地方の学生必見!上京しておこなう就職活動の負担とその解決策とは

就活にはスーツ代、飲食代、交通費などさまざまな費用がかかりますが、地方学生が上京就活をする場合、費用負担はさらに大きくなります。今回は地方の学生が上京して就職活動をする場合の、学生にかかる負担とその解決策を紹介します。

就活にかかる費用にはどのようなものがある?

まず、就活にかかりやすい主な費用は、被服費、飲食費、交通費の3つです。被服費は面接やインターンシップにふさわしいスーツ類や靴をそろえる費用、飲食費は説明会やセミナーといった出先で飲食するための費用、交通費は面接や説明会の会場に向かうための費用となります。中でも特にかさみやすいのが交通費で、遠方の就職先を多く選ぶほど高額になりがちです。また、スケジュールによっては宿泊することもあり、宿泊費もかさみます。
遠方への就職活動を行う際は、事前に効率的なスケジュールを組んだうえで移動することがポイントとなります。

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就活で遠くに行くほどかかる交通費

地方学生が上京して就活する場合の平均費用額は、およそ20万円前後です。関東圏の学生の就活費用と比べると1.5倍ほどもかかります。さらに地元が本州から離れているほど高額になる傾向にあります。その原因は大きく分けて2つです。

まず1つ目は、志望企業の面接や説明会に際して何度も上京する必要があることです。おおよその平均的な会社説明会参加回数は、地元就職か、上京就職かによって異なります。

地元就活の場合、既に企業について知っているため1~3回、一方で上京就活の場合何度か訪問しなければ実際の企業の実態がつかみにくいため3~10回の説明会に参加します。その度に交通費や宿泊代などを負担しなければなりません。

2つ目に、地方から上京する格安の交通手段が少ないことなどが、交通費がかさみやすい主な原因といえるでしょう。北海道や沖縄などの学生は、格安バスも使えないですし、飛行機も高額ですよね。

なお、就活にかかる交通費の捻出方法としては、「アルバイトをして貯めた」「親から支援してもらった」というケースが多いです。事前にどれくらい交通費がかかるかを想定しておき、スーツ代や飲食代といったほかの費用の予想額と合計したうえで、就活費用の準備を進めるようにしましょう。

遠方への就活は宿泊費や時間にも大きな負担

日帰りができない遠方への就活は、交通費のほかに宿泊費や時間的なコストもかかります。特に考慮しておきたいのが、現地でのタイムスケジュール。「上京したからにはたくさんの企業を回りたい」と、同日中に多くの説明会や面接をつめこんでしまいがちですが、1~2社程度に抑えることが大切といえます。

もし1日に3社以上回る場合は、説明会や面接が長引いた時や、移動ルートのミスをしてしまった時に備えて、タクシー代を多めに用意しておくのが吉。手持ちに余裕があれば、いざという時でも落ち着いて対処することが可能です。また、移動でつまずくと面接本番や説明会で焦りやすいので、面接対策向けの書籍やノートなどを用意して、これまで勉強した内容を移動中にでも復習できるよう、準備しておくことも大切です。
なお、女性の場合は徒歩が多いと移動中にストッキングが破れてしまうこともあるため、予備をいくつか持ち歩いておくとよいでしょう。

また、上京しての就職活動では、費用のほかに体力や精神力も問われます。特に土地勘のない場所での就職活動は、学生が思っている以上に体力を消耗するもの。時間や費用といったコストの節約ももちろん大切ですが、「自分の体力で無理なく完遂できるスケジュール」を前提に予定を組むようにしましょう。

もし1人での長期的な就活に不安なようであれば、就活シェアハウスや就活サイトといった地方学生向けのコミュニティーを活用し、現地で誰かに相談できる環境を整えておくこともポイントです。もし就活を終えたOBやOGと交流をもてるのであれば、できるだけ相談にのってもらうこともあわせておすすめします。運がよければ就活のアドバイスをもらえるだけでなく、不要になったスーツや参考書といった援助をしてもらえることも。1人で乗り切ろうとするのではなく、周囲の協力を活かしながら就活に臨むようにしましょう。

就活で地方から上京する時にやっておきたい、事前準備や節約方法

就活で地方から上京する際は、できるだけ就活費用をおさえる工夫をすることが大切です。

まず、上京中の日程でできるだけ複数の企業を回れるようにスケジュールを組むことがポイントといえます。就職活動の日程と滞在中の具体的なスケジュールを決めたら、早めに移動手段のチケットをおさえることも費用節約のコツ。期間割引や学生割引を活用することで、交通費を格安にすることも可能です。上京時期によっては、金券ショップで乗車券を安く購入できることもあります。乗車券の利用可能期間の記載に注意しつつ、節約にチャレンジしてみましょう。

出先の飲食費についてはどうしてもかさみがちですが、滞在先を自炊可能なシェアハウスにすることで、おにぎりなどの軽食を作って持参することができます。また、面接までの空き時間には、飲食代がかかるカフェやレストランなどではなく、図書館などの公共スペースを利用することも費用節約のポイント。事前に面接会場付近の公共スペースを調べておき、小さな出費がかさまないように気をつけましょう。

地方学生の就活を支援する企業の取り組み

地方学生の就職活動は費用がかさみがちですが、地方学生の就活の負担を減らすために、さまざまな支援を行っている企業もあります。地方学生を支援する具体的なサポート例としては、スカイプなどのオンライン通話を使った新卒採用や、インターンシップ希望の多い地方に企業が赴いての「出張セミナー」の実施、就職費用の支援金の提供などがあげられるでしょう。

たとえばスカイプを使った新卒採用については、地方にいながら面接を受けられるところが大きな魅力です。面接にふさわしいスーツや、スカイプ面接を滞りなく行えるパソコンなどの用意は必要になりますが、宿泊費や交通費、飲食費を大きくカットすることができます。自分の気になる企業がスカイプ面接を行っていないかどうか、入念にチェックするとよいでしょう。

また、地方と東京それぞれに住む学生の就活格差を埋めるために、就活生向けのシェアハウスの斡旋をしているサービスもあります。シェアハウスは宿泊費用が安いだけでなく、地方学生同士の交流や情報交換ができる点が大きなメリットです。中にはキャリアコンサルタントによる就活相談や面接対策を行っているシェアハウスもあります。長期的に遠方に滞在して就活を行う場合は、宿泊先の選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。

上記のような地方学生の就活支援をうまく活用すれば、「交通費が高すぎて面接に行けない」「地方在住のせいか、東京の就活の情報収集がうまくできない」という悩みを解決することができます。もちろん、地方の企業が全国から優秀な人材を集めるために、遠方の就活生の支援を行っているケースも多いので、志望業界や志望企業の採用情報にはひととおり目を通しておくとよいでしょう。

事前準備をすることで、遠方就活にかかるあらゆる負担を減らそう

地方から上京、都心から地方など、遠方への就活は負担すべき費用も高額になり、移動時間と手段のリサーチなど考えなければいけないことも多いです。あらかじめ就活にかかる費用や時間を試算しておき、計画的に工夫をおこなうようにしましょう。

関連リンク

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著者:小室直子

臨床発達心理士
中級教育カウンセラー
東北福祉大学大学院修士課程卒業後、専門学校専任講師、大学の非常勤講師として心理学系科目の講義を行うかたわら、のべ200名の就職支援の経験を持つ。