教育実習が面接と重なった!就職活動と教職課程を両立させるには?

教職員免許の取得を目指す一方、民間企業への就職も視野に入れて、就職活動もしたいという学生もいることでしょう。しかし近年、その両立が難しくなってきています。そこで、教育課程と就職活動を両立させるポイントをご紹介します。

就職活動と教育実習が重なる原因とは?

日本では過去100年にわたり、就職活動のスタート時期が幾度となく変更されています。
2000年以降は、広報の時期が大学3年生の10月から12月に変わったものの、選考解禁は4年の4月ということで落ち着いていました。しかし、2010年に日本学術会議が学業への影響を懸念し、就職活動の時期を後ろ倒しにすることを提案。また、国公立大学などが組織する就職問題懇談会、日本貿易会、経済同友会もその提案に賛同しました。さらに、2013年には学習時間の確保や留学を推進するために、政府も経団連に後ろ倒しを要請。

こうして2016年卒から選考解禁が8月に後ろ倒しとなりましたが、就職活動が長期化し、卒論などにかける時間が不足したため、2017年卒には選考解禁が6月に前倒しとなりました。

2015年卒まで選考解禁は4月だったため、教職員免許の取得を目指す学生は、就職活動と教育実習の両立が可能でした。なぜなら、教育実習の受け入れは体育祭や文化祭などの学校行事がない6月に集中しているため、就職活動と重なることがなかったからです。しかし2017年以降は、選考解禁が6月に定着しつつあり、就職活動と教育実習が重なるようになってしまいました。

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就職活動と教育実習日程が被った場合の対応の仕方

100%ではないにしても就職活動と教育実習は重なりやすく、また、学生にはどうすることもできません。では、面接と教育実習日程が被った場合、どうしたらいいのでしょう?

そのような場合は、企業側に「教育実習のため」と告げ、日程の調整をお願いしましょう。よほどのことがない限り、人事担当者に「学校を休んででも来い」といわれることはないはずです。もし、そのような企業があれば、入社は考え直した方がいいかもしれません。しかし、企業側に「教員免許を取得する理由」を聞かれたときには、慎重に答える必要があります。なぜなら、「教員希望」だと思われれば就職に不利だからです。

企業に理由を聞かれたときには、「教育実習はインターンシップと同じだと考えています」などと答えてみてはどうでしょう。採用に直結したものでない限り、インターンシップはあくまでも仕事の体験を通した自己の成長が目的です。教育実習も企業でのインターシップのように、学校という限られた場所で、生徒や他の先生とのコミュニケーションを通して自己の目的を果たし、その経験が成長につながります。従って、企業には「御社に入社した暁には、その経験を活かしていきたいと考えています」と告げれば、人事担当者も納得してくれるのではないでしょうか。

また、会社説明会と教育実習が被った場合も、正直に事情を告げて日程の変更をお願いしましょう。日程を変更したからといって、印象が悪くなることはありません。もちろん、連絡しないで欠席するのは言語道断。連絡時には、謝罪の言葉も添えるようにしましょう。

教育実習と企業の面接日程が被ってしまった場合の対処法

教育実習と就職活動の両立は簡単ではありません。それなりにエネルギーも必要です。また、教育実習中に急遽、希望していた企業からの面接が入ることも想定しておかなければなりません。教育実習は1年近く前から実習先と連絡を取り、学生の依頼を受け入れてもらっているので、企業の面接があるからと休みをもらうわけにはいきません。そのような場合は、先に述べたように、企業側に教育実習のことを正直に話した上で、日程の調整をお願いしてみましょう。最終面接でなければ、通常、面接日は何日か予定されてるため、受け入れてもらえることもあります。就活中の連絡手段はメールあるいはWebが主流になっていますが、日程調整のお願いはメールより電話の方が確実な上、誠意も伝わりやすいでしょう。

面接の日程調整は、以下のようにお願いしてみましょう。
例:「勝手なお願いで大変申し訳ございませんが、△月△日(実習が終わった後)以降で、改めて面接の日程を調整させていただけないでしょうか」
例:「私事で恐縮ですが、△月△日(実習が終わった後)以降で、面接の日程を変更していただくことは可能でしょうか」

このとき、申し訳ないという気持ちを精一杯伝えるようにしてみてください。

教育実習中は朝から夕方まで拘束される上、週末は指導案の作成などをしなければならず、あまり自由になる時間がありません。そのため、スキマ時間を上手く活用する必要があります。例えば、移動時間を利用して、面接での回答の暗唱や企業研究をしてみてはどうでしょう。そして、就職活動は早めに始めること。教育実習の準備で忙しくなる前に、Webテストやテストセンターなど、やれることはどんどん進めるようにしましょう。

就職活動では企業の秋採用を狙うのもアリ

選考解禁が6月になったことで各企業の選考日程等が重なり、キャンセルや辞退などが多く出るため、秋採用に力を入れる企業は少なくありません。また、大企業や人気企業へのエントリーが集中し、採用活動を早期に開始したにも関わらず、思うような成果を上げられずにいる企業も秋採用に積極的です。秋採用の時期は10月初旬から12月初旬まで。教育実習も終わっているので、秋採用を狙うのも1つの方法かもしれません。3月解禁の選考と比べると求人数は少なくなりますが、大手企業への就職のラストチャンスでもあります。

ただし、「春採用の時期は就職活動をしなかったのか」「何をしていたのか」という質問への答えは準備しておかなければなりません。資格取得、部活、留学など、面接で話せる理由があれば問題ありませんが、春から就職活動をしていたにも関わらず、内定がもらえていない場合は以下のように答えるといいでしょう。

例:「春採用の時期は、昨年から準備していた教育実習を優先させていました。学校という限られた場所で、生徒や他の先生とのコミュニケーションを通して自己成長を目指す教育実習は、企業のインターンシップと同様だと考えて参加しましたが、素晴らしい経験となりました。これからはその経験を活かし、就職活動に集中していきたいと思っています」

実際に秋採用を行っている企業は、採用人数が多い金融機関や大手メーカーなどの大企業、あるいは中小・中堅企業です。秋採用を行っている大企業は、キヤノン、パナソニック、資生堂、テレビ朝日メディアプレックス、三菱東京UFJ銀行、みずほフィナンシャルグループなど。ほとんどが7月~8月にエントリーを設定しているので、6月の教育実習終了とともに秋採用に向けた就職活動を始めましょう。秋採用はスピードが勝負。早め早めの行動を心がけてください。

教育実習と就職活動を両立する学生におすすめの手帳活用法!

教育実習と就職活動の両立には、スケジュール管理が重要となります。効率よくスケジュールを管理するためには、手帳を活用するのがおすすめ。とはいえ、何でも手帳に書き込めばいいというわけではありません。
最近ではデジタルのスケジュール帳や管理ツールもありますが、アナログ手帳は工夫次第でスケジュールを簡潔に整理できるので便利です。特に、市販されている就活手帳には、必要な項目をまとめておけるページや、志望企業のIDやパスワードなどが管理できるページなどもあるので、効率的に就職活動を進めることができます。

まず、マンスリーとウィークリーのどちらをメインに使うかを決めましょう。ここで注意したいのは、メインとサブに同じ予定を書き込まないこと。メインは教育実習と就職活動に使い、サブはプライベート用にするといいでしょう。そして、後からどこに何を書いたか分かるように、自分なりの記入方法のルールを決めておきます。例えば、教育実習と就職活動の色分け、説明会・面接・企業ごとに蛍光ペンでマーク、ウィークリーページのトップに週の重要事項を書き出すなど、一目で予定が分かるようにしておくのがポイントです。
また、書き忘れを防ぐためにも、常に手帳とペンを携帯し、面接などの予定が入ったら、その場で書くようにしましょう。さらに、書き損じで手帳が見にくくならないように、シャープペンや消せるペンで書くことをおすすめします。

これを徹底すれば、スケジュール管理は完璧。教育実習と就職活動の両立も効果的に進められるでしょう。

スケジューリングを工夫して両立しよう

教育実習と就職活動が重なることは想定内として、早めに就職活動を始めるようにしましょう。教育実習と面接が重なった場合は、人事担当者に正直に事実を告げ、日程調整のお願いをすること。そして、スケジューリングを工夫しながら、無理なく教職課程と就職活動を両立していきましょう。

関連リンク

就活しながら教育実習のクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)
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著者:reisuke

人材派遣会社で数年間コーディネーターとして従事し、その後海外へ。現在は、ライター・翻訳者・日本語教師という3つの顔を持つ。政治・経済・教育を中心に幅広いジャンルで執筆中。