メーカーの業界研究の方法が知りたい!業界の特徴は?人気の企業は?

就職先として安定した人気を誇る、メーカー。日々愛用している商品、CMでよく見かける製品など、名前を挙げられる企業が多くあるでしょう。電機、化学、食品、アパレルなど裾野が広いメーカーの業界研究についてアドバイスします。

【業界研究の前に】そもそもメーカーとは?どんな業界なの?

■「何」を作っている会社なのか
メーカーという言葉は、正直かなりアバウトな業界区分です。簡単に言えば「モノ作り企業」「製造業」を指しますが、どんな「モノ」を作っていてもひっくるめて「メーカー」と呼ばれます。
しかし同じモノ作りであっても市場規模のある建築業界は「建築メーカー」と呼ばれず、やや毛色の違うIT企業は「ITメーカー」とは言われません。言ってしまえば「多様なモノ作り企業」の集合体が、メーカー・製造業なのです。

■モノ作りの範囲:上流(素材)~中流(加工)~下流(完成品)
モノ作りには上流から下流までの流れがあります。
例えば自動車を作るには、素材メーカーが鉄鉱石から鉄を生成し、更に加工品メーカーがその鉄から車のボディや各種部品を作った上で、完成品メーカーが自動車を組み立てます。トヨタやホンダなど完成品メーカーの名前は知っていても、上流・中流メーカーのことは知らなかったという人も多いでしょう。

◎素材メーカー
化学素材や鉄鋼などの素材を作っています。完成品メーカーが顧客となるため、BtoBで額の大きい取引が行われること、また未来を読み、世の中に出る二歩も三歩も前の商品を作りだすことが特徴です。
◎完成品メーカー
一般消費者や企業向けに商品を展開しています。CMや店頭で目にすることも多く、学生でも知っている企業が多いでしょう。自動車・家電・食品・アパレルなどがあります。
◎自社生産・加工メーカー
中には上流から下流まで全て自社で行っている企業も。製薬会社や化粧品メーカーがその代表です。

f:id:hito-contents:20171011112950j:plain出典:ぱくたそ

【業界研究の前に】新卒に人気のメーカーは?

◎素材メーカー:東レ
繊維業界ではNO.1の東レ。繊維と言うと「服の原料?」と思う方も多いかもしれませんが、実は軽くて強い飛行機を作る炭素繊維や、世界の水資源問題を解決する水処理膜なども作っています。化学の基礎研究が世界をあっと言わせる解決法になるケースも多く、世の中に大きな価値を生みたい、未来を考えることが好きという学生にとってはワクワクできる企業でしょう。

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◎完成品メーカー:トヨタ
日本の車市場が成熟期を迎える中、グローバル市場で圧倒的な売上を誇るトヨタ。ハイブリッド車、燃料電池車や新興市場など、一手先に挑戦し存在感を築くなど、攻守両面で安定的な企業です。世界で活躍したい人、常に新しいことに挑戦したい人には興味が持てる企業でしょう。

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◎自社生産・加工メーカー:武田薬品工業
栄養ドリンク剤「アリナミン」、風邪薬「ベンザ」、ビタミンC製剤「ハイシー」などのシリーズが一般消費者に知られています。近年はジェネリック医薬品の台頭や、新薬の開発費用の増加など向かい風となる要素も多いものの、多くの人の健康を支えるといったやりがいに共感する方は多いのではないでしょうか。

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武田薬品工業の新卒採用・就活情報 - みん就(みんなの就職活動日記)

業界研究でメーカーのことをもっと知ろう!

お話したように同じ「メーカー」と言ってもその実態はさまざまです。
ですので就職活動において「メーカーに興味があります」「モノ作りが好きだから」という志望動機だけでは企業に刺さりません。

例えば、同じメーカーであっても、幼児向けのおもちゃメーカーと、海外企業向けの産業機器メーカーは商品も顧客も全く違います。そして商品や顧客像が違えば、必要になってくる職種や、求められる人物像も異なります。ではここで、同じ営業職であっても、所属するメーカーによって変化する仕事内容について、具体例を紹介していきます。

例:おもちゃメーカーの営業職
企業にもよりますが、デパートや玩具店などを回り、自社のおもちゃを多く扱ってもらうことがミッション。お店の担当者と仲良くなることや、売れる商品の見せ方をお店と一緒に考えることが求められます。

例:海外向け産業機器メーカーの営業職
これも企業次第ですが、一般的に産業機器は高額であるため、何度も提案や交渉を重ねて、その企業に合わせたカスタマイズを行うことも仕事内容となります。また顧客が海外の企業であれば、海外への出張や赴任も多いですしビジネス英語力が求められます。

上記の二例のように、同じ営業職のなかでも仕事内容は全く違います。

そのメーカーはどんな顧客のために、どんな「モノ」を作っているか。それを作るためにどんな技術や強みがあるのか。またの商品を提供するために会社としてどんな職種があるのか。各企業ならではの特徴は何なのか、企業研究で探っていきましょう。

メーカー志望者必見!業界研究のやり方とコツ

メーカーの特徴を知るために、抑えておきたい質問がこの3つです。

Q1.どんな「モノ」を作っているのか?
上流~下流のどこか。素材、加工品、完成品いずれを作っているのか。

Q2.顧客は誰か
企業向けか個人向けか。同じ個人向けでも、地域、年代、性別など具体的にどんな人物像なのか。

Q3.モノを製造するために、どんな技術や強みがあるのか

これら次第で、その企業で働く面白さは大きく変わります。

例えば、上述した東レ(素材メーカー・BtoB企業)とトヨタ(完成品メーカー・BtoC企業)を比較すると、トヨタは車に特化し世界中の顧客を喜ばせる車を作るためのマーケティングや企画開発といった醍醐味があります。

対してBtoB企業である東レの場合、最終商品は1つではなく、作った素材をどの企業がどう活かすか次第で何にでも化けるという面白さがあります。逆に言うと、顧客企業が想像もしていない商品を素材の技術で達成できることもあり、例えばユニクロで爆発的にヒットしたヒートテックは東レの素材開発があったから生まれた商品です。顧客企業にとっても未知の商品を提案するという先を読んだ仕事ができるのも素材メーカーの面白さです。

また、商品の金額というのも企業で働く面白さを考えるにはチェックしておきたいポイントです。

金額が安い商品(食品・飲料・一般消費財など)
・基本的に大ロットで製造効率を上げることが重要。いかに低価格で安定的に資材を買い付けるか(バイヤー部門)や、工場の効率化(生産管理部門)といったミッションを持つ部門があります。
・普段スーパーなどで気軽に手に取ってもらうため、消費者の認知度が重要。CMやキャンペーンなど大型のプロモーションを行うことが多く、企画系の仕事をしたい人には面白みがあります。

金額が高い商品(素材・各種機器など)
・顧客は基本的には企業。また、高額商品であるため密なコミュニケーションが図れる。例えば顧客の要望を深く拾い上げる、相手にとっての短期的・長期的なメリットを提案する、要望に合わせて商品をカスタマイズする、納品後もフォローを行うなど。深い信頼関係を築きたい人、論理的に物事を考えたい人には面白みがあります。

メーカーについて業界研究をして、自分の志望業界を絞っていこう!

メーカーと一言で言っても、作られるモノや、そのモノを作るための技術など、企業によって大きな違いがあります。あなたはどの領域の「モノ」や「モノ作り」に特に興味が持てるのか。企業のホームページや説明会、インターンなどで情報収集をしたり、学校の先輩に話を聞くなどしたりして、考えていきましょう。

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著者:おくいはつね

2006年より人材系企業にて、中途採用営業、営業支援、新規事業を経験。その後、東証一部上場企業などの採用コンサルティングや組織開発、研修プログラム開発、新卒採用ツール企画制作などに携わる。慶應大学などの教育機関でキャリア開発ワークショップを実施。また人材育成領域の事業立ち上げやマーケティングも行っている。