【企業潜入レポ#8】宇宙航空研究開発機構(JAXA)・広報部に独占取材!2/3

就活生の皆さんこんにちは!学生ライターの進藤です。
前回に引き続き、日本の宇宙開発分野を牽引する「宇宙航空研究開発機構(JAXA)」の広報部に所属する伊佐百加(いさももか)さんのインタビューをお送りいたします!

今回は前回伺った仕事の流れからさらに深掘りし、「広報という仕事のやりがい」「失敗談や成功談」についてお話を伺っていきます。広報を目指している学生、JAXAに興味がある学生、そしてまだどんな仕事をしたいのか見えずに迷っている学生にとっても必見の内容ですので、最後までご覧ください!

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100点満点を目指しても、うまくいかない企画はたくさんある

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進藤:広報の仕事をしていく中でうまくいかないなと感じることってあるんでしょうか?

伊佐:広報部では衛星やロケットの打ち上げなどを世の中に知ってもらうための企画を考えるのですが、自分が出した企画が100点満点になるということはないんです。企画というのは色々な関係者の手を入れながら作っていくもので「自分はこうしたい!」と思ってもその通りにはなりません。
また、広報部としてはOKの企画でも、他の関係部署からNGと言われてしまったら出せないこともありますし、外部の企業と連携している場合は、先方の都合で本来やりたかったこととは少しずれた妥協案で決まることもあります。自分のやりたいことが100%できなくて悔しい思いをしたり、賛同を得るために説明することに苦労をしたり…という意味でうまくいかないことは多くありますね。

嬉しい時は自分の「成長」を感じた時

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進藤:色々な人が関わり合って一つのものが出来上がっているのですね。大変な労力があるだけにうまくいったときの達成感は半端ではなさそうです。苦労がある一方で、仕事をしていて嬉しいと感じる時はどんな時でしょうか?

伊佐:一番嬉しいなと思った時は、自分の発言力が上がったなと思う時ですね。入社したばかりの頃は、周囲に「どう思う?」と意見を求められても「うーん、そうですねぇ」くらいしか言えませんでした(笑)。聞かれたことに関して知識が足りない状態だったので意見も何も言えなかったんです。これでは企画立案どころではないですよね。でも最近は経験もだんだんと増えてきて「これってこういうことですよね」と与えられた情報をまず咀嚼して、整理をした上で意見を言うことができるようになり、「そうそう、まさしくその通りなんだよ」と周囲に言ってもらえるようになりました。こういう時に、自分の発言力があがったなと成長を感じますね。

進藤:知識が増えることで発言できる幅が広がるのは嬉しいですよね。どのように知識を蓄えていったのですか?

伊佐:何か工夫をしていた訳ではないのですが、とにかく仕事を進めていく中で、衛星やロケットに使われている部品や技術など、JAXAの広報部として知らなければいけない情報を逐一蓄積していきました。プロジェクトごとに必要なデータや資料は手もとに入ってくるので、本を読むような感覚でその都度情報を頭に入れて、わからなくなったら人に聞いて、というような感じで知識を蓄えていきました。

進藤:必要なものをその都度手に入れていったということですね。新たに知識を蓄えて「発言力」が上がり、自分の成長を感じ始めている中で、どんな時にやりがいを感じるのでしょうか?

伊佐:自分が携わった企画がJAXAの情報として世の中に発信されていくので、そういった目に見える成果が出るのが嬉しいです。自分が考えたことや作ったもの、育てたものが世間に出て、人の目に触れるというところにやりがいを感じます。
また、企画が世に出る前の色々な細かい調整やディレクションで苦労する部分もありますが、社内・社外問わず関係者の皆さんの「こういうことをしたい、こういうことをアピールしたい」という思いを形にするためにどうするかを考え、苦労して企画が完成した時はすごく嬉しく、やりがいを感じます。

自分の中で大事にしているものとは

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進藤:広報の仕事に携わりながら、伊佐さんの中で醸成されてきた、業務上大事にしていることはあるのでしょうか。

伊佐:この広報部の仕事をする上で大切なことは「ディレクションの仕方」だと思っています。相手にどう指示したら相手はどう思ってどういう風に動くのだろう?と考えることがすごく大事だなと思います。相手が何をしたらいいのか迷ってしまうような指示はしないということですね。ビジョンを共有して、迷ったらそこに戻れるようなコミュニケーションを心がけています。
例えば、制作会社さんなどとやりとりするときに、大雑把に「かっこいい画像や動画を作って」と指示してしまうと相手は「かっこいいってどういう感じ?」と迷ってしまいます。そうならないように、その制作物のターゲットはこんな人たちで、今こういう課題があって、それをどういう風に解決したいのか、というような情報を伝えた上で指示をするということを意識しています。
でも指示の出しすぎも良くないと思っていて、「こういうのを作ってください」と自分がイメージしている完成形を見せてしまったら、それに近いものしか出てきません。相手が自分のアイデアに何かを付け足すことで、より良いものに昇華させてくれることが理想なので、そこを狙って的確に指示を出せる人間になりたいというのは目標でもあります。

進藤:細かく指示し過ぎてもそれにしかならないし、それでいて大雑把な指示はできないという難しさがあるのですね。一緒に作っていく仲間としてビジョンを共有するというのはすごく大事なんですね。

JAXAが何をしているのかを世間に届けたい!

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進藤:次に、伊佐さんにとってJAXAの広報部の仕事について今感じている課題や、こうしていきたいということがあれば、教えてください!

伊佐:やはりロケットや衛星は専門的な色が強く、一般の方にはわかりにくく、取っ付きにくいと思われることも多いので、なるべく間口を広げてJAXAの活動を広く知ってもらうために、「いかにわかりやすく伝えていくか」ということを常に意識したいと思っています。
そもそもJAXA全体の認知度がまだまだ低く、この記事を読んでいる方の中にも「名前は知っているけど何をしているのかわからない」と思っている方も多くいるでしょう。世間から「支持」されるために、まず「認知」され、「理解」されるという段階を踏まなければいけません。JAXAは国のお金で活動しているので、国民の皆さんが「宇宙事業なんて別にいらないよね」と思ってしまったら、無くなってしまうんです。なので、私はJAXAの広報として、JAXAはどういうことをしているのかということを、きちんと皆さんに報告する義務があると思っています。そして、それがどのように社会に役立っているのかも知っていただきたいです。
ゆくゆくは国民の皆さんにJAXAを支持してもらいたいという目標がありますが、今は何をしているのかを知ってもらい、理解してもらう段階だと思っています。そのために広報部としてどういうPRをしたら良いか、どういう企画を練ったら良いかということを日々考えていきたいと思います。国民の皆さんから「JAXAさん、もっと頑張って!」と言われるようになることが広報部の一番の目標ですね。

次回は、伊佐さんの就活について伺います!

伊佐さん、広報部の仕事について魅力や役割などとても丁寧に詳しくお話しいただきありがとうございました。
次回は、伊佐さんのJAXA密着インタビュー最終回となります。伊佐さんの就活での経験や就活生へのメッセージなどを伺いましたので是非ご覧ください!

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取材&執筆:進藤陽一郎

高千穂大学4年生。ベトナムに長期インターンしに行ったことをきっかけに、ベトナムが大好きになる。プログラミングやテクノロジーなどが好きで、新しいサービスや技術にはすぐに食いつく好奇心旺盛学生。ただし飽き性。現在はマーケティング系の企業でインターンシップをしながら社会勉強中。