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地元で就職活動したい人必見!エリア限定(地域限定)職とは?

地元就職を考えている方にエリア限定(地域限定)職は大変人気があり、特に、将来のワークライフバランスを考える女性におすすめの働き方です。今回は、エリア限定職の魅力をはじめ、メリットやデメリットなどを幅広く紹介していきます。

就職活動生の基礎知識「エリア限定職(地域限定職)」とは

エリア限定職は「地域限定職」とも呼ばれ、文字通り限られた地域で転居を伴わずに勤務が可能な雇用形態のことです。限られた地域とは、支店や店舗に自宅通勤できる範囲が一般的です。
企業は優秀な人材確保のため多様な働き方を提案し、働く人のニーズに合わせて応募ができるように雇用形態の選択肢を増やしています。その中で、地元での就職を希望する学生に照準を合わせたのがこの「エリア限定職」です。

企業がエリア限定職を導入する理由は、転勤したくないという理由で地元の就活生から応募が少なくなってしまうことを危惧しているためです。また、地域に根付いて事業や店舗を展開している企業にとっては、わざわざ全国区で人材募集する必要はなく、地元に精通した人材の方が好都合であるという背景もあります。

就活生側も、働き方の価値観が多様化し、生まれ育った地元に貢献したいという気持ちを強く持ち、「転居を伴う就職は避けたい」と考える人が増えています。特に地元に住みながら、将来仕事と育児を両立させたいと考える女性にとって、エリア限定職は魅力的な雇用形態なのです。

f:id:hito-contents:20171114101859j:plain出典:写真AC

就職活動でエリア限定職を狙いたい!募集の多い職種や業界は?

エリア限定職募集の多い企業の特徴は、企業自体は全国展開だったとしても、ひとつひとつの支店や店舗は地域に根差した事業を行っています。
たとえば銀行や生命保険、証券会社などの金融業をはじめ、流通業の中でも量販店や百貨店などの小売・サービス業が該当します。また、製造業でも生産拠点や物流拠点を地域に持つ企業も該当します。

こういった企業や業種は、転勤を前提とした全国レベルの総合職も募集を行いますが、事業や日々の業務そのものは、地域の中で顧客や取引先と対峙する地元密着の仕事が中心です。そのため、ここでエリア限定職の力が発揮されます。
エリア限定職の職種は、営業や販売をはじめ、事務や生産管理など支店や店舗最前線での仕事がメインとなります。男性のエリア限定職の募集ももちろんありますが、職種柄、女性のキメ細かな対応や接客応対に期待する仕事が多いのも特徴です。その後のキャリアアップとしては、経験と年数を経て、地区を管轄するマネジメントの仕事に進んでいくのが一般的なイメージです。

就職活動前にチェックしたい!エリア限定職の働き方のメリット・デメリット

続いて、エリア限定職の働き方のメリット・デメリットをそれぞれ整理しておきましょう。

メリット

1.地元就職によるストレス減や通勤メリット
地元就職や地元勤務が実現できるのが、エリア限定職の最大のメリットです。就職で新しい環境に適応するためには、ストレスがかかりますが、地元の慣れた生活環境で働くことによって、環境に対するストレスを大きく軽減できます。

2.ワークライフバランスを実現できるメリット
学生時代はそれほど感じなくても、結婚し家族が増えてライフステージが上がれば上がるほど、慣れた生活環境から得るメリットは大きいと言えます。
エリア限定職は、「ワークライフバランスを大事にし、働き甲斐と豊かな生活の両方を実現したい」という価値観の人に適した職種です。ワークライフバランスの実現は、男女関係なく考えますが、中でも女性にとってのメリットは大きいものがあります。エリア限定職であれば、出産後の育児や幼稚園への送迎といった場面で、地元での協力者(特に実家)が得やすくなります。また、転勤がないため、子供の転校の心配から解放されることは、女性が仕事に専念できる大きなメリットです。

デメリット

1.給与に関するデメリット
エリア限定職として社員を採用する企業は、働き方に合わせて個々に給与体系や勤務時間などの雇用条件を決めています。給与体系とは、初任給や賃金テーブル(年齢・勤続年数・資格等級別などに分けた賃金表)、昇給ルール、退職金など給与全体に関するルールのことです。エリア限定職は、転勤等の負担増がないため、給与体系の項目が総じて低くなり、結果として手取りの給与が総合職よりも低くなるというデメリットがあります。

2.処遇に関するデメリット
本来は「同一業務=同一賃金」でなければならないのですが、たとえば同じ支店に同期で入社した総合職と比べ、同じように営業あるいは販売の仕事をしても、人事考課で差が付いたり役職への昇進が遅れたりといった、納得のいかない評価に直面することがあります。
一般的に総合職は将来の幹部候補生として、一方エリア限定職は地域の支店長として、といったように業務内容や昇格制度を分けて管理するのですが、企業によっては細かい点まで整備されておらず、評価に差が出てきてしまうということが、原因のひとつとして考えられます。

就職活動後にキャリアチェンジしたくなったら…?

エリア限定職を希望して一旦入社したものの、働き出すと、通常職でバリバリ働く同僚社員が気になることがあり、「通常職にキャリアチェンジしたいな」と思う可能性もあります。そこで、こちらの項目では、入社した後にエリア限定職から通常職へキャリアチェンジする方法を紹介します。

実際のキャリアチェンジに必要な事項は、会社説明会等で確認をする必要がありますが、一般的に、企業が提示するいくつかのハードルをクリアさえすれば、転職することなく、エリア限定職から総合職等へのキャリアチェンジができるようになっています。よくある具体的なクリア項目としては以下のようなものがあります。

  1. キャリアチェンジのための選考(面接や筆記試験)に合格すること
  2. キャリアチェンジする仕事内容や職種の変更に応じられるスキルや能力を保持していること
  3. 転居を伴う異動に応じられること
  4. 入社後、一定の勤務期間があること

もちろん、これまでの勤務中の評価も問われますが、基本的には「キャリアアップを目指したい」という強い意志を示すことが大切です。ちなみに、通常職からエリア限定職への転向も、出産や育児などのライフステージで転機を迎える女性にとっては望むところであり、双方向での職種転換ができるように制度を整えている企業もあります。

就職活動中の面接で聞かれる可能性は?「なぜエリア限定職がいいのか」

就活生がエリア限定職を目指すとき、実際の面接で聞かれやすい「なぜエリア限定職を希望するの?」という質問に対する回答例とポイントを解説します。

<回答例>
「私の出身は〇〇市で、長らくこの地域で生まれ生活をしてまいりました。この街が大好きと言うこともありますが、特にこの街の産業面、商業面における地域活性化に大変興味を持っているため、御社のエリア限定職を希望致しました。御社の一員となり、地域の皆様と直接お話をすることを通じて、お役に立てる情報をお伝えできる業務に是非就きたいと考えております。」

<ポイント>

  1. エリアを希望する理由として、自分との関わりや愛着を紹介する。(〇〇市出身)
  2. この地域に興味を持つ理由として、銀行ならではの理由を述べる。(産業面、商業面の自分なりの所感や活性化への意欲)
  3. 働き方として実際の就業エリアで、地域密着の仕事を希望していることを強調する。(最前線でお客様やお取引先を意識して、「地域の皆様との直接会話や情報のおすすめ」といったように営業場面をイメージして述べるようにする)

なぜ自分はこの地域で働きたいのか、また、具体的にどのようなことを通じて地域貢献したいのかを整理して伝えましょう。

就職活動を通して、希望の働き方ができる企業を見つけよう

エリア限定職は、企業によって定義が異なります。実際に働くとなったときの勤務方法や労働条件など採用情報をきちんと確認し、自分が意図する働き方に合っているかどうかを応募前にしっかりチェックしてから応募しましょう。

関連リンク

地域限定採用とは?のクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)

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著者:GAKUSUI

◆一部上場企業で人事・採用・能力開発を約15年経験。採用では、新卒を中心に面接官はじめ採用選考実務と管理職(採用課長、能力開発部次長)を経験。
◆採用業務だけでなく、人事異動、能力開発、教育訓練等トータルで経験。
◆上記企業で営業部、販売部、企画部で実務から管理職まで経験。また、転職経験もあり(中堅商社6年、国家公務員2年)。
◆新卒専門のキャリアコンサルタント(国家公務員)として直接大学生に対面指導。模擬面接、ES添削、自己分析指導等、就活カウンセリングの実務全般を2年間経験。その間、大学キャリアセンターと連携し講演実績あり。