニーズをキャッチして、サービスの品質を維持。現場のパイロットや客室乗務員をサポートし、安全かつ快適な空の旅を実現する次のような業務もあります。

  • 商品企画
  • サービス企画
  • 市場調査・品質管理
  • 現業サポート・マネジメント
  • 運航管理
  • 安全管理

企業経営のために、スタッフ部門も大切な仕事です。以下は、運航に関わるITの管理やコスト削減によって、新しく生まれ変わったJALを支える仕事といえるでしょう。

  • 経営管理
  • IT企画
  • 財務・経理
  • 広報・宣伝
  • 人事・人財育成

求める人材像は「感謝の心と、謙虚な学び 果敢に挑戦し、最後までやり遂げる 仲間とともに働く他」(『就職四季報 2017年版』東洋経済新報社)。航空業界で働きたい人は、募集要項などで志望したい仕事を詳しくチェックしてください。

【参考資料】

  • 「JAL、初の女性代表取締役 客室乗務員出身の大川氏」朝日新聞
    http://www.asahi.com/articles/ASJ2L6FT7J2LULFA03V.html
  •  『会社四季報 業界地図 2016年版』東洋経済新報社
  •  『最強の業界・企業研究ナビ2017 全18業界完全対応』木之本敬介+あさがくナビ編集部著 朝日新聞出版
  •  『図解入門業界研究 最新航空業界の動向とカラクリがよ~くわかる本[第2版] (How-nual図解入門業界研究)』吉田力著 秀和システム
  • JALコーポレートサイト
    http://www.jal.com/ja/

関連リンク

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監修:YAN

・東証一部上場メーカー(従業員数:2万人以上)にて新卒・中途採用の採用業務を担当。新卒・中途採用では、高校・大学・就職活動イベントでの会社プレゼン、書類選考、面接官(1000人以上の学生と面談)を経験。
・会社以外では大学在籍時、就職活動支援サークルにて後輩の就職活動を支援。就職後も学生の就職活動を支援中。