なぜ面接は【リクルートスーツ】でなければならないのか?

面接官はどんな人かわからない! 徹底的に無個性であることが就活ファッションの基本

就活を始めるにあたって、いわゆるリクルートスーツを購入した人は多いでしょう。色は黒か紺、シャツは白、ネクタイは無難なデザインで靴は黒。このような決まり切った服装をすることが一般的となっており、面接の待合室では同じような服装、同じような髪形の学生が集まっている…という光景が見られます。

「社会人だって、カジュアルな服装で仕事をしている人はいる!」
「服装で人を判断するのは間違っている」

就活中の皆さんの中には、こんな風に考えている方も多いのではないでしょうか。しかしながら、これほどまでに普及したリクルートスーツには、それなりの意味があります。

f:id:hito-contents:20170927102340j:plain出典:写真AC

面接官にはいろんな人がいる

すでに世の中にはいわゆる「リクルートファッション」がイメージとしてできあがっています。それに反するものは「周囲に合わせることができない」ということだと判断してしまう面接官もいますし、更にいうと“好み”もあります。ちょっと派手なネクタイをしていたとしても、気にも留めない面接官もいれば、「公式な場で派手なネクタイを締めるなんて」と嫌悪感を示す面接官もいます。

その結果、「誰からも突っこまれることがない、きわめて無難な服装」として生まれたのが「リクルートファッション」です。言いかえると「余計なことで減点されないためのファッション」だということになります。

「服装で人を判断するのは間違っている」というのは正論かもしれませんが、ビジネスの場では本当にいろいろな人と出会うことになります。極論を言うと、服装で人柄を判断する人もいます。どちらが間違っているかと言えば、服装で人を判断する人が間違っているかもしれませんが、目上の人には敬語を使うように、TPOにあわせた服装、態度をすることも必要なのではないでしょうか。

「平服でお越しください」って言われた!

徹底的な無個性が求められるリクルートファッションですが、最近では「平服でお越しください」というケースもあります。
ある意味、リクルートファッションであれば頭を悩ませる必要がありません。しかし「平服」となると話が変わってきます。実際、「平服と言われていたのでジーンズで行ったら、周囲は全員スーツだった」という声も多く聞かれます。
ここで考えなければいけないのは、「平服=普段の恰好」ではないということです。あくまでも就職活動という「ビジネスの場」ですから、それにふさわしい「平服」でなければなりません。
リクルートスーツのように黒や紺のスーツに白いシャツ、と限定はしていなくても、最低限スーツを着用することは求められます。例えば、結婚式のパーティなどで「平服でお越しください」というのは「礼服でなくても構いません」という意味でしかありません。その席にジーンズにTシャツで行くと浮いてしまうことは間違いないでしょう。
このことから、たとえ「平服で」と言われても、ビジネスの場であることを意識する必要があります。

一部の例外として、クリエイティブ系の会社などでは、本当にラフな恰好で大丈夫という場合もありえます。会社からするとそこで個性を見せて欲しいと考えている場合もありますが、安全策を採るならばここでもスーツが無難でしょう。なぜなら、個性は話す内容など、他の部分で主張することが可能だからです。

インターンで『数日の間、就業体験をする場合』は?

インターと言っても、1日で会社の説明を受けるだけの場合の他に、1日~数日の就業体験を実施する場合もあります。ただ話しを聞くだけならば、基本的にリクルートスーツで行くべきです。仮に「平服で」と言われても、通常の面接に向かうのと同じ恰好で行けば問題はありません。本当に私服で良いような場合でも、リクルートスーツは「安全」なのです。

ただ、クリエイティブ系の業界やIT業界では、社員の多くがカジュアルな私服で働いているケースもあります。こういった場合、数日の就業体験だったら、あなたも私服でいいでしょう。
ただし、この場合、「最初の1日は様子を見る」のがベターです。リクルートスーツならば、減点されることはありませんので、初日はリクルートスーツ、2日目以降は周囲の「カジュアルさ加減」を確認して、浮かないように気を配るようにしましょう。

リクルートスーツを着こなすワザ!

まずリクルートスーツを選ぶ場合、大手の紳士服店に行けば、「リクルートスーツ」のコーナーがありますので、そこから選ぶことが基本です。男女を問わず、紺の無地を選びましょう。これが最も無難なリクルートスーツです。店員によっては、ダークグレーなどを進める場合もありますが、ここは頑なに黒または紺の無地です。面接官によっては、ダークグレーも好ましくないと思う人がいるのです。ストライプなどの柄ものも避けます。

女性の場合、スカート丈も気になるところですが、基本的に座ってもひざが見えるか見えないかの丈にするようにしましょう。短すぎるスカート丈は敬遠されます。また、スカート、ジャケットともに、身体のラインがはっきり出るデザインは避けた方がよいでしょう。

男性の場合は、ネクタイも悩み所。あまり派手なモノは選ばず、ブルー系、グレー系のシンプルなものを選ぶようにしましょう。柄ものを選ぶ場合は、ポイント柄のものよりも同系色でのストライプ程度のものを選ぶとよいでしょう。通常、ビジネススーツではネクタイで個性を出したり、遊ぶという人が多いのですが、いまは就活の場。服装での自己主張は自重する方が無難です。

形状記憶のシャツ、女性ならストッキングの替えは常備すべし

男女ともにシャツ、ブラウスの色は白がスタンダードになります。カラーシャツは着用者は少ないですが、マスコミ、メーカーなどで着用している学生もいます。ただ、シャツやブラウスを購入する場合、形状記憶のものは非常に便利です。数枚のシャツを取っ換え引っ換え着まわすことになりますが、クリーニングが間に合わないことも起こり得ます。
自宅の洗濯機で洗濯でき、アイロンがけも必要が無いシャツは非常に重宝しますし、数社の面接を1日で回る場合でも、後半戦でシャツがヨレヨレになっていたという事態を避けることができるでしょう。

女性の場合は、必ずストッキングの替えを用意しましょう。伝線が走ったままのストッキングでは、好印象を与えません。当然ですが、ストッキングの色は自分の肌の色に合った肌色を選ぶようにしましょう。柄ものはNGです。

ここまで「無個性」にしなければいけないのか、と思うかもしれません。しかし、服装で無用の悪印象を与えないことは面接の場では非常に重要です。そういったノウハウの積みかさねがリクルートスーツという「一種のファッションジャンル」を生み出したのだと言えるでしょう。先ずは郷に入っては郷に従えという気持ちで徹底的な無個性ファッションにチャレンジしてみてください。

関連リンク

スーツ/メイク/写真の掲示板・クチコミ - みん就(みんなの就職活動日記)
面接/試験/資格の掲示板・クチコミ - みん就(みんなの就職活動日記)

 

f:id:hito-contents:20170726153243p:plain

監修:小室直子

臨床発達心理士
中級教育カウンセラー
東北福祉大学大学院修士課程卒業後、専門学校専任講師、大学の非常勤講師として心理学系科目の講義を行うかたわら、のべ200名の就職支援の経験を持つ。