集団面接の順番が最後になったら?質問や逆質問で差をつけるコツ

集団面接での順番が最後になると、ほかの学生と質問や意見が被ってしまい、不利になるのではないかと不安になっていないでしょうか?最後だからこそできる質問や、意見などが被ってもリカバリーできる方法について解説します。

集団面接での順番が最後だと不利?

集団面接では、確かに並ぶ順番で有利、不利なポイントは多少あります。ただ、間違ってはいけないのが、最後は不利だという決めつけです。最後が不利と考える人の多くが、前の人と回答や逆質問が被ったときのことを心配しますが、面接官が「では、次の質問は逆方向で最後の方からお願いします。」と言った途端、最後の人が最初になってしまうことになります。
そのため、順番を気にし過ぎる必要はありませんが、面接当日どのような順番になっても適切に対応できるように、順番によるメリット・デメリットを整理しましょう。

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集団面接の順番別のメリット・デメリット

集団面接ではどの順番になっても、それぞれメリットとデメリットがあります。順番別の特徴を知っておきましょう。

<最初の人>
メリット:最初の回答者なので、ハッキリ答えればインパクトがあり面接官への印象度は上がります。同時に、後に続く応募者にプレッシャーを与えることにもなります。
デメリット:緊張のためミスをする可能性があります。特に、答え方に窮するような難しい質問が来たとき、答え方がわからなくて困ることが多いです。

<中盤(2、3、4番目)>
メリット:答え方の難しい質問など、常に前の人のサンプルがあるので、答え方を参考にし、整理し直して答えられます。後ろであればあるほど余裕が生まれるのが特徴です。
デメリット:いい答えを持っていても前の人に言われてしまい、インパクトがなくなり印象も弱くなります。

<最後の人>
メリット:前の数人の答え方や答えの内容を参考に、自分として最適の回答を組み立て直す時間が持てます。また、前の人が答えた内容に対する面接官の反応を冷静に見ることができ、自分の回答に活かせる場合があります。
デメリット:自分が考えていた回答とよく似た回答が何人も続くことがあると、まったく新鮮味がなくなってしまいます。組み立て直しても、前の人たちに全部言われてしまう可能性があります。

順番が最後だからこそできるアピール方法

順番が最後の人のメリットは上記の通りですが、ここではさらに詳しく、順番が最後だからこそアピールできる方法があることを解説します。

1.面接官の反応を見てアピール
質問順番が最後になる学生のメリットで一番大きいのは、面接官の反応がチェックできることです。面接官のクセとして、自分の投げた質問に対して満足できる回答をしてくれたときは思わず頷いてしまうことがよくあります。また、逆にあまり興味のない話や当を得ない回答には思わず眉をひそめたリ、渋い表情になります。
この反応を前の学生の回答時にしっかり観察しておけば、面接官が何に好感を持ち、何に評価を落とすかをしっかり把握できます。最後の回答者は自分の順番が来るまでに、ここを見極めたうえで回答を準備しアピールすることができます。

2.他の学生が言い忘れた点や外したポイントを述べる
もう一点は、これも最後の回答者だからこそできるアピール方法です。
自分の前までの学生が述べた意見や答えをしっかり聞いたうえで、(1)まったく違った意見を述べる(2)同意見プラス言い忘れた点を補足する (3)明らかな間違いを指摘し持論を述べる (4)「良いところ取り」をする などをしてアピールします。

一般に面接官は回答がたとえ正解であっても、同じ内容が続くと「また同じ話か」と辟易するもので、以下のように切り出して好印象付けをします。
(1)「私の考えは、これまでとまったく違います。具体的には…です。」
(2)「私の考えは、みなさんと総論は同じですが大事なことが漏れていると思います。それは…です。」
(3)「今まで述べられた意見で賛成できない大事な点は…です。」

集団面接で自分のいいたいことを先に言われてしまったら?

前段は、前の人たちの話をしっかり聞いたうえであえて異論を述べてアピールする方法を紹介してきましたが、ここでは自分の前の人たちと「内容が被ることを承知の上」で無理をせず慌てずに回答する方法について説明します。
被ってしまうこと自体は決して悪いことではありません。むしろ、被ることを避けて、慌てて変なことを口走らないようにするのが重要です。
回答例として、「営業職にとって一番大切だと思うことを述べて下さい。」という質問がされたとします。

<例1>
「もうすでにどなたかがおっしゃった通り、営業職にとって一番大事なことは顧客の信頼という意見に私も同感でまったく異論はありません。と言いますのも、営業とは顧客ありきなので、顧客の信頼なくして成立するものではないと考えます。根性とか粘りとかいう考え方もありますが、誰のための根性かというと一面的で、お客様のことを意識しない考えだと思います。したがって私の答えも顧客の信頼です。」
◆ポイント
すでに出た意見や回答をまったくなぞる方法です。ただし、自分の言葉で語ることと、自分の考えを挿入することを忘れず、また違う意見も取り上げて紹介するが、最後は否定するという、自問自答的に主張します。

<例2>
「営業職にとって大事なこととして、顧客の信頼、粘り、目標達成意識など前の方がおっしゃったことは、私もすべてその通りだと考えます。これらのどれか1つだけが大事なのではなく、トータルで備えられる人こそ理想の営業マンだと考えます。」
◆ポイント
すでに語られた意見を統合して取り上げ一定の評価をします。その上で、どれが欠けてもダメで、総合的にみんな揃うことこそ大切だといったように、まとめ役的に語る方法です。

集団面接の逆質問で被らないためにできる事前対策

面接官からの質問に対する回答で内容が被ることについては、言い方に変化をつけることである程度問題ありませんが、いわゆる逆質問で同じ内容を尋ねることは絶対NGです。これまで他の人の話をまったく聞いていなかったと思われます。逆質問で自分が用意したものを、前の人たちが尋ねてしまった場合は、必ず違う質問をするのが鉄則です。これには以下のような方法があります。

1.事前対策として逆質問は複数以上準備する。
逆質問は、その会社に関することを分類して準備しておくといいでしょう。

■理念・経営方針に関して
できた背景、経営方針の中の柱は何かなど。
■事業内容に関して
将来強化したい事業や、新規事業への取組はあるのかなど。
■人材育成・教育に関して
最も期待する社員像、異動・育成ステップなど。
■福利厚生に関して
働きやすい環境作り、制度の整備状況のポイントなど。

いずれも、企業案内を熟読した上で、単純に聞くのではなく、書かれている内容をさらに深堀した質問になるよう心掛けるようにします。それぞれの項目あたり2点、合計8点ほど用意しておけば、すべて被ることはまずありません。

2.前の人の逆質問に対する答えに対し、関連質問をする。
前の人の逆質問に対して、企業がもっともPRしたい点のため、面接官が気をよくして答えているのに気付くことがあります。その場合、たとえば「さきほどの〇〇事業についての関連質問になります。今後さらに力を入れていかれるとのことでしたが、ライバル社との競合においてはどういった戦略をお持ちでしょうか?」といったように、追加質問をするという方法があります。
事前対策としては、その企業の事業内容をよく調べておくことが必要です。多少事情を知った上で逆質問する方法で、発言が最後だからこそできる逆質問です。

集団面接の順番が最後なら余裕を持った受け答えが可能

集団面接の順番が最後だからといって、不安になる必要はまったくありません。むしろ、最後だからこそ余裕をもって回答できるというメリットを活かして答えれば有利といえます。質問される順番が面接途中で変えられることも念頭に置いて、それぞれの良い点に着目した発言ができるようにしましょう。

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著者:GAKUSUI

◆一部上場企業で人事・採用・能力開発を約15年経験。採用では、新卒を中心に面接官はじめ採用選考実務と管理職(採用課長、能力開発部次長)を経験。
◆採用業務だけでなく、人事異動、能力開発、教育訓練等トータルで経験。
◆上記企業で営業部、販売部、企画部で実務から管理職まで経験。また、転職経験もあり(中堅商社6年、国家公務員2年)。
◆新卒専門のキャリアコンサルタント(国家公務員)として直接大学生に対面指導。模擬面接、ES添削、自己分析指導等、就活カウンセリングの実務全般を2年間経験。その間、大学キャリアセンターと連携し講演実績あり。