福祉に関する仕事をしたいなら!就職活動で狙うべき職種を解説

社会の役に立つ仕事に興味があり、福祉関係の仕事に携わりたいと思っている人が増えてきています。ひと言で福祉といっても様々な企業や職種がありますよね。具体的な仕事内容を紹介するとともに、資格についての疑問にもお答えします。

就職活動をする前に知っておこう!福祉に関わる仕事の種類にはどのようなものがあるの?

福祉とは、高齢者、乳幼児、障害者などや困っている人たちを助ける社会の仕組みのことをいいます。そして、「福祉の仕事」と言われるものには、大きく分けて次の4つの分野があります。

1.介護の分野
介護とは、日常生活を営むことが困難な人に対して、日々の動作から家事一般、そして健康管理まで、生活の自立を助けることを目的として行う行為のことです。介護が必要な理由としては老齢化によるもの、心身の障害、病気・怪我などがあるので、それぞれの背景に応じて直接的、間接的に補助します。介護福祉士や介護士などが代表的な職種です。

2.保育の分野
保育とは、乳幼児が健康で安全な状態でいられるよう養護し、健全な発達ができるように育てることです。保育分野の代表的な仕事としては、保育所、児童福祉施設、幼稚園などにおいて乳幼児の保育者、教育者として携わるものです。このような施設で生活全般の世話をしながら心身の発達を援助・促進し、同時に社会性も養っていきます。代表的な職種は保育士や幼稚園で働く幼稚園教諭などです。

3.ソーシャルワーク系の分野
ソーシャルワークとは、通常の生活を続けられない事情や問題を抱える人の相談に乗り、専門知識に基づいたカウンセリングや援助で問題を解決できるようにサポートする活動のことをいいます。いわば福祉関連の専門相談のことで、この仕事に従事する人達は広くソーシャルワーカーといわれます。具体的な仕事は、後段で紹介します。

4.福祉住環境の分野
高齢者や障害者が安全で快適な生活ができるように、使いやすくて住みやすい環境を提案する仕事で、福祉住環境コーディネーターとよばれる専門家もいます。たとえば、ほんの一部ですが分かりやすい例で言うと段差の解消や手すりの設置などが挙げられます。医療と福祉、そして建築の観点から最適な環境を作っていきます。他の福祉の専門家と連携を取り合い、協力して仕事を進めます。

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就職活動をする前におさえておこう!福祉に関わる仕事の職種にはどのようなものがあるの?

1.介護系の仕事

介護職は、病院や老人ホーム、デイサービス施設などで、日常生活が困難な高齢者や身体・精神に障害のある人に対し、生活の手助けを直接おこなう仕事です。

介護福祉士:国家資格である介護福祉士は、被介護者の介護はもとより、家族からの相談にも応じます。福祉系の学校での専門科目の履修、もしくは実務経験3年以上の資格要件をクリアした後に受験ができます。合格率は約60~70%なのでしっかり試験勉強すれば、比較的取得しやすいでしょう。介護福祉士の資格を取得することで、給与面で厚遇する企業もあります。
ホームヘルパー:ホームヘルパーは要介護者のいる自宅を訪問し、食事や入浴、排泄などの身体介護や、洗濯や掃除、調理など家事の補助を行うこともあります。ホームヘルパーの資格は、自治体や社会福祉協議会の実施する「介護職員初任者研修」を受ければ比較的簡単に取得できるので、介護の仕事の入門には適しています。
介護助手:資格が不要な介護助手は、入浴や排泄などの身体介護を行うことができません。そのため、介護福祉士の補助として準備や清掃、片づけなどが主な仕事です。実践を積み上げながら資格取得に向けて勉強したい人に適しているでしょう。
ケアマネジャー:介護支援専門員と呼ばれ、介護が必要な人が介護保険サービスを受けられるようにするのが主な仕事です。具体的には、どのような介護サービスやケアが必要かをまとめたケアプランの作成や、実際の介護サービス業者との調整を行います。各都道府県が管轄する公的な資格ですが、受験資格のハードルが高く、福祉関係の国家資格の保有、もしくは実務経験5年以上、となっています。

2.保育系の仕事

保育系の仕事の代表は、乳幼児を預かる保育所で働く「保育士」です。親に代わり、子どもたちを安全に保育し、しつけをおこない、基本的な生活習慣を身につけさせる使命もありますが、親へ子育てアドバイスをすることも重要な仕事の1つです。また、教育施設である幼稚園では「幼稚園教諭」として子どもと接するため、保育園に比べて児童教育をするという側面が強くなります。一方、児童福祉施設である児童自立支援施設では、「児童生活支援員」とよばれる職種があり、保育士資格を持っていれば就業可能です。児童が自立して生活していけるようカリキュラムを組み、生活指導や健康管理を行います。

3. ソーシャルワーク系(相談系)の仕事

ソーシャルワーカーといわれる仕事には、福祉事務所などで働く「ケースワーカー」や、病院や介護施設で働く「生活相談員」などの職種があります。いずれも、要介護者本人の状況や課題を介護現場と共有し、その問題の解決方法を、家族、生活環境、医療的な観点から考え、解決に向けて対応していく仕事です。

4.福祉住環境の仕事

福祉住環境の代表的な仕事は、福祉住環境コーディネーターです。福祉住環境コーディネーターとは、高齢者や要介護者の住みやすい環境作りのために、建物や設備の建築的な観点と、住む人の体への影響といった医療的な観点の両面から提案できる専門家です。スロープの設置や段差のない通路整備などが例として挙げられます。また、福祉施設の設備の運営や環境整備一般のマネジメントを行う責任者、事務管理者も、要介護者の好環境作りに携わる仕事と言えます。

就職活動をする前に知っておきたい!福祉に関わる仕事は今後どうなる?

1.ますます進む高度高齢化社会
皆さんご存知のとおり、日本は高齢化社会がどんどん進んでいます。2025年には65歳以上の老齢人口が全体の30%強(現在は約26%)に、また75歳以上は全体の約20%弱(現在は約13%)と推定されています。これは、3人にほぼ1人が65歳以上に、また5人に約1人が75歳以上という計算になり、わずか数年の間に老齢人口が急増することを意味しています。もちろん、高齢化に伴う老人介護だけが福祉ではありません。社会的に困っている人たちに助けの手を差し伸べるという福祉の精神は一層深まります。

2. 厚生労働省による「地域包括ケアシステムの構築」
急激に進む高齢化の波に飲まれていく中で、国の重点施策としても福祉に関する対策は具体化されています。
たとえば、厚生労働省の提唱する「地域包括ケアシステムの構築」は、住まい環境の整備、医療・介護支援・生活支援などを一体的に進めようとするものです。当然そこにはそれぞれの課題解決を進めるため、実際の福祉現場で働く専門家が必要になるのは目に見えています。また、国の政策だけでは実現できないこともたくさんあり、合わせて民間の新規施設参入や新たなサービスの提供も予想されるのが今後の福祉業界です。
したがって介護業界は、今後も需要の拡大が期待できる将来有望な業界といえます。

就職活動する前に確認しておこう!福祉に関わる仕事に携わるにはどのような資格が必要?求められる人材とは?

1.福祉で必要な資格

福祉関係の仕事では、資格がないとできない仕事もがありますので紹介しましょう。

(1)介護系の仕事
介護現場の仕事では、「介護士」「介護福祉士」があります。施設や病院によってはこれらの資格がないと就業できないところもあり、内定を得るには資格がある方が有利です。資格があるのとないのでは、就業後に従事できる業務にも差が付くようですが、資格がなくても就業できる施設も多くあります。経験を積みながら同時に資格取得を目指すこともできるでしょう。

(2)保育系の仕事
保育所で働く場合、「保育士」の資格が必要で、有資格者として直接子どもと接して日常生活のしつけなどをすることができます。「保育補助」であれば資格なしでも働けますが、子どもと直接接しての指導は制限され、園内清掃、片付けなど雑用作業が中心となります。また、幼稚園勤務を希望する場合には、「幼稚園教諭」資格もしくは「保育士」資格が必須となります。

(3)ソーシャルワーク(相談)系の仕事
ソーシャルワーク系の仕事はすべて資格が必要です。
・介護支援専門員(前述の、「介護の仕事」参照)
ケアマネジャーともいわれます。福祉や保健医療の分野での実務経験がある人が取得でき、都道府県の発行する公的資格です。特別養護老人ホームや、自宅で介護されている人の支援を行う居宅介護支援事業所などの施設が職場になります。
・ケースワーカー 
社会福祉主事任用資格を取得後、公務員試験を通過しなければなりません。福祉事務所や児童相談所など公的機関が主な職場となります。医療機関や介護に関する公的サービスと連携し、要介護者の相談に対応します。
・生活相談員
自治体によって多少変わりますが、社会福祉士資格や社会福祉主事の任用資格など条件を満たせば就業が可能となります。特別養護老人ホーム、老人保健施設、デイサービスなどが職場で、ケアマネジャーと連携して要介護者のケアプラン作成などを行います。

(4)福祉住環境の仕事
「福祉住環境コーディネーター」は、まだ歴史が新しく東京商工会議所が認定する民間の検定資格です。福祉用具・設備メーカー、工務店などが職場となります。

2.求められる人材像

(1)ストレス耐性が高い
福祉に関連した仕事では、「ストレス耐性」の高い人が求められます。どのような仕事でも大なり小なり「ストレス耐性」は求められますが、特に福祉関係では要介護者の世話などで重労働が多かったり、接する相手との意思疎通が難しかたりするケースが多く、特に粘り強さや根気が求められるのです。

(2)コミュニケーション能力が高い
一般的な大人同士であれば一度で簡単に通じることでも、要介護者の中には何度も同じ話を繰り返さなければ通じない、またはアプローチ方法を柔軟に変えていかないと理解してもらえない人もいます。状況や相手に応じて、臨機応変に対応できる高いコミュニケーション能力が問われる仕事です。

福祉に関する仕事をしたい就職活動生は、どのような分野で働きたいかまず考えてみよう

今後ますます社会的ニーズの高まるのが福祉関連の仕事です。いろいろ活躍できる仕事の場や種類があるので、どのような仕事が一番自分にあっているのか、資格取得やキャリアアップも考えながら探していくことが大切です。

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著者:GAKUSUI

◆一部上場企業で人事・採用・能力開発を約15年経験。採用では、新卒を中心に面接官はじめ採用選考実務と管理職(採用課長、能力開発部次長)を経験。
◆採用業務だけでなく、人事異動、能力開発、教育訓練等トータルで経験。
◆上記企業で営業部、販売部、企画部で実務から管理職まで経験。また、転職経験もあり(中堅商社6年、国家公務員2年)。
◆新卒専門のキャリアコンサルタント(国家公務員)として直接大学生に対面指導。模擬面接、ES添削、自己分析指導等、就活カウンセリングの実務全般を2年間経験。その間、大学キャリアセンターと連携し講演実績あり。