求人数が増えるのは2月と9月!?転職時期で有利さは変動する!

企業の求人数は2月と9月に増える傾向にあります。そこには、年度の節目である4月と10月に体制を整えておきたいという企業側の意図が見られます。この時期に出る求人に応募ために、1~2か月の準備期間を作っておきましょう。

なぜ2月と9月に求人ピークが生まれるのか、その理由とは?

1年のうち、一般的に求人数が多いのは2月と9月。その理由は企業の年間の動きと関係があります。多くの企業は4月~3月をひとつの年度とみなしています。年度末となる3月には多くの離職者を出し、さまざまなプロジェクトもひと段落となります。期首である4月には、新たなプロジェクトが動き出したり、人員配置が変わったりします。企業としては、退職者が出たり、新入社員が配置できなかったりして欠員が出ている部署に人材を補充し、体制を整えておきたいところ。つまり、2月の求人は4月入社に向けての募集なのです。多くの企業で同様の事情を抱えていることから、求人数のピークのひとつが2月に来ると考えられます。

一方、もう一つのピークである9月は、10月入社に向けた募集です。4月が期首とすれば、10月は下半期のスタート時期。こちらも企業の事業計画上、キリのいい時期なのでまとまった求人数が出やすくなります。2月の求人と同様、中途採用の背景には、退職者が出たことによる補充や、新規プロジェクト開始による人材の必要性が挙げられます。

これまでは「欠員補充」といった点で語られることが多かった中途採用ですが、終身雇用制度の崩壊やグローバルな観点での経営が求められる今、企業側も「4月に新卒を一括採用し、足りない分を中途採用で補う」という旧来方式の採用活動から脱却しつつあります。つまり、1年を通じ、よい人材であれば新卒・既卒・転職者に関係なく採用する「通年採用」というありかたです。年間、あるいは半期の事業計画に基づき、最初から年に数度の求人を計画に入れている企業も少なくありません。計画を立てる上でいちばん合理的な時期が、2月と9月であるとも考えることができます。

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転職活動はピークの1~2か月前から始めよう!

転職活動は思い立ってすぐに始められるものではありません。転職先候補の選定や業界研究をしたり、履歴書や職務経歴書を書いたりするなど準備が必要です。先ほど述べた2月、9月は求人数が多いだけでなく、応募者の数が多い時期でもあります。夏・冬のボーナスをもらったあと、本格的に転職活動をする人は少なくありません。さらに冬の場合は、ボーナスを受け取ったあと、年末年始を挟んで動き出します。ライバルが多いだけに、十分な準備をして臨む必要があります。

近年、従来の事業分野を飛び出して、新規事業を立ち上げる企業も少なくありません。その場合、社内にいる既存の人材だけでは当然、事業を軌道に乗せることはほぼ不可能。そこで、専門スキルを持つ人材を社外に求め、中途採用を行うことになります。求職者がそうした企業の動向をとらえ、求人に関するさまざまな情報を収集し、転職先候補を選ぶまでには時間がかかります。また、履歴書や職務経歴書を作成するには、自分のキャリアや志望動機を整理しておく必要があり、そのための時間も十分確保しておかなければなりません。

特に、年度途中の9月求人では、採用企業側に「現状では業績があと一歩なので、少しでも結果を残すことができる人材が欲しい」という思惑が働いていることが少なくないため、実績重視の採用となる傾向にあります。スキルや経験をうまくアピールできる人が有利となりやすく、履歴書や職務経歴書の作成はもちろん、面接対策も綿密に立てておくことが重要になります。いずれの月に転職するにせよ、遅くとも求人数のピークよりも1~2か月前、つまり、2月に応募する人は12月ごろから、9月に応募する人は7月ごろから準備を進めておくのが望ましいでしょう。

実は、ライバルが少ない4~5月も狙い目!

求人数の2つのピークである2月、9月とは別に、注目すべき時期が4~5月。ピーク時ほどではないものの、比較的求人数は多くあります。この時期の募集は、新年度に入って不足している人材で、早急に人を配置する必要のあるポジションやポストが対象。企業側としては「どうしても人が必要」という状況にあり、採用意欲も高めです。緊急性が高いゆえに「求める人材にだいたい当てはまっていればOK。すぐに入社できる人が欲しい」という、スペックよりもタイミングを重視する可能性があります。

一方、会社に在籍中の転職希望者にとって、4~5月は動きにくい時期。新年度が始まって忙しく、日々の仕事に追われて転職活動に踏み切りにくいでしょう。それだけに、競争率はピークの2・9月に比べると低め。年度の初めで忙しいけれど、ライバルが少ない4~5月の求人に敢えて応募するのも一つの手です。

アピール力があれば時期不問!?転職エージェントの活用もアリ

1年のうち、月によって求人数や応募者数に波があることを先に述べました。確かに、競争率が低い月を狙って応募する作戦は有効です。しかし、同時に自分がこれまで得たスキルや実績をアピールする力を磨くことも重要です。アピール力を身につけ、自分の力を発揮できるような企業と出会いたいなら、転職エージェントの活用をおすすめします。

転職エージェントの営業担当(キャリアアドバイザー)は日々、企業の人事担当者と接触をしています。非公開案件も数多く抱え、つねにクライアント企業の課題を解決できる人材を探し、求人件数の増減の波とは関係のないところで活動しています。企業にアピールできる実績を持った人なら、転職エージェントを活用することで時期に関係なく、転職に成功できる可能性が高くなります。キャリアアドバイザーは自分が担当する転職希望者に対し、希望する業界や企業にどうアピールすればよいか的確なアドバイスをしてくれます。また、自分のスキルやキャリアを転職に精通した第三者から客観的に見てもらうことで、これまで気づかなかったアピールポイントや、適した業界・職種を見つけることもできるかもしれません。

転職時期で成功率は変わる!押さえるポイントはこれ!

1年のうち、いつ求人に応募するかで成功率は変わってきます。先述したように、1年で求人数が多くなるのは2・9月ですが、求人に応募する人がいちばん多いのもこの時期です。逆に、あまり応募人数が多くないのが4~5月。新年度が始まった直後で、在職中の人は転職活動をするだけの余裕がありません。この時期に求人を出す企業は、「とにかく急ぎで人材が欲しい」というところが多く、応募するとスピーディに採用まで進む可能性もあります。一方で、転職時期にこだわらず、アピール力を磨いて希望する企業・業界に転職したいという人は転職エージェントの活用をおすすめします。

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監修:草地稔

大阪生まれ。立教大学経済学部卒業後、リクルートに入社。広告ディレクターとして10年修行積む。日本経済新聞社主催環境広告ポスター展で優秀賞受賞。その他社内の広告賞受賞多数。その後インターンシップ企業でフリーペーパーを創刊し、4年半で10万部まで伸ばす。編集部在籍の学生の就活サポートを実践し、電通、三菱商事、リクルート他有名企業へ続々と内定した。この時、学生時代の実績作りとPR方法で就活の結果が全く異なることを実感する。その後ベンチャー企業や上場企業の取締役を経て、株式会社DAWDYを設立。現在、Web企画の運営、オウンドメディアのプロジュースを中心に活動している。