企業研究のやり方を徹底解説!ノートの作り方や比較のポイント!

「就活では企業研究が大切」とよく聞くけど、実際にどうやって企業研究をしてよいか分からない…そんな悩みはありませんか?企業研究は、履歴書に書く志望動機につながる非常に大切なものです。企業研究のやり方を具体的にご紹介します。

就活生が企業研究をやる理由とは?

企業研究とは、志望対象となる企業について、あらゆる方面から調査・分析を行うことを指します。
なぜ就活に企業研究が必須なのかというと、以下のような理由が挙げられます。

(1)志望企業が自分に合っているかどうか、企業選びの指針にする
業界を絞り込んだ後、次に行うのは企業選びです。
同じ業界でも、企業によって経営方針、若手へのサポート体制、社風など、かなりの差があります。
同じ業界なら、どこの企業でも同じというわけではありませんから、企業研究は企業を厳選する際のバロメータの役割を果たすのです。

ネームバリューや給与実績などのおおまかな情報で就職希望先を決定する人もいますが、安易な方法で決めてしまうと、入社してから「社風が合わなかった…」「将来性に欠けていた…」などの後悔をしてしまう人も少なくありません。
このようなことにならないように、受験前に志望企業がどのような企業で、自分に合っているのかどうかを調べるために企業研究を行う必要があります。

(2)志望動機を作る
「志望動機=自己分析+企業研究」ですから、面接官の興味を引く志望動機を作成するには、細やかな企業研究が必要不可欠です。
同じ業界の中でも、「他社とはここが違う、他社よりもこんな強みがあるから、貴社で働きたい!」という表現ができるように、その企業が独自に行っていることや、その企業特有のシステム・目線などを探る必要があるのです。

▽企業研究に関するリンクはこちら
企業研究のクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)

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企業研究をする時のリサーチ方法

では、具体的にどこのどんな情報を見れば、企業について研究できるのでしょうか。

(1)就活情報サイト
就活生にとって最も身近な就活サイトは、実は企業についての情報で溢れています。
企業理念、企業沿革、求める人材イメージ、従業員数などの情報は、たいていこのような就活情報サイトで得られます。
また、過去にどのような大学から採用したのかという採用実績も閲覧することができますから、自分の可能性についても知ることができます。

(2)企業の採用サイト
気になる企業があったら、その企業の公式webサイトを見てみてましょう。
大手だけではなく、中小企業でも最近は「採用情報」というページを作成し、募集要項を掲載しています。
また、企業の公式webサイトを見れば、経営理念や企業沿革はもちろんのこと、最新の活動や最新の報告書なども閲覧できる企業もあります。

(3)IR情報
IR(Investor Relations)とは、企業が投資家に対して自社の経営・財務状況や業績などについて情報を発信することを指します。
上場企業の公式webサイトには、ほとんどの企業がIR情報用のページを設けています。
このようなページを見ることで、企業の財務状況だけでなく、将来性についてもある程度把握することができるでしょう。
ただし、IR情報を公開しているのは上場企業だけです。
あなたが志望する企業が非上場企業の場合、非上場企業にはIR公開の義務はないため、そのような情報をwebサイトなどで確認することはできないので、注意しましょう。

(4)OB・OG訪問
OB・OG訪問では、現場で働いている社員の姿を見ることができ、企業が表向きに出している情報では得られない話も聞けるでしょう。企業の実際の姿、実際の勤務状況などを把握することに役立ちます。

ここでは企業情報の収集方法に限定してご紹介しましたが、情報のまとめ方については、この後詳細にご説明します。

企業研究のためにインターンシップにも参加しよう

インターンシップは、企業で実際の勤務を体験でき、企業に直接関わることができる大きなチャンスです。

インターンシップは1回したら終わりという決まりはないため、興味のある企業が複数あれば、1,2年生からインターンを始めておくのがいいでしょう。

では、インターンの中で具体的にどのようなことをすれば企業についてより深く知ることができるのか、ポイントをおさえておきましょう。

(1)受け身ではなく、自分から質問する

インターンシップには、いくつかの種類があります。
セミナーのような形式で業務の説明が行われるタイプ、インターンの学生同士でグループワークなどに取り組むタイプ、そして実際の業務に携わる実践タイプです。
その中で、最も企業のことをよく知ることができるのが実践タイプのインターンでしょう。
社員と直接関わり、仕事の体験もできるわけですから、このようなインターンの場合は先輩社員に質問できる絶好のチャンスです。
もちろんOB・OG訪問でも社内に入ることはできますが、実際の業務の体験をしていないわけですから、質問するにも雲をつかむような質問しかできないでしょう。
でもインターンなら、ただ業務の説明を受け身で聴くだけではなく、「このようなタイプのお客様と接する際に気を付けていることはどんなことですか?」「課内でこのような新しい提案をする場合、どなたにまずご相談すればよいのですか?」など、実務を体験しなければ分からないような具体的な質問ができます。
それによって、より企業の詳細を知ることができ、企業比較の際にも役立つのです。
セミナー型でも、グループワーク型でも、実際の社内で行われることが多いため、社風や職場の雰囲気などがある程度把握でき、企業比較をする際には役立つでしょう。

(2)メンターと密な関係を築く

実践型のインターンの場合、メンター(指導者役)がつく場合があります。
メンターは実際に現場で働いている社員ですから、その企業に勤務していて思うところがたくさんあるはずです。
普通にインターンを終えれば、メンターはただあなたに業務上の指示を出すだけ、あなたはそれに従うだけの関係で終わってしまいます。
でも、せっかくインターンに参加するなら、メンターとの人間関係をより密度の濃いものにして、メンターの本音に迫りましょう。
企業見学や説明会で公開されている情報は、「オモテ向き」の企業の情報であり、誰でも知ることができますが、メンターの本音はインターンで人間関係を築いたあなたにしかつかめない情報なのです。
「○○さんが働いていてよかったと思うことはどんなことですか?」など、信頼関係を築いた上でライトな質問から入っていくとよいでしょう。

▽インターンに関するリンクはこちら
インターンシップ情報交換のクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)

企業研究ノートの作り方、書き方のコツ

企業研究を行うにあたって、ただ情報を見ているだけになっていませんか?
本気で企業研究をしたいなら、「ノート作り」をすることをおすすめします。
見るだけの情報はすぐに記憶から消えてしまいますが、自分の手で書いたことは、聞いたことよりも記憶に残りやすいからです。
せっかく集めた情報を忘れないように、以下のようなポイントに注意し、自分だけの企業研究ノートを作りましょう。
また、ノート作りに不安のある人は、コクヨから「就活戦略ノート」も販売されているため、既製品を使えばノート作りの時間も短縮できます。

(1)下準備として、自己分析を済ませておく
企業研究の目的のところでもご説明したように、自分に合った企業かどうかを見極めるには、そもそも自分とはどういう人間なのかについて、あなた自身がよく知っておく必要があります。
そのため、自分の性格、行動パターンについて事前に自己分析を済ませておきましょう。

(2)自己分析を軸に、「事業の価値観イメージ」「企業の風土」「求めている人材」をまとめる
【1】事業の価値観イメージ
企業が事業を執り行うにあたって、どのような価値観で臨んでいるのかについて、一言でイメージを表現してみましょう。
たとえば、自動車その他輸送機器メーカーの株式会社デンソーなら、「環境」が事業の価値観イメージとなります。
世界トップレベルの自動車部品メーカーでありながら、低燃費化、排出ガスの浄化など、「環境」に配慮したものづくりに挑んでいるからです。
また、流通(スーパー)の株式会社成城石井なら、「伝える」が事業の価値観イメージとなります。
高品質な食品に特化したスーパー・メーカーだからこそ、商品がおいしい理由や生産者の想いを消費者にいかに「伝える」かが大切な事業のイメージとなります。

あなたの自己分析が済んでいれば、これらの価値観と自分の価値観が合う・合わないというポイントで企業を比較できるでしょう。

【2】企業の風土
個人戦・チーム戦、幅広く仕事をする・プロフェッショナルをめざす、若いうちから第一線をはれる・若いうちは勉強できるなど、その企業独自の風土があります。
これらはインターンなどでも分かりますが、ある程度は企業説明会、OB・OG訪問でも調べることができるでしょう。

【3】求めている人材
あなたの人としての性質が、企業が求めている性質と同じかどうかは、その企業で長く働けるかどうかを決める大切なポイントです。
内定後も気持ちよく、納得して働けるように、就活サイトをよく読んだり、説明会などで積極的に質問したりして、企業がどのような人材を求めているのかについてもノートにまとめましょう。

企業研究で比較すべきポイントは?

ノートを作り終わったら、ピックアップしてきた企業同士を比較しましょう。
具体的には、以下のことを比べてみましょう。

(1)志望度の高い順にチェック
比較する時は、あなたが志望している順に見ていくことで、志望x適性がマッチした企業を見つけることができるでしょう。

(2)自分が求めていた企業を見つける
ぼんやりと「こんな企業があったらな…」というイメージを持って企業研究していた人は、ノートで比較していくうちに、最も自分の理想に近い企業を見つけられるでしょう。
「ぼんやり」を「ハッキリ」させるためにも企業研究ノートは役立ちます。

(3)やっぱり待遇面での将来性も大切
ぼやかして表現されることの多い待遇面ですが、企業研究をする上で、実は多くの就活生が重視しているポイントでもあります。
たとえ初任給がよくても、昇給の実績がなく、あっても金額が低い場合、どんなに企業に貢献してもやりがいを感じられないという問題もあるため、待遇面での将来を比較することも大切です。

企業研究は就活の基本

エントリーシートでも履歴書でも、また面接でも、企業研究をいかにしてきたかということは、すぐに企業側に分かってしまうものです。
それだけ企業研究は就活の土台となるものですから、手を抜かずにしっかりと対策をしておきましょう。

関連リンク

履歴書・エントリーシート・志望動機・自己PRのクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)

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著者:小室直子

臨床発達心理士
中級教育カウンセラー
東北福祉大学大学院修士課程卒業後、専門学校専任講師、大学の非常勤講師として心理学系科目の講義を行うかたわら、のべ200名の就職支援の経験を持つ。