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業界研究のやり方をレクチャー!内定をもらうための志望業界の調べ方

大学の友達が業界研究をやり始めて、そろそろ自分も…と思っている人も多いのではないでしょうか。地味な作業ですが、業界研究は就活成功のためには欠かせません。内定をもらうための、業界研究の目的やコツについて詳しくご紹介していきます。

業界研究とは?何のためにやるの?

就活生のほとんどが業界研究をおこなっているのは、業界研究にやる意義があるからです。
今では大学のキャリアセンターでも業界研究のための資料が数多く取り揃えられているのが当たり前になってきました。
では、そんな業界研究をする意味はどこにあるのでしょうか?

(1)自分に合った業界が分かる
業界研究の前、もしくは並行して自己分析をおこなう就活生が多いと思いますが、就活でのはじめての疑問は「自分にはどんな仕事が合うんだろう?」ということではないでしょうか。
もちろん自己分析では、自分の性格的特徴や行動パターンを知ることができますが、どんな仕事があるのかをしらなければ、せっかくの自己分析も無駄になってしまいます。業界研究をおこなうことで、世の中にはどんな仕事があるのかということが見えてきますし、自己分析と併せておこなうと、自分に合った業界が何なのかを知ることができます。

 

(2)企業選択の幅をひろげられる
自分に合った業界が分かっても、同じ業界には数多くの企業が存在しています。
広告業界でも大手から中小まで企業の幅は広く、企業によって社風、企業理念などは大きく異なります。業界研究が深いところまで進んでいれば、同じ業界でも選択の幅がひろがるのです。
知らないのに選ぶことはできません。知っておくことで、より自分の希望、自分の性質・考え方に合った企業を見つけることができるでしょう。

f:id:hito-contents:20170929100213j:plain出典:写真AC

業界研究のコツ!志望業界の調べ方

業界研究という言葉自体はよく耳にするものの、具体的にどうしたらよいのかを知らない…という就活生も多いのではないでしょうか。
業界研究をおこなうには、具体的に何をすればよいのかについてご紹介します。

(1)四季報を読み込む
「四季報」とは、東洋経済が出版している業界研究誌です。
業界担当記者が独自に取材・分析した業績変化を先取りすることができるため、幅広い業界の最新情報を調べることができます。
近年、オンライン化されており、ネットで購入してそのまま閲覧することも可能です。

四季報にはいくつかの種類があり、就活生には「就職四季報」がおすすめです。
上場会社をフルカバーしている上に、特定の企業に偏った評価をしない客観的な各業界の情報を得ることができます。
就職四季報にもいくつかのシリーズがあり、「就職四季報 女子版」「就職四季報 総合版」「就職四季報 優良・中堅企業版」があります。
自分のめざす方向に合わせて選びましょう。

(2)日経新聞を購読する
大学のキャリアセンターのほとんどに日経新聞(日本経済新聞)が置いてあるのはご存じでしょうか?
実はこの日経新聞、毎日読むだけで自然と業界研究ができるようになっているのです。日経新聞には、各業界の最新情報や業績の推移、株価などが掲載されおり、経済の動きを生に見ることができます。
日経の記事はオンラインでも読むことができます。トップページから【ビジネスリーダー】タブ→【就活】タブをクリックすれば、就活に活用できる各業界の最新情報を閲覧することができます。これを読めば、幅広い業界の「今」を知ることができるでしょう。

業界研究でおさえるべきポイントは?

業界研究をはじめたら、見るべきポイントを絞って、効率的に進めていきましょう。

(1)業界の概略を把握する
1つの業界だけでも多くの企業がある中で、複数の業界を比較・検討するためには、まず「全体をふわっと」把握することが大切です。
業界マップのようなものをつくり、【メーカー】【商社】【金融】【流通】【情報・通信】【運輸・エネルギー】【建設・不動産】【サービス】というように業界をわけて、各業界がどんな仕事をしていて、各業界の景気はどのような様子なのかを把握します。

(2)気になる業界にどのような職種があるのか調べる
たとえばあなたが業界の概略を調べた結果、メーカーに興味を持った場合、次にメーカーにはどのような職種があるのかを調べます。
メーカーの場合、研究開発、各種技術、生産・製造管理、マーケティング、営業、カスタマーサポートなどの職種があります。
次は、この職種の中で、自分の興味のあるものを絞り込んでいきます。

(3)業種・職種をざっくり決めたら、企業の概略を調べる
この時点で大切なことは「決めつけすぎないこと」です。
自分にはこれしかない、この業種・職種しかない!と決めるのは、自信が持ててよいことのように見えますが、志望していた企業に落ちてしまい、さらに自己分析を進めていくにつれて異なる自分を発見した際に後戻りできなくなります。
大方業種・職種に目星をつけたら、そこに属する企業はどれくらい、またはどのような企業があるのかについて調べましょう。

たとえば食品メーカーの研究開発に興味を持った場合、食品メーカーにどのような企業があるのかを調べます。
調味料・冷凍食品なら【味の素】【キユーピー】【ニチレイ】などなど、多くの企業があります。
食肉加工なら、【日本ハム】【丸大食品】などの企業があります。
菓子・牛乳・その他なら、【明治ホールディングス】【江崎グリコ】【クラシエフーズ】などなど、数多くの企業があります。

このように、同じ業界でも多くの企業があって、それぞれのカラーが異なるため、次のプロセスへ移行する必要があります。

(4)企業を比較する
企業を比較する時には、以下のようなことをチェックポイントとして進めましょう。

【1】企業情報
設立された年、資本金、売上高、従業員数など

【2】企業理念
企業を経営していく上で重視していることは何か

【3】OB・OGの口コミ
就活サイトや転職サイトなどに実際勤務した、もしくは勤務している社員の意見が掲載されています

【4】風土
若いうちからバリバリ、新しいものを生み出す、チームで戦う…など、いわゆる社風と呼ばれているものです

業界研究シートの活用テク

業界研究シートとは、就活を進めていく上で調べてきた業界の詳細について書きとめ、シートを比較すること自体で業界研究ができるというものです。
市販されているものもあれば、自分で手書きやExcelなどを使って作成することもできます。

業界研究シートを作成する場合、テンプレートとして次のような項目を入れるようにしましょう。

(1)志望業界
1シートに1つの企業にとどめたほうが、後で整理しやすいために、便利です。

(2)仕事の内容
誰を相手に、何をどうする仕事かについて調べます。
1つの事業で成り立っている企業は少ないため、主な事業の他にどのような事業で利益を上げているのかについても調べます。

(3)業界に興味を持った理由
自己分析の結果と照らし合わせて、自分の性格・能力などのどこが活かせるのかについても書きます。

(4)業界の現状と課題
政治・経済の流れとともに伸び率はどれくらいなのか、また今後の課題についても調べます。

(5)業界の将来性
(4)の結果、その業界は将来的に伸びしろがあるのか、また停滞・衰退の可能性がないのかについて調べます。

(6)興味のある企業
その業界で興味の持てる企業をまとめます。
ここでは1つの企業に限定せず、少しでも興味を持った企業は書き込んでおきましょう。


業界研究シートが完成したら、シートを元に(6)で挙がってきた企業について詳しく調べます。
詳細は前項を参照してください。

業界研究を通して、興味を持った業界・企業の共通点を見つけだそう!

業界研究シートで複数の業界・企業について調べたら、そこで安心してはいけません。
むしろ、本当の業界研究は業界研究シートをつくったり、調べたりした後に重要なポイントがあるのです。

それは、「共通点探し」をすることです。

あなたがこれまで調べてきた業界・企業の中で、共通する点を探し出しましょう。
たとえば、「人の役に立つ仕事」「給与が安定している」「待遇面よりもやりがいを重視している」「対人よりも対物」…など、異なる業界・企業の中でも共通する点が見つけられるはずです。

それが、あなたの「仕事をしていく上で大切にしたい本当の価値観」であり、その部分を譲らないで受験できる企業は、あなたと同じような価値観を持った志望先になるということです。

このように、自分の価値観と、企業の価値観が一致していればいるほど、入社後のミスマッチを防ぐことができます。
業界研究のゴールは、このようなあなたの価値観に合う企業から内定をもらうことですから、そのスタート地点に立つためにも、業界研究・企業研究は欠かせないのです。

効率のいい業界研究で、内定をもらう準備をしよう

あなたと価値観の近い企業なら、就職後の離職の可能性も低いでしょう。
自分に合った業界を見つけるだけではなく、企業理念や社風も調べた結果、面接試験につなげられるのも業界研究のメリットです。今回ご紹介したことを実践し、ぜひ内定を勝ち取りましょう。

参考

参考文献
株式会社ジェイ・ブロード(著者・編者名なし)
2015年10月
就職ウォーカーポケット
株式会社KADOKAWA

関連リンク

業界研究のクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)

 

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著者:小室直子

臨床発達心理士
中級教育カウンセラー
東北福祉大学大学院修士課程卒業後、専門学校専任講師、大学の非常勤講師として心理学系科目の講義を行うかたわら、のべ200名の就職支援の経験を持つ。