苦手意識を克服!インターンのグループディスカッションに向けた対策

インターンの選考でよく行なわれるグループディスカッションに苦手意識を抱いている人は多いでしょう。そんな人のためにグループディスカッションの基本的な流れから、人事担当者の視点、そして役割ごとの対策を具体的に紹介します。

グループディスカッションの基本的な流れと人事の視点を解説

はじめに、グループディスカッションの基本的な流れと、人事担当者が何を評価しているかという目的を解説します。

1. 基本的な流れ

最初に人事担当から、メンバー5~7人程度のグループが指定され、課題の提示と、簡単な進め方の説明があります。たとえば、「話し合いの時間は30分です。役割などはみんなで相談し、最後に発表をして下さい。」といった感じで、この指示以降の進行は各グループに任されます。

(1)自己紹介と役割決定(約5分)
簡単に自己紹介をし、ディスカッションをする上での役割をみんなで相談して決めます。一般的には、司会、書記、タイムキーパー、発表者などです。
(2)スケジュールの管理(約3分)
意見収集、整理とまとめ、発表準備などのスケジュールを決め、何にどれだけの時間を割くかを決めます。
(3)意見やアイデアの収集(約15分)
グループメンバーの全員参加で意見を出し合います。ここに多くの時間を割き、反対意見、同意見、アイデアなどできるだけたくさん集めます。
(4)発表に向けての整理とまとめ(約7分)
集まった意見やアイデアを内容ごとに整理し、課題解決に向かって取捨選択をしていきます。そして、最後にグループの結論として意見を決定し、発表用にまとめます。

2. 評価する項目

グループディスカッションの目的は、以上のプロセスを観察しながら人事担当が個々人の能力評価をすることです。観察項目は以下の通りです。

(1)グループメンバー間の協調性
参加メンバーの発言をよく聞き、同調できるところは同調し、課題と向き合っている点を評価します。マイナス評価は、他者の意見を聞かない点などです。
(2)課題解決に向けた積極性
どんな役割を持っていようが課題解決の目的は一緒なので、当事者意識を持った前向きな発言、行動を評価します。他者の言動を見てから良いところどりをする行動は、マイナス評価です。
(3)課題解決に果たしたリーダーシップ
メンバーの先頭に立ち模範を示せるかどうかを見ています。グループディスカッションの流れに応じた発言や行動ができる人を評価します。良い意見を持っていても全体の流れを変えられないのはリーダーシップが足りないと判断されます。
(4)ディスカッションの論理的思考力
同調する意見も、反論する意見もなぜそうなのかという理由をしっかり述べられる点を評価します。また、テーマの本質をとらえているかどうかもポイントです。本質を理解せず、印象だけで発言するのはマイナス評価です。
(5)発想やアイデアなど創造性
テーマや課題によっては物事を捉える視点やアイデアを見ます。他者とは違った視点で意見を言えるか、また流れを変えるアイデアのある人であるかも見ています。

全体の流れと人事の見る視点は以上です。実際のグループディスカッションでは役割があるので、次に役割ごとの対策を紹介します。

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司会はメンバー全員が発言しやすい環境つくりを

まずは、グループディスカッションで司会を務める場合の対策から紹介します。

1.メンバー全員が発言しやすい環境づくり

司会者の1番の仕事は、参加メンバー全員の発言を上手に引き出すことです。「全員が発言すること」がポイントで、そのための環境づくりとして、発言者が特定の人に偏らないように気を配る必要があります。発言者を順に指名する方法もありますが、メンバーの表情をよく観察し発言したがっている人を指名したり、逆に長い発言を制して他の人へ話を振るなどのコントロールを意識しましょう。

2.発言が少ないメンバーへの気配り

ディスカッションがスタートしてしばらくすると、発言者にバラツキが出てくるケースがよくあります。特に気を付けなければならないのが発言機会のない人や、発言しても短くて内容が乏しい人です。誘い水として、発言のない人には指名したり、発言内容が短い人に対しては「…ということでしょうか?」とフォローしたりして、少しでもアイディアが集まるよう意識しましょう。

3.課題解決に向けた方向付け

発言がメンバーから平等にあったとしても、内容が課題解決に向かっているかを見極めるのが司会者の大事な仕事。テーマから脱線するような発言があれば、指摘して軌道修正するようにします。また、同調的な意見ばかりで内容が深掘りされない場合は、あえて反対意見を促したり、自分から発言したりして観点を変えるような方向付けをするのも重要な役割です。

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グループディスカッションのクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)

メモだけではNG!書記はディスカッションの流れに応じて議論の報告と自分の意見を述べる

書記係は文字通り議事録を取る係ですが、ただメモを取っているだけでは誰でもできるので何のアピールにもなりません。書記を任されたときの対策は、次の点がポイントとなります。

1.記述は要点をおさえて迅速に

発言記録を迅速にまとめるだけでなく、今回の課題テーマを常に意識し、後々の結果発表をイメージしながら出された意見やアイデアを整理していくことが大切です。その一方で、メンバーの1人として自分ならこう考える、ということを意識しておくことも必要で、書記に集中し過ぎないようにしましょう。

2.必要に応じて「これまでの議論のまとめ」を紹介する

さまざまな意見が出されて行き詰まったときは、頭の整理のために、それまで筆記したものを中間報告をする役割も重要です。また、意見が出尽くして制限時間が迫ってきたときは、発表に向けた準備がスムーズにいくようメンバーにフィードバックをするなど、適宜、記録した内容を紹介しましょう。

3.自身も発言の機会を得る

書記だからといって、発言しなくても良いわけではありません。発言機会は他のメンバーと同様です。メンバーの一員であることを忘れずに、できるだけ機会をみて自分自身の意見を述べましょう。現在の進捗状況を報告したうえで自分の意見を発言するなど、ディスカッションの流れに応じて意見を述べることを忘れてはいけません。

タイムキーパーは課題解決に向けた適切な時間管理を

タイムキーパーは、効率的にディスカッションを進めるために適切に時間管理をする役割があります。

1.時間の適切な配分

メインの役割は、時間管理です。管理する以上、「自由に発言する時間」「意見をまとめあげる時間」「発表準備の時間」など、あらかじめ決めた時間割に基づきコントロールしなければなりません。時間をかけ過ぎているとか、時間に余裕があるだとかを発言者を遮ってでもいいので進言するのがポイントです。

2.司会と連携して議事を進行

時間管理に大切なのは、司会者との連携です。基本は司会者を経由して、進行を急がせたり、少し時間をかけさせたりします。ただし、一般的にメンバー数は数人程度なので、直接全員に言っても問題ありません。ポイントは、課題を時間内に達成できるかどうかなのでしっかり主張しましょう。

3.自分もしっかり発言

書記と同様タイムキーパーであっても、メンバーとしての発言が必要です。グループディスカッションの場合、時間が押すことが多いですが、時間を気にして自分自身が発言できなかったということにならないように注意しましょう。

特に役割がないグループメンバーは積極的なサポートや発言を意識

特に役割がない場合、アピールしづらく何か損をしたような気がするかもしれません。しかし、むしろ自分の意見を主張できるチャンスと思って、課題達成のために積極的に前に出ましょう。

1.役割をサポートし、議論が前進するような発言を

役割がなくても、忘れてはいけないのが課題達成です。就活時はタイムキーパーでなくても時計を持っているはずので、時間が押していれば司会者やタイムキーパーに「少し急ぎましょう」と進言できます。また、うまく議事進行できない司会者には「こうしてはどうでしょう?」と発言したり、いい意見は「まとめに使いましょう!」と提案したり、積極的に参加するようにします。

2.他メンバーへの賛同発言や論理的な提案

役割がないからといって自分の発言時以外、黙って聞いているというのは絶対避けましょう。同じ意見に対して、身を乗り出し「私もそう思います!」と明言するのも主張です。また、あえて「ちょっと違った観点からアプローチしてみませんか?」など、自分の発言機会をつくり、論理的思考に基づき議論を深める発言をする方法もあります。

グループディスカッションの事前練習でコツをつかもう!

グループディスカッションに対する苦手意識をなくすために、まずは全体の流れと役割をよく理解し、練習する機会をつくることが大切です。ゼミやサークル仲間といった身近なところや、模擬グループディスカッションを行っているセミナーに参加するなど、ひとつひとつ慣れていきましょう。

関連リンク

グループディスカッションのクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)
グループディスカッションで落ちるのクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)

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著者:GAKUSUI

◆一部上場企業で人事・採用・能力開発を約15年経験。採用では、新卒を中心に面接官はじめ採用選考実務と管理職(採用課長、能力開発部次長)を経験。
◆採用業務だけでなく、人事異動、能力開発、教育訓練等トータルで経験。
◆上記企業で営業部、販売部、企画部で実務から管理職まで経験。また、転職経験もあり(中堅商社6年、国家公務員2年)。
◆新卒専門のキャリアコンサルタント(国家公務員)として直接大学生に対面指導。模擬面接、ES添削、自己分析指導等、就活カウンセリングの実務全般を2年間経験。その間、大学キャリアセンターと連携し講演実績あり。