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【食品・飲料業界】志望動機に何を書けば好印象?例文つきでご紹介!

就活生から人気の食品・飲料業界ですが、いざエントリーシートを書くとなると「志望動機って何を書けばいいのだろう?」と悩む就活生は少なくありません。そこで今回は、食品・飲料業界の志望動機の作り方・書き方についてご紹介します。

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エントリーシートに志望動機を書くためのポイント(1)食品・飲料業界を目指した理由

食品・飲料業界への志望動機は、最初に「なぜ自分が食品・飲料業界を目指そうと思ったのか」について表現します。そのため、まずは自己分析をしっかり行い、この業界に興味を持った理由や目指した理由を明らかにすることが大切です。それでは業界志望理由の代表的な切り口を紹介しましょう。

1.食文化への興味

「食」を世界規模で捉えて、興味があることを述べます。たとえば、「食」は全世界共通であるとか、昨今では日本の食文化が注目され、食のグローバル化が今後ますます進むなどの観点は、食品のグローバル企業や食文化をPRする企業へのアピールには重要です。

2.「食」は健康志向の原点

食品業界や飲料業界には、「健康」を企業戦略の柱にしている会社はたくさんあるので、「食」を健康志向の切り口で捉えるのも良いでしょう。健康に良い食品のニーズは将来的にますます高まると考えることは、食品業界を志望する大きな理由になります。

3.身近な食生活や食卓からの興味

「食」は毎日の生活と切り離せない身近な存在。そのため、憩や団欒と直結しており自身のライフスタイルからも大変興味を持っていることをアピールするのもいいでしょう。また、身近であるからこそ「安全」「安心」という信頼感のある企業を志望するきっかけになったことをPRするのも、志望理由につながります。

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出典:fotolia

エントリーシートに志望動機を書くためのポイント(2)その企業を目指した理由

食品・飲料業界とひと言でいっても、取扱商品のジャンルは調味料や加工品、清涼飲料水、アルコールなど実に様々で企業も数多く存在します。したがって、次のステップはその中で、なぜ志望の企業にエントリーしようと思ったのかを理由を明確にしましょう。

1.業種および企業を選んだ理由

たとえば、食品業界の中でなぜ食品専門商社なのか、あるいはアルコール飲料メーカーの中でなぜ他社だとダメなのかといった他社と区別する切り口になります。理由を明快に伝えるためには、単なる企業イメージやCMの印象に頼らない深い業種研究、個別の企業研究をしっかり行う必要があります。

2.取扱商品・サービスへの思い入れ

製造・加工食品・飲料メーカーや食品流通サービス業は、基本的には自社ブランドや主力商品を持っています。企業への思いと併せて、ブランドや取扱商品、サービスへの思い入れも志望動機には欠かせません。他ブランドや他商品との競合状況の中で、なぜそのブランド・商品を扱う会社を志望するのかを伝えることが大切です。商品の好きなポイントやその商品を今後どのように展開していきたいか、など商品についての情熱をアピールすると良いでしょう。

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エントリーシートに志望動機を書くためのポイント(3)就職後も活かせる学生時代のエピソード

業界・業種、そして企業への思い入れの次に書きたいのが、学生時代に習得したものを「ぜひ、御社で活かしたい」という動機です。

1.大学時代の研究テーマ

理系であれば、たとえば専門のバイオ研究で得た知識を発酵研究で生かせられるといった経験や、経営学部のマーケティングゼミで学んだことが食品メーカーで、市場開拓や宣伝・広告に活かせられるといったことを使うことができます。

2.インターン参加で得た興味

インターンへの参加は、実際に会社で働くイメージに近い内容を行うため、志望動機に活かすことが可能です。たとえば、「営業チームの補助として1カ月勉強させてもらった際に、食品流通の面白さとスケール感に感銘し、営業職として働きたいと思った」といったような動機です。

3.アルバイト経験での収穫

生鮮食品の卸・加工現場の作業アルバイトの経験も強みになります。「アルバイト時の活気とやりがいが今でも印象に残っており、指導してもらった社員さんの仕事にも憧れた」といった内容も良いでしょう。

エントリーシートに志望動機を書くためのポイント(4)どのように会社や社会に貢献していきたいか

志望動機を書いたあとは、入社できた暁には会社そして社会にこのように貢献していきたい、という熱意で締めくくりましょう。それでは例文をご紹介します。

1.「食」を通じ「笑顔」や「健康」を届けたい

「食」は単に空腹感を満たすだけでなく、必ず付加価値があります。そこで、「自分はその先頭に立って、たとえば『笑顔』や『幸福感』、『健康な生活』などを人々に貢献していきたい」と結ぶのも良いでしょう。

2.「食文化」をすべての消費者に発信したい

製品の提供は豊かな食生活にもつながります。そのため、その企業を目指した理由として、商品への思い入れを述べた場合には、「御社の製品を通して、国や地域ならではの『食文化』にまで影響を与えられるよう貢献していきたい」と語ると志望動機に一貫性が生まれます。

3.安心と安全に裏付けられた新商品開発をしたい

「人が何を望んでいるかを敏感に感じ取ることが得意なので、入社した暁には、安全・安心に裏付けられた新しい商品開発へ貢献していきたい」と自分の長所を主張の根拠にすると説得力が増します。

【例文】食品・飲料業界の志望動機3選

ここでは、実際にエントリーシートの志望動機を3つの例文で紹介しましょう。

1.業界から業種、そして企業へ志望動機を絞り込む方法

「私が食品業界そして食品専門商社に志望する理由は以下の通りです。人々の生活に『食』の役割は必須です。しかも単に空腹を満たすだけでなく、『食文化』と言われるように豊かな生活、健康な暮らしに果たす役割は大きなものがあります。その中で、食品専門商社のトップクラスである貴社は、食品流通の要として生鮮品から加工食品まで取り扱われておられます。会社説明会で、商社の仕事は食品流通にいかに付加価値を付けられるかと聞いており、是非貴社の流通最前線で人々の消費生活へ貢献したいと考え、志望いたしました。」

<ポイント>
食品業界を食文化の観点から大きく捉えることで、次に続く商社機能への興味につないでいきます。しかも、その中でトップクラスの企業に注目して志望したとアピールしており、参加した会社説明会での接点や、入社後の貢献にも触れています。

2.インターンシップ経験からさらに強めた志望動機

「私が飲料業界の中で、特にリーディングメーカーの貴社を志望する理由は次の通りです。もとより貴社の主力飲料の宣伝戦略で、他社を圧倒する訴求力には強い興味を持っておりました。ちょうどそこへ参加させていただいたインターンシップ経験が、私の志望企業を決定づける機会となりました。それは、生産工場の生産ラインでの体験実習です。TVCMの華々しさとは違い、地味ですが衛生管理の徹底された製品供給体制に余念のない企業姿勢を体感できたのは大きなインパクトでした。是非、第一志望である貴社に入社し、貴社の発展に貢献したいと考えています。」

<ポイント>
志望する企業のブランドや主力商品に愛着を持っているということと、それがきっかけとなって参加したインターンシップでさらに志望意欲を強くしたという流れでアピールしています。また、その時の社員から感じた思いも伝えています。

3.学校の専門研究や趣味から貢献したい

「私が数ある食品業界の中で、製菓製造を本業とされる貴社を最も志望するのは3つの理由があります。ひとつは、私の大学での専攻が経営学部マーケティングということで、製品開発や競合戦略をゼミでも取り上げてまいりました。特に競合の厳しい貴社の業界を私なりに研究してきた中で、新製品発売時のメディアの使い方が戦略的で、短期間の多頻度集中型で一気に知名度を上げようとされているのに感服した経緯があります。も二つ目は、私のプライベートな趣味でスイーツ深訪があり、時間を作ってスイーツ店巡りや、各地の銘菓を実際に食してきており、製菓の味覚には自信があるからです。そして最後で最大の理由が、貴社のお菓子の大ファンだからです。友人や知人宅訪問時の手土産には必ず貴社のお菓子を使っています。私のこの3点から貴社に入社できた暁には、自身のマーケティング研究から得た知識や製菓の味覚を活かせば、私の大好きな貴社のお菓子をより多くの消費者に購入してもらうことができると考えます。」

<ポイント>
「甘いものが好き」「食べるのが好き」という単純発想にとどまらず、学校での専門ゼミでのことや趣味などから、食品業界の中で働くなら貴社しかないということを伝えています。できるだけ深い志望企業の研究をした上でのアピールです。

志望動機の完成度を上げて食品・飲料業界の就活を有利に進めよう

食品・飲料業界には非常に幅広い業種と企業があるため、企業側からすれば、その中でなぜ自社を志望したのかという理由に興味を持ちます。就活生から人気の高い食品・飲料業界だからこそ、完成度の高い志望動機を書けるようにしていきましょう。

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GAKUSUI

著者:GAKUSUI

◆一部上場企業で人事・採用・能力開発を約15年経験。採用では、新卒を中心に面接官はじめ採用選考実務と管理職(採用課長、能力開発部次長)を経験。
◆採用業務だけでなく、人事異動、能力開発、教育訓練等トータルで経験。
◆上記企業で営業部、販売部、企画部で実務から管理職まで経験。また、転職経験もあり(中堅商社6年、国家公務員2年)。
◆新卒専門のキャリアコンサルタント(国家公務員)として直接大学生に対面指導。模擬面接、ES添削、自己分析指導等、就活カウンセリングの実務全般を2年間経験。その間、大学キャリアセンターと連携し講演実績あり。