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就職活動でアニメの仕事を目指す学生必見!知っておきたい業界のこと

アニメの仕事はいろいろな業界の企業、職種の人々が関わり合うことで成り立っていることを知っていますか?今回はアニメの仕事を目指すのであればこれだけは知っておきたい、仕事の種類や内容について簡単に紹介していきます。

就職活動でアニメの仕事を目指すなら自分のやりたいことを分析することが大切

アニメ業界に興味があるのであれば、きっとアニメを観ることが好きなのではないでしょうか。好きなものに携われる仕事をしたいという想いは、これからも大切にするといいでしょう。ただ、なんとなく好きというだけでは具体的に希望する仕事を決めることはできないで、自分がやりたいことは何なのか、しっかりと分析し、方向性を決めていくことが大切です。
アニメの制作がしたいのか、それとも制作をフォローしたり、管理したりする仕事が好きなのか。それともアニメ以外にも好きなことがあって、アニメにこだわらず幅広くクリエイティブなものごとに興味があるのか。これからアニメ業界の仕事についてご紹介するので、自分は何がしたいのか考える際の参考にしていただけだらと思います。

▽アニメ業界に関する就活生のクチコミはこちら
アニメ業界のクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)

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就職活動でアニメの仕事を目指すなら押さえておきたい「各業界や企業の関わり」

映画やテレビにもアニメは関わっているため、アニメにまつわる仕事は数多くあります。ここでは、アニメができるまでのおおまかな流れと、それぞれの段階で関わる業界や会社を確認しておきましょう。

(1)企画:テレビ局、映画会社など
(2)出資:スポンサー、製作委員会(出版社、テレビ局、広告代理店などから構成)
(3)制作:アニメ制作会社
(4)流通(配給):テレビ局、配給会社
(5)公開(上映、放映):テレビ局、映画館
(6)二次利用:ビデオソフトメーカー、玩具メーカーなど

※「製作」と「制作」は区別して使われることが多いです。この記事では以下のように区別します。
製作:企画から販売までのアニメづくり全般の工程。英語でいうproduceに近い意味。
制作:作品をつくって商品に変える工程。英語でいうcreateに近い意味。

簡潔に説明すると次のようになります。
まず(1)放映するテレビ局や映画会社が企画を行い、(2)資金に関しては広告代理店を通じてスポンサーから調達するか、もしくは製作委員会が出資する形になります。(3)制作はその名のとおり、実際にアニメの制作を行います。その後(4)テレビ会社や配給会社へそのアニメが送られ、(5)テレビ局や映画館で消費者のもとへ届けられます。そして、アニメは放映して終わりではなく、(6)DVDやBlu-rayといったソフト作成、キャラクターの玩具づくりといった二次利用も行われます。

就職活動でアニメの仕事を目指すなら知っておきたい「業種」

アニメができるまでの流れをまとめましたが、つづいて、それぞれの業種の現状や特徴について確認しておきましょう。

■テレビ局
インターネット配信限定のアニメや定額制動画配信サービスが普及した今でも、テレビで多くの新しいアニメが放送されています。スポンサー収入だけではなく、ライセンスビジネス(キャラクター関連商品など)からの収入も莫大になるケースがあります。

■映画会社
製作、配給(作品の権利買い取り)、興行(上映の実施)などを行うのが映画会社です。東宝、松竹、東映は大手3社と呼ばれており、就活生からも人気の企業です。これらの企業を知ることで映画業界やアニメ業界の分析にもつながるので、気になる方は採用ページなどを確認して徹底的に調べてみましょう。

■広告代理店
テレビアニメにおいて広告代理店が果たす役割はとても大きいです。広告代理店は以下のようにテレビ局、スポンサー、原作者(出版社)、制作会社と関わっているからです。
(1)テレビ局から番組のタイム枠を買い切る
(2)スポンサー、原作者(出版社)、制作会社との間を調整しながら、アニメ制作を依頼する
(3)できあがったアニメをテレビ局に持ち込み、買い切った枠以上の手数料をスポンサーからもらう

アニメにかかわらず、世の中のクリエイティブなものについて幅広く興味があるのであれば、広告代理店についても研究するといいでしょう。コピーライターやデザイナー、CMプランナーなど広告をつくるには多くの人が関わっていることを知ることができ、選択肢の幅を広げられる可能性があるからです。

■制作会社
下請け、孫請けなども行われています。賃金の安い外国の制作会社を請負先とすることもありますが、近年では逆に中国の制作会社が日本へ進出してくるケースも増えてきました。作画、撮影など特定の制作工程に特化して仕事を請け負う専門スタジオと呼ばれる会社もあります。

■配給会社
作品の権利を買い、映画館へ提供するのが配給会社です。大手の映画会社にも配給部門はありますが、配給を専門にした会社もあります。

■映画館
シネマコンプレックス(1つの施設に複数のスクリーンがある映画館)が普及しています。シネマコンプレックスの増加に伴い、年間の映画全体の公開本数は増加傾向にあります。(2017年現在)

■玩具メーカーなど
アニメをつくるうえで欠かせない視点はキャラクターなどの二次利用です。二次利用を検討している企業がスポンサーとなるケースも多いです。

就職活動でアニメの仕事を目指すなら知っておきたい「職種」

アニメならではの企業として真っ先に挙げられるのは制作会社ではないでしょうか。制作会社は下請け、孫請けなどが行われていて、おおまかに以下のように分類できます。

・元請け……プロデュースを担当する制作会社
・下請け、孫請け……賃金の安い海外の製作会社も含む。不当に安い賃金、厳しい納期を迫られることもあり、問題視されている
・専門スタジオ……作画、撮影など制作工程別に仕事を請け負う

それではこれらの制作会社における職種をいくつかご紹介しますね。

■プロデューサー
クリエイティブ面でもビジネス面でも大きい責任を伴うのがプロデューサーです。以下のような仕事を行います。

【クリエイティブ面】
・企画、資金調達、制作、スケジュール管理、宣伝、商品展開 など全体的な指揮をとる

【ビジネス面】
・マーケティング、販売、流通 などに関わる
・テレビ局、代理店、映画配給会社など外部の人との調整を行う

アニメ制作において、責任者ともいえるのがこのプロデューサーです。制作会社に就職して、制作をスムーズに進行させる調整役である制作進行という仕事などで経験を積んでからプロデューサーになる人が多いです。ただ、プロデューサーになれる人はごく一握りだということは知っておきましょう。プロデューサーとは別にディレクターがいることもありますが、ディレクターは制作面での指揮者、責任者であるケースが多いです。

■アニメーター
アニメには絵が必要ですが、その絵を描くのがアニメーターの仕事です。ラフ画を描く「原画マン」とそのラフ画をきれいに描き直し、動きを表現する「動画マン」がいます。コンピューターも使いますが、手描きが必要になるケースも多く、高いデッサン力と根気が求められます。
アニメーターははじめ「動画マン」からキャリアをスタートさせ、その後原画担当になるケースが多いです。人によってはそこからさらに作画監督やキャラクターデザインの道へ進みます。現在、このアニメーターは人員不足といわれています。ゲーム制作会社などでもアニメーターの需要があり、なかなか供給が追いついていないというのが現状のようです。入社してから早い段階で責任ある仕事を任されるケースもあるということは頭に入れておきましょう。

就職活動を成功させるために「どんな形でアニメに携わっていきたいのか」しっかりと見極めてポイントを押さえた活動をしよう!

アニメに携わりたいという気持ちが強いなら、どんな業種、職種で携わっていくのか考え、ポイントを押さえた就職活動をしていくことが大切です。アニメといってもいろいろな関わり方があります。企業研究もしっかり行ったうえで、自分の本当にやりたいことは何なのかを振り返り、後悔のない選択していきましょう。

参考

[1] 日本経済新聞社
[2]2017/8/26
[3]日経業界地図 2018年版
[4]日本経済新聞出版社

[1]谷口功 (著), 麻生はじめ (著)
[2]2017/6/24
[3]図解入門業界研究 最新アニメ業界の動向とカラクリがよーくわかる本[第2版] 
[4]秀和システム

関連リンク

アニメ業界のクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)

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著者:沖 圭祐

関西在住のライター、キャリアコンサルタント。 総合大学卒業後、大学受験予備校で進路相談の職員を経験。大学職員として勤務した後、ライター、キャリアコンサルタントとして独立。 現在では就職活動、転職活動、働き方といった分野を中心に記事を書いています。履歴書、エントリーシート、小論文作成のアドバイスや添削といった仕事もしています。食べることが大好きで、お土産やグルメの記事も執筆中。教員免許や国家資格であるキャリアコンサルタントの資格も所持しています。