【外資系企業の業界研究】日系企業とは異なるキャリアの考え方に注目

外資系企業の資本形態や業種は様々

就職活動をする学生に外資系企業は人気があります。高収入であること、海外を舞台としてグローバルな仕事ができること、自由なワークスタイルに魅力を感じているようです。
しかし、「外資」といってもさまざまな形態があります。名称の通り「資本」の面からも大きく異なります。大きく分けて次の3つのパターンを押さえておきましょう。

第1に、外国に本拠地を置く外国企業が100%資本を出資して日本法人を設置するパターンです。日本マイクロソフト、日本IBM、インテルなどのIT関連企業が該当します。一般的に外資系企業の大半はこの形態です。
このような企業では、マーケティングや販売の年間計画は本国で決定され、本国の方針にしたがってローカルエリアの各拠点で展開されます。定められた枠の中で地域独自の展開をする余地もありますが、実施できないことも多いようです。

第2に、日本法人を設立せずに支社や支店を置くパターン。外資系コンサルティングのマッキンゼー・アンド・カンパニー、ボストンコンサルティンググループ、外資系投資銀行のゴールドマン・サックス、モルガンスタンレー、外資系メーカーのP&Gなどの形態です。
支店や支社として展開している外資系企業は、完全に本国のマネジメント下にあり、日本法人を立ち上げている企業より本国の影響を強く受けます。

第3に、日本の流通チャネルや顧客に合わせてローカルな展開をするために、合弁会社を立ち上げる形態もあります。日本マクドナルドや日産自動車のような企業です。同じ外資系でも、買収された日産自動車は完全に経営を外資に握られています。一方、日本マクドナルドの経営は日本主導であり、日本の市場に根付いた企業です。

資本比率による企業の違いを踏まえて、社風やキャリアアップを考える必要があります。

とはいえ、外資系企業に共通するのは「自由な社風」「実力主義」「日系企業とは異なるキャリアの考え方」です。順に紹介していきます。

▽外資金融希望の就活生のクチコミはこちら
外資金融希望のクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)

f:id:hito-contents:20180122141820j:plain出典:fotolia

自由な社風と実力主義

外資系起業の大きな魅力のひとつに「自由な社風」があります。服装はスーツやネクタイ着用ではなくても、ビジネスとして品位があればカジュアルでも構いません。
勤務時間もフレックスタイム制を導入し、仕事が終わればさっと帰ってしまう社風が目立ちます。有給休暇を消化することが奨励され、特に家族と過ごす時間を重視しています。
部長や課長などの肩書きを重視せずに、「~さん」で呼び合うフラットな組織も自由な社風のひとつ。取引先に関しても、接待や贈答品などを禁じている企業もあり、面倒な付き合いがありません。

ダイバーシティ(多様性)を尊重し、性別や年齢による差別がないことも特長です。若くてもプロジェクトリーダーに抜擢されたり、女性がCEOを務めたり、性差や年齢に関係なく大幅な年収アップを実現する社員が大勢います。仕事には主体的に関わることを求め、創造的な提案を歓迎します。積極的に挑戦する姿勢が評価されます。

ただし、こうした自由はすべて「実力主義」を前提としています。
成果主義を徹底しているため、数字で結果を出す能力が求められます。成果を出せなかった場合は、容赦なく給与を減らされる場合もなきにしもあらず。企業の業績低下によっては大規模なリストラもあります。厳しい実力主義の上に成立している自由であることを、認識しなければいけません。

日系企業と異なるキャリアの考え方

最近では日系企業も変化しつつあるとはいえ、日本の大企業の特長は年功序列です。一度就職したら定年まで勤めることが理想であり、転職や起業はリスクが大きいとして敬遠される風潮があります。

一方、外資系企業では、キャリアアップの転職は当たり前のように考えられています。IT関連業界やコンサルティング業界では、業界内で競合企業に転職するような人も珍しくありません。
外資系コンサルティング会社で実力をつけて、単独のコンサルタントとして執筆や講演活動をしたり起業したり、積極的に社外にキャリアの道を探す人も少なくないといえるでしょう。

世界規模で事業を展開している外資系企業は、日本だけでなく、本国をはじめとして世界のあらゆる国で働くことのできるキャリアパスが開かれています。海外に出張する機会も多く、本国にある情報データベースへのアクセスや英文メールのやり取り、映像や音声によるカンファレンスの参加など、英語力を活用できる機会もたくさんあります。

したがって、英語力を活用したい、世界規模で仕事をしたいと考えている人には、キャリアを磨くチャンスに恵まれています。世界規模で優秀なビジネスマンと仕事ができることも大きな刺激になります。インターネットによって世界中の人々と交流できるようになった現在、グローバルな働き方が標準になりつつあるようです。そんな潮流を先取りして、世界で通用する人材としてキャリアを形成できることは、外資系企業に就職する大きなメリットといえるでしょう。

関連リンク

外資金融希望のクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)

f:id:epb0804:20170929191125j:plain

監修:小室直子

臨床発達心理士
中級教育カウンセラー
東北福祉大学大学院修士課程卒業後、専門学校専任講師、大学の非常勤講師として心理学系科目の講義を行うかたわら、のべ200名の就職支援の経験を持つ。