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【銀行の業界研究】メガバンク・地方銀行・信託銀行の動向を解説!

業界研究は就活をするうえでとても重要です。今回は銀行業界について業界研究をしようとしている学生の方に向けて、業界の動向やトレンドについて解説していきます。メガバンク・地方銀行・信託銀行の動向をしっかりチェックして就活に役立ててください!

海外でのM&Aや再編、変わりつつある銀行業界

銀行業界といえば、まさに個人や企業に対して融資など「お金」に関する業務を行う業界であり、経済の動きを無視できません。銀行を志望するのであれば、最新の経済ニュースをチェックしておく必要があります。
1998年、独占禁止法の改正により、金融持株会社の設立が解禁されました。このことにより、銀行のグループ傘下に証券会社やリース会社などを置くホールディングカンパニー制に移行。三菱UFJファイナンシャルグループ、みずほファイナンシャルグループ、三井住友ファイナンシャルグループの3大メガバンク、そしてりそなホールディングス、三井住友トラスト・ホールディングスなどの大手銀行が登場しています。

これらのメガバンクでは、アベノミクスの効果から高収益になり、海外需要が増加。積極的に業務提携やM&Aを行っています。一方で、地方銀行では顧客を獲得するための競争が激化し、地銀同士の統合が始まりました。

変わりつつある銀行業界を俯瞰しながら、それぞれの銀行の特長を解説します。

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東南アジアへの進出がめざましい都市銀行

いわゆるメガバンクとして、ホールディングカンパニー制度でグループの傘下に置かれた銀行が都市銀行です。

日本の人口縮小、少子高齢化という状況を打開するために、海外に市場を求めています。かつて銀行の海外進出といえば、「世界の工場」と言われた中国に進出する日系企業に対する融資が中心でした。しかし、中国の成長が鈍化し、尖閣諸島問題などを契機として反日感情が高まる中、多くの日系企業は中国から撤退を余儀なくされています。そこで、次に注目しているのが、東南アジアの新興国への進出です。

三菱東京UFJ銀行は、2001年に日本信託と東京信託を合併して三菱信託となり、さらに2005年にUFJ信託とも合併して生まれました。堅実な財務体質で、年金業務に強みがあります。タイのアユタヤ銀行を買収しています。

三井銀行と太陽銀行が合併してさくら銀行になり、2001年に住友銀行と合併して登場した三井住友銀行は、みずほ銀行に勝る収益力を誇ります。インドネシアの現地銀行BTPNに出資しました。

りそな銀行は、ベトナムの銀行に出資しています。一方で、りそなホールディングスは海外よりも国内を深掘りする戦略をとっています。

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再編が進む地方銀行

地方銀行は、基本的に各都道府県を営業エリアとする銀行で、明治時代の旧国立銀行の流れをくむ全国地方銀行協会加盟の64行があります。地方銀行の多くは、地元有力企業のメインバンクです。地元で就職する就活生にとっては、県庁職員などの公務員とともに地方銀行の就職は人気があるのではないでしょうか。

旧相互銀行から転換した第二地方銀行協会に加盟している銀行は、第二地銀と呼ばれ、41行あります。第二地銀は地元の中小企業との取引が多く、より地域密着型の銀行です。

横浜銀行は、11兆円の資金量を超える地銀の最大手です。神奈川県内に179店舗、県外に26店舗があり、上海にも支店があります。2016年4月に横浜銀行は、東日本銀行と統合する予定です。東日本銀行は東京での取引が4分の3を占め、山手線の内側エリアに多くの店舗があります。

千葉銀行も資金量が10兆円を超える地方銀行のトップクラスの銀行です。千葉県内に160店舗、県外に21店舗を持っています。また、地銀で唯一欧米アジアに支店を持ち、取引先の海外進出を支援しています。

財務健全性で定評があるのが静岡銀行。地元の優良企業と密接な関係を築き、愛知や神奈川にも進出しています。

アベノミクス効果により景気の回復がみられるとはいえ、地元の人口縮小や工場などの海外移転によって、再編の動きが活発化しています。地域振興、災害時の相互支援などを目的として地方と地方をつないだ広域連携も盛んです。
しかし、このことによって地銀志望者には魅力的な制度も生まれました。2015年から、地銀の職員が結婚や配偶者の転勤、家族の介護のために田舎に戻らなければならなくなったような場合、引っ越し先の地銀に再雇用してもらえるような制度が始まりました。全64行が参加します。持続的な労働環境の提供として魅力的ではないでしょうか。

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投資家から集めた資金運用を業務とする信託銀行

信託銀行とは、顧客が託した財産を自己の名義として預かり専門的な技術によって上手に運用する銀行です。通常の銀行の預金と同じような信託も行っていますが、有価証券を行う証券投資信託や、年金資産の運用をする年金信託などもあります。メガバンクの登場により、グループ内に信託銀行が含まれたり、銀行自体が信託業務を行ったりするようにもなっています。三井住友信託、三菱UFJ信託、りそな銀行が大手です。

信託銀行で行っている「投資信託(投信)」は、投資家から集めた資金を株式や債券などに投資して運用する仕組みです。国内に5,000種類以上のサービスがあります。「不動産投資信託(REIT)」は、不動産に投資して賃料収入を分配するファンドですが、株よりも利回りが高い商品です。

あるいは同じシューカツでも「終活ブーム」によって、エンディングノートとともに財産の運用や相続などを任せるような業務も増えてきているようです。

銀行の業務は、ただお金を預かる、融資をするだけのサービスから変わりつつあります。また、国内だけでなく東南アジアの新興国にも業務を拡大しています。そんな業界動向の研究を踏まえて、志望動機などを考えてみてはいかがですか。

参考資料

・ 『就職四季報 2016年版』東洋経済新報社
・ 『会社四季報 業界地図 2016年版』東洋経済新報社
・ 『日経業界地図 2016年版』日本経済新聞
・ 『最強の業界・企業研究ナビ2017 全18業界完全対応』木之本敬介+あさがくナビ編集部 朝日新聞出版

関連リンク

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監修:藤信 明憲(ふじのぶ あきのり)

GCDF-Japan キャリアカウンセラー資格所有
私立大学でキャリアカウンセラーとして勤務。大学在籍時は、就職相談の他、合同説明会の運営リーダーを担当し、各種就活対策セミナー講師としても年間50本以上の登壇を行う。リピート指名ナンバーワンの実績を誇り、何よりも傾聴を心がけている。
現在はフリーランスで、学生や社会人へのカウンセリング、次世代社長や大人向けの勉強会のファシリテーターや講師を行う。