就活生こそ注意して!志望企業がブラックかどうかを見抜く方法

ブラック企業の話題を見聞きすると、志望先がブラック企業かもしれないと不安になることはありませんか?「第一志望の企業に入社したはいいがブラック企業だった」ということにならないように、ブラック企業の見抜き方をご紹介します。

就活をする上で知っておきたいブラック企業の定義とは?

「ブラック企業」と問題視されることが増えましたが、ブラック企業はどのように定義されているのでしょうか。

厚生労働省においては、「ブラック企業」について定義していませんが、一般的な特徴として、(1)労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す、(2)賃金不払い残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い、(3)このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う、などと言われています。
引用:http://www.check-roudou.mhlw.go.jp/qa/roudousya/zenpan/q4.html

厚生労働省は「ブラック企業」という言葉自体を使用せず、「若者の使い捨てが疑われる企業」と表現しています。その特徴として、長時間労働、パワーハラスメント、長時間労働を挙げています。

つまり、「ブラック企業」の定義は曖昧だということです。そこで、ブラック企業に見られる特徴をご紹介します。

特徴1:新卒社員の3年以内の離職率が30%以上
特徴2:過労死・過労自殺の事例がある
特徴3:残業代が固定され、サービス残業が横行している
特徴4:不当解雇(理不尽なリストラ)
特徴5:パワハラ・モラハラの正当化
特徴6:社員の使い捨て
特徴7:昇給ゼロまたは限りなくゼロに近い
特徴8:違法行為

代表的な特徴は上記の通りですが、中にはブラックまではいかないグレーゾーンという状況も少なくありません。

▽働く環境に関する就活生のクチコミはこちら
労働環境や給料の掲示板・クチコミ - みん就(みんなの就職活動日記)

f:id:hito-contents:20170928102923j:plain出典:Visual Hunt

就活で役に立つブラック企業の見分け方5つ

ブラック企業には上記のような特徴がありますが、就活時にそれらを見抜くのは困難です。しかし、見分け方を知っていれば、就活生でもしっかり見抜くことができます。

見分け方1:離職率が高い
絶対的な水準はありませんが、3年後の離職率が50%であれば、半数が職場を離れたということですから、比率的には高いと言えるでしょう。ただし、入社人数が少ない場合は注意が必要です。2人が入社して1人が辞めた場合、たった1人でも離職率50%になってしまいますから、離職率を確かめるときには入社人数も見るようにしましょう。離職率や採用実績などは、東洋経済新報社が年1回発行する「就職四季報」で確認することができます。就職四季報は「総合版」「女子版」「中堅・中小企業版」の3冊がありますが、インターネットでは公開されていません。また、書籍は有料です。離職率の他にも、月平均残業時間や有給の年平均消化日数なども確認できるので、ブラック企業を見分けるツールとして活用することをお勧めします。

見分け方2:募集人数が多い割に社員数が少ない
募集人数が多い割に社員数が少ないということは、人の出入りが多いということです。事業拡大などの理由があれば大量採用もありえますが、その場合も入社後に混乱があるかもしれません。どちらにしても、社員人数に対して募集人数が多いのはブラック企業の可能性があることは覚えておきましょう。

見分け方3:初任給が明らかに高い(安い)
大卒の初任給は、職種や地域などにより異なりますが、基本給の相場は17万円~20万円程度です。外資系、金融系、マスコミなどの中には初任給から高いとこともありますが、これら以外で給与が高い場合は要注意。給与が高いということは、その分、過酷な労働ということもありえます。反対に、初任給が不当に安いということもあるので注意しましょう。

見分け方4:試用期間が長い
入社当初に「試用期間」を設けて契約社員として働き始めることは珍しくありませんが、この試用期間が極端に長い企業は要注意。本採用にならずに、採用を取り消される恐れがあります。契約社員でも正当な理由がない限り解雇は違法になりますが、「試用期間に採用を取り消すだけ」だと主張して解雇する企業も存在します。試用期間が6カ月以上続くようなら、ブラック企業の兆候と見ていいでしょう。募集広告に試用期間に関する記載があれば、よく確認することをお勧めします。

見分け方5:根拠がないのに「夢」「感動」「成長」などの言葉を広告に使用
全く根拠を示さずに、聞こえのいい「夢」「感動」「成長」「若手でも活躍できる」などの表現を使い、実際の業務内容をあやふやにしている場合は要注意。意図的に業務内容を明確にしていない場合もあります。

面接時の逆質問で志望企業がブラックかどうかを就活生が見抜くには?

次に、面接時の逆質問でブラック企業かどうかの見分け方と、逆質問をご紹介します。

見分け方1:面接の連絡が急にあったり連絡が遅かったりする
通常、書類選考の後、面接の日程が決まりますが、急に連絡してきて「今から」あるいは「明日」などと言ってきたら要注意。すでに決まっていた日程で予定を組んでいたのに、就活生の都合を気にすることなく変更するのは勝手な行為です。また、面接後の連絡が忘れた頃に来るのもブラック企業の可能性があります。いくら忙しくても、管理体制のずさんさは連絡1つで見えてしまうものです。

見分け方2:従業員や会社の雰囲気が異様
従業員が暗い、不機嫌、あいさつしても無視、社内で罵倒が飛び交っている、社内が汚いなど、雰囲気が悪かったり独特だったりする場合はブラック企業の可能性大。面接時によく観察するようにしましょう。

続いては、逆質問の例です。しっかり面接官の返答を聞いて、ブラック企業かどうかを見抜いてください。

逆質問1:「入社後、残業は覚悟しております。ある程度、心構えをしておきたいのですが、御社の社員の方はどれぐらい残業していらっしゃるのか、毎月平均の目安を教えていただけないでしょうか」
残業や休日出勤の状況を確認するのはブラック企業かどうかを見抜く上で重要です。ただし、求人情報に記載されている待遇を逆質問すると、「事前に調べていないのか?」とマイナスイメージになることもあります。下調べをした上で、休日出勤の有無等、求人内容に明記されていない場合は質問してみましょう。また、質問に対して具体的な数字を示すことがない企業は要注意。動揺しているかもチェックポイントです。

逆質問2:「雇用形態は、正社員ということでよろしいですか」
正社員として募集して、面接で試用期間は契約社員と説明する場合があります。募集内容が面接時に変わる場合はブラック企業の可能性大。面接中に雇用形態について違和感を感じたら、質問してみましょう。

逆質問3:「御社の○○の業務に興味があり、詳細な内容を聞きたいと思っておりますが、詳しく教えていただけますでしょうか」
下調べをした上で、興味のある業務について質問してみましょう。具体的な業務内容について詳しい説明がなければブラック企業の可能性があります。また、「採用となった場合、入社までに何を勉強しておけばいいでしょうか」というように、入社後をイメージした質問とともに業務内容を確認すると印象もいいでしょう。

就活時に知っておきたいホワイト企業の特徴とは?

「ブラック企業」の他に「ホワイト企業」というものも存在します。ホワイト企業とは、労働者が働きやすい環境が整った企業のことです。福利厚生が充実し、社員の定着率も高く、コンプライアンス意識が高いのが特徴。
その他には、ノルマがない、残業が少ない、残業手当てが支給される、女性が働きやすい環境が整っている、ということも特徴と言えるでしょう。
ホワイト企業は会社説明会の雰囲気がよく、面接でも就活生の話をよく聞いてくれます。また、連絡などが遅れることもありません。つまり、ホワイト企業はブラック企業を裏返したかのうように相反する存在ということです。就職するならブラック企業よりホワイト企業の方がいいに決まっていますが、就活生でもそれを見抜くことは可能です。ご紹介した見分け方や逆質問を活用して就活を成功させましょう。

就活時にブラック企業かどうか調べることも重要

ブラック企業の離職率などが分かるデータや、募集広告で使用されている誘い文句からでも見分けることは可能です。面接時に逆質問で確かめるのもいいですが、就職後に後悔しないためにも、志望する企業がブラック企業かどうかは事前に調べておくようにましょう。

参考

「ブラック企業」ってどんな会社なの?|Q&A|確かめよう労働条件:労働条件に関する総合情報サイト|厚生労働省
http://www.check-roudou.mhlw.go.jp/qa/roudousya/zenpan/q4.html
2017.7.21

関連リンク

労働環境や給料の掲示板・クチコミ - みん就(みんなの就職活動日記)

f:id:epb0804:20170822151216p:plain

著者:reisuke

人材派遣会社で数年間コーディネーターとして従事し、その後海外へ。現在は、ライター・翻訳者・日本語教師という3つの顔を持つ。政治・経済・教育を中心に幅広いジャンルで執筆中。