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【企業研究・サントリー】業界の市場の動向と事業内容を徹底的に解説

飲料、ビール、ワインなどによって会社が分かれるサントリーグループ

いつも飲んでいる缶コーヒーやジュース、あるいは飲み会のビール。飲料・酒類の業界は、就活生にとって身近に感じられる業界ではないでしょうか。しかし、就職先として考えるなら、消費者の視点だけでなくメーカーの視点を持つことが必要です。

サントリーは2009年から、ホールディングカンパニー制に移行しました。ホールディングカンパニーは「持株会社」とも呼ばれ、事業全体の戦略立案や事業活動の支援行う親会社のもとに、複数の企業がグループとして存在する体制です。

サントリーのグループ企業には、主な食品事業の関連会社として、清涼飲料を扱う「サントリー食品インターナショナル株式会社」、「サントリーフーズ株式会社」、酒類の「ビーム サントリー」「サントリースピリッツ株式会社」、酒 類の国内販売を担当する「サントリー酒類株式会社」があります。またビールは「サントリービール株式会社」、ワインは「サントリーワインインターナショナル株式会社」と分かれています。やや分かりにくいかもしれませんが、ホールディングカンパニー制の企業では、グループ企業のそれぞれがどのような事業領域を担っているか把握しておくことが重要と言えるでしょう。

業界のポジションとしては、飲料ではコカ・コーラグループに次いで2位(売上高:1兆2,572億円/2014年)、酒類ではキリンホールディングスに次いで3位(売上高:2兆:4,552億円/2014年)です。
※参考:『会社四季報 業界地図 2016年版』

▽サントリーに関する就活生のクチコミはこちら
サントリーホールディングスの掲示板・クチコミ - みん就(みんなの就職活動日記)

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同業のM&Aが活発化している飲料業界

清涼飲料はアルコール分1%未満の飲み物を指します。最近ではノンアルコールビールも一般化してきました。飲料業界の企業には、独自のブランドを持つメーカーのほか、プライベートブランドとしてコンビニエンスストア向けの商品やOEMを提供する会社もあります。また、自動販売機の管理会社もあり、自動販売機経由の販売は業界で約3割と大きな比率を占めています。

飲料業界の最近の動向としては、量販店の安売りなどにより市場が伸び悩んでいます。そこで、同業の事業統合が行われるようになりました。サントリー食品インターナショナル株式会社は、2015年に日本たばこ産業株式会社(JT)の飲料ブランドと自動販売機事業を約1,500億円で買収しました。量販店などと異なり、自動販売機では定価販売が主流となります。この買収によって、業界トップのコカ・コーラに迫っています。

サントリー食品インターナショナル株式会社には「伊右衛門」「天然水」シリーズなどの大型ブランドがあります。また、米国のペプシコ社ブランド「ペプシコーラ」などの飲料を国内で製造販売を行っています。

サントリービール株式会社の主力ブランドは「ザ・プレミアムモルツ」で、天然水にこだわっています。2015年は、ビール系飲料の取材を統一する酒税改正の動きもあり、製法や原料にこだわるクラフトビール(地ビール)が注目を集めました。ビール市場は縮小傾向にあり、今後の新商品開発にかかっているともいえます。

酒類では、世界3大蒸留酒メーカー第3位の米国ビーム社を、2014年5月に1.6兆円で買収。スピリッツ部門と統合して子会社化「ビーム サントリー」を誕生させました。「ジムビーム」「メーカーズマーク」といった市場を牽引する強力なブランドがあり、さらに「響」、「山崎」、「白州」といったジャパニーズウィスキーによって、消費者に幅広いラインナップを提供します。

サントリーのコーポレートメッセージ「水とともに生きる」には、「水を育む環境を守りたい」「社会に潤いを与える企業でありたい」「水のように柔軟に常に新しいテーマに挑戦していきたい」という思いが込められています。こうした企業理念から、ブランド体系を見直してみるのもよいでしょう。

「やってみなはれ」の精神

現在は清涼飲料水やウィスキー、ビールの印象が強いサントリーですが、1899年の創業当時にはワインの製造販売業でした。80年代までは売上の7割が洋酒で、その後、酒税の増税により売上が落ち込んだことにより、缶コーヒー、栄養ドリンク、炭酸飲料、清涼飲料水と事業を多角化し、成功させてきました。

2代目社長の佐治敬三氏の口癖は「やってみなはれ」。この言葉により社員のチャレンジ精神を促したそうです。その精神はいまでも引き継がれ、自由闊達な社風と新たな価値を創造する原動力としてサントリーの企業文化に息吹いています。

事業で得た利益を社会に還元するために、サントリーホールやサントリー美術館の運営、サントリーレディースオープンなど、文化や社会的な活動にも注力しています。

成熟化が進む飲料業界では、現状を打破する新商品開発が求められています。「やってみなはれ」の精神に共感できる人材をサントリーは求めているのではないでしょうか。

【参考資料】

  • 『会社四季報 業界地図 2016年版』東洋経済新報社
  • 『日経業界地図 2016年版』日本経済新聞
  • 『絶対内定!するための企業研究 日本の200社』菊地浩之著 KADOKAWA
  • サントリーコーポレートサイト http://www.suntory.co.jp/company/

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監修:藤信 明憲(ふじのぶ あきのり)

GCDF-Japan キャリアカウンセラー資格所有
私立大学でキャリアカウンセラーとして勤務。大学在籍時は、就職相談の他、合同説明会の運営リーダーを担当し、各種就活対策セミナー講師としても年間50本以上の登壇を行う。リピート指名ナンバーワンの実績を誇り、何よりも傾聴を心がけている。
現在はフリーランスで、学生や社会人へのカウンセリング、次世代社長や大人向けの勉強会のファシリテーターや講師を行う。