就活の基本!業界研究でよく聞く「BtoB」や「BtoC」って?

業界研究で目にする、「BtoB」や「BtoC」。どのような意味だか知っておきたいですよね。こういった事業形態を知って、エントリーすることも大切です。業界研究のコツを知って、就職活動を成功へと導きましょう。

業界研究でよく聞く「BtoB」「BtoC」「BtoBtoC」とは

「BtoB」は、Business to Businessの略称です。すなわち、法人の顧客を対象としたビジネスを行う企業を、「BtoB」企業と言います。例えば鉄や繊維などの素材メーカーが「BtoB」企業です。これらの会社の製品は、基本的に一般の消費者が買うことはできません。例えば鉄鋼会社は、自動車や機械などのメーカーに向けて製品の素材や部品を販売しています。
これに対して、一般の消費者向けにビジネスを行うのが「BtoC」企業です。「BtoC」はBusiness to Consumerの略称。化粧品会社や食品メーカーなどが、「BtoC」企業と呼ばれます。例えば化粧品会社の商品は、スーパーや百貨店はもちろん、コンビニやドラッグストアなど様々な小売店に置いていて一般の消費者が買うことができますよね。
さらに、「BtoBtoC」企業もあります。これは、「BtoC」企業を顧客とする企業のことです。商社や流通業が代表的な例です。

とはいえ、同じ業界であれば同じ事業モデルという訳ではありません。例えば食品メーカーは一般消費者向けの製品を作る企業が多いですが、中には飲食業向けの業務用食品を作っている事もあります。この場合、同じ食品業界であっても商品やサービスによってはBtoCではなくBtoBの事業モデルとなります。

f:id:hito-contents:20171114113443j:plain出典:写真AC

【業界研究の豆知識】他にもある!「BtoB」系のビジネス用語

他の種類の事業形態も、ご紹介しましょう。
「BtoG」は、Business to Governmentの略称で、政府や自治体を顧客とする企業を指します。例えば道路を整備する建築土木業や、政府機関のシステムを作っているIT企業などが当てはまります。「BtoB」との違いは、政府といち企業との癒着を防ぐために、入札など複数の企業から提案・見積を受けるなど、公正な取引を行う傾向にあることです。
「CtoC」は、Consumer to Consumerの略称。つまり、一般消費者間の取引となります。フリマアプリやオークションサイトなど、個人売買のプラットフォームを展開する企業のビジネスなどが代表的な例となります。

業界研究中の就活生から見た「BtoB」「BtoC」「BtoBtoC」それぞれの魅力

就職活動生から見た、それぞれの事業形態の魅力をお伝えしましょう。試しに、「BtoB 大手企業」と検索してみてください。全く知らない企業名が次々と出てきて、ちょっと驚くかもしれません。先ほど、「BtoB」や「BtoC」、その他の事業形態は、顧客が違うというお話をしました。「BtoB」企業は、営業活動においても、法人顧客のみに商品をアピールできれば良いため、一般消費者である私たちの中では、知名度が低いと言えます。そのため、社員の採用というシーンでは、就職活動生にとって競争率が低くなりやすい傾向にあるということがメリットでしょう。
「BtoC」企業の魅力は、多くの人の役に立っている実感が得やすい事、また自分自身が消費者として思い入れのある商品やサービスに携われることです。「BtoC」企業の中には、小売業や飲食業など、顧客の「ありがとう」を自分の耳で聞くことができる企業もたくさんあります。
この二者の中間的な特徴を持つのが、「BtoBtoC」企業です。

扱う商品と対象顧客が違えば、営業やマーケティングの手法も違います。「BtoB」企業は、すでに獲得している特定の顧客と、継続的な取り引きを行っているところも多いです。深い信頼関係を築きたい方や、安定を求める就職活動生には魅力的でしょう。
「BtoC」企業の場合は、比較的営業よりマーケティングが重視される傾向にあります。個人を対象とする「BtoC」企業は「BtoB企業」より一般的に商品単価が低いため、より多くの顧客を獲得する必要があります。例えば、化粧品会社であれば、多額のPR費用をかけ、有名な女優を起用したCMをテレビで流したりと、広範囲なマーケティング活動を行っています。

業界研究を「企業の知名度頼み」にしないためのコツ

一般消費者である就職活動生にとって、一番知名度があるのは「BtoC」企業です。日々の買い物やテレビCMなどで、どんなことをしている企業なのかイメージもしやすいですね。
しかし「BtoB」企業や「BtoBtoC」企業にも、優良企業は多数存在します。
経済産業省が選定をした「グローバルニッチトップ企業100選」のことはご存知でしょうか。これは、略称でGNT企業とも呼ばれる""ニッチ分野において高い世界シェアを有し、優れた経営を行っている中堅・中小企業""ベスト100として選ばれた企業です。ニッチ分野というのは、さまざまな専門領域に特化した事業分野を指します。http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/gnt100/index.html

新卒で入社する企業が、将来も安定的に伸びていくかどうかは、現在の会社の知名度には関係ありません。自分の目と耳と頭を使って情報を収集し、「この企業で一緒に成長したい!」という判断をしましょう。
GNT企業ベスト100の企業は、いわば経済産業省のお墨付きの優良企業です。業界研究の一環に加えてみてはいかがでしょうか。

業界研究後、エントリー先を選ぶ時の注意点

業界研究・企業研究をする時には、その企業が「BtoB」企業か、それとも「BtoC」企業なのかを意識してみましょう。そうすると、どんな事業形態の企業に興味が持てるのかいうことを考えやすくなります。誰が顧客なのか、そのためにどんな商品や価値を提供するのか。それは企業活動の一番の根底です。一般消費者に寄りそうサービスや商品に興味があるのか、もしくは法人担当者相手にバリバリプレゼンをしたいのか。将来どんな活躍をしたいのか、考えるための一つの指針となるでしょう。

顧客やサービスが複数あって企業の実態が分からないという場合は、説明会や面接の場で正直に人事に質問してみましょう。「BtoB事業、BtoC事業の現在の割合は?」「これから力を入れていきたい分野は?」「新卒採用では、どの事業に配属される可能性が高いか?」など、積極的な質問は基本的には高評価を得られます。質問をしにくいという場合は、大学の就職課や先輩などに客観的な意見をもらうこともひとつの方法です。

就活をスムーズに進めるためにも、業界研究や企業研究は早めに行おう

2017年現在、近年の就職活動は短期決戦です。面接の解禁後は、怒涛のようなスケジュールになります。この時に就活をスムーズに進めるために、事前の業界研究や企業研究は早めに行いましょう。業界研究等を後回しにすると、企業の知名度頼みの就活になりやすいのです。そうならないよう、早めに準備をしましょう。

関連リンク

業界研究のクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)

f:id:epb0804:20170929191351j:plain

著者:おくいはつね

2006年より人材系企業にて、中途採用営業、営業支援、新規事業を経験。その後、東証一部上場企業などの採用コンサルティングや組織開発、研修プログラム開発、新卒採用ツール企画制作などに携わる。慶應大学などの教育機関でキャリア開発ワークショップを実施。また人材育成領域の事業立ち上げやマーケティングも行っている。