業界研究と企業研究のやり方|違いや取り組む順番、情報収集のコツを解説

業界研究と企業研究は就活においてとても重要です。しっかりと違いを理解して順番に取り組みましょう。まずは業界研究からおこなうのがオススメです。業界の全体像、現状や将来性、どのような企業が属しているかなどを理解した上で、より詳細な企業研究につなげて内定へ一歩近づきましょう。

まずは業界研究から始めよう

世の中には「金融業界」、「自動車業界」というように、さまざまな企業がジャンルごとに分類される「業界」が存在します。就職活動を進める上では、業界研究・企業研究どちらも重要ですが、研究の順番も大切です。

まずは企業研究よりも先に、企業の置かれる環境や将来性などの背景を含む業界研究をおこなうことをオススメします。そうすることで、最終的により深く企業理解をすることができます。

《業界研究を企業研究よりも先に行っておくメリットとは?》

(1)業界の状況・将来性を理解することで個別の企業を取り巻く環境が理解できる
(2)業界での各社の関係性が理解できる
(例:自動車業界なら完成車メーカー、部品メーカー、商社など違った立場だが同じ業界にある企業の関係性が可視化できる)
(3)業界の一般的な情報を事前に理解しておくことで、個別の企業の特徴が理解しやすくなる
(4)業界研究の情報に基づいて、志望企業について競合企業との違いを比較しやすくなる

もちろん、はじめから業界を選ぶのが難しく、関心がある企業ならあるという場合には先に企業研究をおこない、そこから関連する企業も調べて見るという順序も可能です。

しかし、「業界の全体像」を掴むためには業界研究として幅広く調べることが大切です。そのようなケースはあくまで触りとして企業研究からおこなうものであると意識しておく方が良いでしょう。

f:id:hito-contents:20171011114153j:plain出典:fotolia

業界研究とは?何を研究すればいいの?

業界研究は一般的に下記のような内容を調べることを通じて、業界の実態を理解し、イメージだけに留まらず具体的な情報を根拠とした企業選択につなげるために必要なステップです。

この目的を果たすために、下記のポイントに注目して情報を集めてみましょう。

《業界研究で調べるべき3つのポイント》

(1)業界の現状
・ 市場規模
・ 現在の市況
・ トレンドとなっている事柄
・ 主にどのような事業を持つ企業があるのか

まずはこのような業界の全体像に関わる情報を集め、現状を理解するところからスタートしましょう。

(2)業界に属している企業+関連する情報
・ 業界に属している企業
・ 関連する他の業界
・ 同業界内でのシェアの割合
・ 業界の平均利益率

大まかな業界の現状を理解した上で、業界内の企業について調べてみましょう。また、関連する他の業界がないかも確認することで就職活動の選択肢が広がります。

加えて、関連するシェアの割合や平均利益率なども調べておくことで、競合同士の比較もしやすくなります。

(3)業界の将来性
・ 今後想定されている業界の変化は?(成長、現状維持、衰退 など)
・ 今後業界全体的に力を入れていきそうなサービスや商品のジャンル

最後に業界の将来性に関する情報も集めてみましょう。もしかすると、企業によっては現在業界1位であったとしても、他社の注力事業の方が今後の成長が期待されている…といった状況があることが明らかになるかもしれません。

業界研究をするときにチェックしたいもの

業界研究で見るべきポイントが理解できたところで、次はどのように情報を探したら良いのかをご紹介します。

主に活用しておきたい手法は以下の4つです。

(1) 業界研究に関する書籍
《得られる情報》
・ 可視化された業界の全体像
・ 業界の現状
・ 今後の展望など業界全体の傾向
・ どのような企業がその業界に属しているか

業界研究で押さえるべき基本情報に加え、応募企業を検討するにも具体的な情報が得られる点が魅力です。


(2) 就職情報サイトの業界研究特集
《得られる情報》
・ 書籍同様基本的な情報
・ 業界研究の項目と関連する企業情報

業界研究に関する書籍同様基本的な情報が得やすいことに加えて、実際に応募できる企業情報も得られるのが、この手法特有のメリットです。

(3) 新聞
《得られる情報》
・ 最新の企業動向に関する情報
・ 業界動向に対する客観的な意見

特に日本経済新聞の企業欄はオススメです。業界研究や企業研究に役立つ情報が非常に多く、継続して読むことで業界の情報が蓄積されて知識が深まります。


(4)業界ごとの専門誌・Webサイト
《得られる情報》
・ 業界に属する具体的な企業名
・ 業界のトレンドや具体的な事例

より専門的な情報が知りたいという場合には、業界の専門誌やWebサイトなどから情報を得ることもオススメです。

専門誌は図書館に所蔵されていることが多いので、一度手にとってみると良いでしょう。

また、Webページについては「日本自動車工業会」などの業界団体のWebページを参照するのがオススメです。団体によりますが、業界動向やトレンドに関する解説や企業紹介などの情報を発信している場合も多いので、非常に役立ちます。

また、Webページについては「日本自動車工業会」などの業界団体のWebページを参照するのがオススメです。団体によりますが、業界動向やトレンドに関する解説や企業紹介などの情報を発信している場合も多いので、非常に役立ちます。

企業研究とは?業界研究のときと比べて、どこに注目すればいいの?

ここまで一通り業界研究について理解を深めたので、次に企業研究についても理解しておきましょう。

企業研究では個別の企業に対しての理解を深め、下記のような情報を得て応募先企業の選定や面接対策に役立てることを目的としています。

《企業研究で調べるべきポイント》

(1) 会社概要
・ 代表者氏名
・ 所在地
・ 従業員数
・ 設立年
・ 上場区分 など

(2) 事業内容
・ 主なサービスや商品
・ 主な顧客
・ ビジネスモデル(商品・サービスの売り方)

(3) 売上高と営業利益

(4) 競合企業

(5) 考え方や雰囲気
・ 企業理念
・ 社風(先輩社員の雰囲気 など)

(6)仕事に関する情報
・ 募集職種
・ 具体的な仕事内容 
・ 給与や待遇
・ 教育制度の有無

(7)将来性
・ 直近の成長率
・ 新規事業や事業拡大への取り組み

このように注目ポイントは業界研究とは大きく異なり、個別の企業のより具体的な内容となっていきます。また、非常に多岐に亘ります。

しかしながら、競合企業との比較や、取り巻く環境について判断するためには業界研究で得た情報を活用する必要があり、業界研究と企業研究との関連性は非常に密接です。

まずは業界研究で全体的な情報を把握した上で、企業それぞれのことを理解できるようにそれぞれのステップで情報を集めてみましょう。

業界研究とは違う、企業研究をするときの方法

また、業界研究と企業研究では情報を調べる手法も実は異なります。具体的に企業研究をする上で取り組んでおきたいこととは、どのようなことなのでしょうか。

(1) 企業のWebサイト、就職情報サイトなどで基本情報を得る
まずは上記のようなサイトを通じ、会社概要や売上高など基本的な情報を押さえましょう。

(2) 企業の事業報告(アニュアルレポート、決算説明会資料 など)でより詳しい事業の情報を得る
次に、より具体的な事業内容を把握しましょう。概略は企業のWebサイトや就職情報サイトなどでも紹介されていますので、まずはそちらを参照しましょう。

その上でさらに企業の事業報告などを参照すると、現在の事業の状況に加え、今後成長の見込まれる注力分野やそれに対する具体的な取り組みなども理解できます。

(3) 会社説明会でこれまでの情報を改めて確認し、働く方たちの声を聞く
ここまでのステップで情報を得た上で会社説明会に参加すると、より主体的に情報を得ることが可能となります。

特に人事の方に対して、事前に調べた内容に基づいた質問ができて、自分で調べただけでは把握しにくい社風などについて理解を深めるチャンスになります。

(4) OB・OG訪問で生の情報を獲得する
より具体的に仕事内容や社風を理解するためにはOB・OG訪問が有効です。可能であれば複数の方に会い、どのような雰囲気で仕事をおこなっているのか、自分にマッチしていそうかなど、より踏み込んだ情報を獲得しましょう。

業界研究と企業研究をしっかりと行って、視野を広げよう!

まずは業界研究から取り組むことで、企業研究で見極めるべき個別の企業の置かれる環境を理解することができます。また、業界研究を通じて今まで知らなかった企業に出会うことも可能です。応募先企業を選ぶために非常に重要なステップとなりますので、しっかりと時間をかけて取り組んでみてください。

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みん就(みんなの就職活動日記) - 就活・新卒採用のクチコミサイト

 

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著者:山崎えま

大手人材会社にて新卒就活ナビの大学向けプロモーションを担当。都内私立大学を中心に年間5,000名を対象とした就活ガイダンスや面接・グループディスカッション講座などを実施。現在は海外在住で就活・キャリアライターとしてコラム記事執筆を中心に就活生を支援しています。