ここだけは押さえておきたい!業界研究をするときのポイントまとめ

業界研究ってなぜするの?何のためにするの?どんなときに役立つの?就活において避けては通れない業界研究。苦手だからやりませんでは通用しません。業界不安を無くすためにも業界研究をしっかり行い、志望業界への内定を掴みましょう。

業界研究とは?なぜやる必要があるの?

そもそも業界研究とは、業界のビジネスモデル(お金の流れ)を研究することです。この業界はどのような仕組みでお金の流れが生まれているのか、どのような人たちとの関わりで成り立っているのかを知ると、業界の中の職種を知ることが出来ます。自分自身が何を作りたいのか、どんなサービスを提供したいと思っているのかを業界研究を通して考えてみましょう。

業界研究の目的は、業界の仕事を知るためです。本当に行きたい業界(仕事)なのか、上辺の印象だけで決めていないか、友達が狙っている業界だが便乗していないか、それらを確認するために行います。つまり業界のミスマッチを無くすことが目的です。想像と違った、もっと楽しいと思った、やりがいが見つけられない等、入社してからギャップを感じることは少なくありません。なぜその業界を選ぶのか、なぜその業界でないとダメなのか、というテーマに対して自分の意見が持てるため、就活の履歴書作成や面接で役に立ちます。

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【業界研究のポイント1】初めは広く浅く業界を見る

ところで業界は何種類くらいあるかご存知ですか?総務省が公表している日本標準産業分類の中分類は99種類もあります。(平成25年10月に改訂版)就活を始めたばかりの頃は、業界を絞りすぎない方が良いと言えます。業界を早くから1つに絞り込んだ結果、どの企業からも内定をもらえずに苦労したというケースがあります。業界研究で行き先が決まる訳ではありませんので、最初は4、5業界と広く見ると、選考期間も重なることがありません。

では広く見る際のポイントですが、全く関連のない業界を志望していると採用担当者から「本当にこの業界を志望しているのかな」と思われてしまいます。例えばメーカーの中で、食品業界を志望したとします。これに関連して、食品パッケージを制作している印刷業界を枝葉に加え、更に食品包装資材を扱っている資材業界を含める。この場合、キーワードは食品です。こういった統一性があると途中で自分軸から外れることなく、最後まで食品に関わる業界を中心に就活が進められます。気になる業界を片っ端から、ということも勢いがあって良いですが、第1志望と関連が深い業界を含めておくことも大切です。

【業界研究のポイント2】気になる業界は詳しく見てみる

気になる業界をチェックするのポイントはいくつかあります。

・上位の企業は必ず調べる
例えば5大商社や銀行であれば3大メガバンクをチェックすることで、業界ならではの基本的な知識が把握出来ます。また大手の企業はHPでIRを公表するなど情報の露出が多く、業界の景気を読みやすくいと言えます。そのため業界動向の指針の1つともされています。これら大手企業であれば、業界の売上や注力している課題や取り組みに関する情報が得やすいと言えます。

・将来性はあるか
将来性と聞くと漠然としていますが、単純に言うとこの先食べていける業界なのか?という見方です。少子化、高齢化社会と言われている時代に子供をターゲットにする業界は存続することは出来るのでしょうか。企業努力が必要であることは言うまでもありません。見逃してはならないポイントです。

・良い情報と良いイメージだけに焦点を当てない
仕事には必ず苦労をする場面があります。苦労の感じ方は人それぞれですが、苦労なしではやりがいが感じられません。行きたい気持ちがあったり、憧れがあったり、気になる業界はついつい良い情報(仕事のやりがいや、やっていて良かったこと)ばかり取り入れがちです。そうではなく、仕事のありのままを受け入れ、苦労も知るようにしましょう。

【業界研究のポイント3】本やネットだけの情報だけでなく、人に話を聞いてみる

実際に働く人からの情報は生の声です。業界研究と言うと、本やネットで調べることだけにとどまりがちです。手軽に調べられますし、家から出なくても知ることが出来ます。インターネットや専門の情報誌は確かに有効な情報源ですが、しかしそれは誰もが知れる言わば最低限の情報です。業界研究は数字を比較するだけではなく、そこで働いている人たちが感じる業界の動向を聞くことが重要です。

そのため、説明会やOBOG訪問で、実際にその業界で働く社会人に話を聞いてみることが重要になります。足を運んで先輩社員にお話を伺うことは、聞けた本人しか知り得ない貴重な情報です。業界の将来性や抱える課題をそこで働くプロから聞くことで、初めて理解できる場合もあります。現場の情報は自分自身が働くことを想定しながら聞くと、よりイメージが湧きます。

【業界研究のポイント4】 こんな業界研究のやり方はNG

業界研究の進め方に正解はありませんが、NGはあります。

・1つの情報を鵜呑みにする
ポジティブでも、ネガティブな情報でも言えることですが、1つの情報を鵜呑みにすることは危険です。それはどのような業界にも正の側面(楽しい)と負の側面(苦労)が存在するからです。業界について研究をする以上、複数の文献や情報と照らし合わせながら進めることが大切です。

・アウトプットをしない
業界研究した内容を分析し、自分の言葉として頭の外へ出すことが重要です。アウトプットをすると、自分がどれくらい業界を理解したか確かめることが出来ます。言葉に出来ないことは、まだ解釈がおぼつかないと言えます。得た情報を活用するためにも、整理しながらまとめ、曖昧なままにしないことが重要です。
またその際、ノートに書き出してまとめるのがよいでしょう。頭の中にある情報をアウトプットできるだけでなく、後からそのノートを読み返すことで、より内容の理解が深まります。

・信憑性のない思い込みに囚われない
あの業界は「しんどいから」という先入観を持って敬遠すると、魅力的な企業やそこで働く人たちを見過ごす可能性があります。先入観ではなく、何が、どのように「しんどいか」を知ることが大切です。そこから「やりがい」が発掘出来たら、業界の魅力に気付いたと言え、業界研究の総まとめであると言えます。

業界研究で学んだことを活かすには

業界研究で得た知識は、就活の様々な場面で活用が出来ます。本番の採用選考等で活用するためには、紙面に書き出して、友人に話すなどのアウトプットをして、情報の言葉ではなく自分の言葉で言えるように準備しておく必要があります。また自分なりの業界を選んだエピソードがあると、それは唯一無二ですから選考での武器になると言えます。

自己分析では自分自身の発揮できる能力と、業界から求められる能力にミスマッチがないかを比較します。この業界で本当に自分が活躍できるかということは大変重要な視点です。このときにも、自分の能力(強み)と業界が求める能力を書き出して頭だけではなく、視覚でも見える化をしておきます。
志望動機では、業界の動向を織り交ぜながら展開し、それを踏まえて自分自身がどのようなことが出来るかを伝えると、話の信憑性と説得力が増します。
実際に活かすのであれば、ノートにメモをしただけで終わらず自分なりに整理してまとめることが何よりも重要です。

業界研究を制す者は就活を制す

業界研究は、就活の肝となります。しかしながら、多くの学生がやり方が分からず苦手としている分野でもあります。苦手だから避けていては、採用選考を突破することは出来ません。早いうちからやり方を身に着け、よりよい就活のスタートダッシュを切りましょう。

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著者:藤信 明憲(ふじのぶ あきのり)

GCDF-Japan キャリアカウンセラー資格所有
私立大学でキャリアカウンセラーとして勤務。大学在籍時は、就職相談の他、合同説明会の運営リーダーを担当し、各種就活対策セミナー講師としても年間50本以上の登壇を行う。リピート指名ナンバーワンの実績を誇り、何よりも傾聴を心がけている。
現在はフリーランスで、学生や社会人へのカウンセリング、次世代社長や大人向けの勉強会のファシリテーターや講師を行う。