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エントリーシートにキャリアプランはどう書く?4つのポイントとは

エントリーシートの質問で「あなたのキャリアプランを書いてください」と聞かれたら、あなたはどう答えますか?まだ働いたこともないのにキャリアプランを書け、といきなり言われて戸惑う人も多いのではないでしょうか。この質問は面接本番でも度々質問されます。ここで解説する4つのポイントを押さえて、自分のキャリアプランをしっかり考えておきましょう。

f:id:hito-contents:20170929144532j:plain出典:PAKUTASO

就活における「キャリアプラン」とは?

まずは「キャリアプランとは何か」という前提を理解しておきましょう。第一にキャリアプランとは狭い意味では「仕事を通じた自分の将来像」、広い意味では「自分の理想像を設定するとともに、それに対する現実の自分とのギャップを埋めるためにどうするべきかを考え、実行すること」です。さらに多くの企業で重要視されているのは「自社での具体的なキャリアプランが描けているか(個人の理想像と、その会社での将来がすり合わせできているか)」です。これがしっかりできていると、その会社に対する理解度・志望度が高いと判断されます。

例えば小売業界であれば最終的な目標に「誰もが便利に自社の製品を購入できる仕組みを作りたい」を掲げて、5年後に店長、10年後に本部の商品企画部に異動、最終的には広告宣伝部に所属して指揮をとる、といったキャリアプランを描けます。社会に出て自分が何をしたいのか、どうなりたいのかの長期計画と言い換えることもできるでしょう。

さらに、「仕組みを作るためになぜその会社がよいか」も付け加えることが大切です。例えば「業界の風雲児として新しいビジネスモデルを生んできた」「若手でも裁量がある」「no.1だからこそ新たなチャレンジができる」「ベンチャーだから新たなチャレンジができる」など、なぜその長期キャリアが達成できる根拠があるかを入れましょう。

なぜキャリアプランを聞かれるのか?

「まだまともに働いたこともないのに、そんな先の話をしろと言われても……」と思うかもしれません。しかし企業がエントリーシートや面接でキャリアプランを聞くのは、何も現実的で明確な将来像を話してほしいからではありません。

企業は採用活動を始める前に「我が社の今後の事業計画を考えると、何年後までにこういった人材が欲しい」というような方針を立てています。この方針と学生側のキャリアプランが一致しているかどうか、それをエントリーシートや面接で確認しているのです。

例えば「10年後までに革新的なプロジェクトでリーダーシップをとれる人材が欲しい」と考えている企業と「10年後は起業して自分の会社を持ちたい」と考えている人材がいたとします。この企業がこの人材を採用してしまうと、10年後には必死になってその社員を引き止める企業と自分のやりたいことと企業への恩義の間で苦悩する社員が生まれるだけです。誰の得にもなりません。だからこそ事前のすり合わせが必要になるのです。

未来から逆算しよう!キャリアプランの立て方

キャリアプランの必要性が理解できたら早速実際に立ててみましょう。手順としては過去・現在・未来の順に自己分析を行い、未来から現在に逆算するようにしてプランを立てていく方法が効率的です。例えば次のような具合です。

過去の自分
プラモデルや学校の宿題、読書など昔からコツコツと1人で努力することが大好きだった。

現在の自分
自分が感じる「面白い」「楽しい」をより多くの人に伝えたいと考え、イベントの開催やSNSを積極的に利用している。

未来の自分
20年後には仕事を通じて世の中を面白くする仕掛け人になっている。

この場合の「未来の自分」を実現するためには広告業界やメディア業界などの他業界とのつながりが多い業界に就職する必要があるでしょうし、その中でも活躍していなくてはなりません。キャリアプランを立てるときに大切なのは「20年後」のように目標に期限を定めることです。期限があればそこから逆算して現在にまでさかのぼれるからです。この例の場合、次のようなキャリアプランを描けます。

<20年後>
広告業界で名前を知られるビジネスパーソンになり、活躍している。
<10年後>
広告業界で安定したヒットが出せるビジネスパーソンになっている。
<5年後>
広告業界で自分のキャリアに残るようなヒットを持つ。
<3年後>
入社して3年間で○本の企画を出し、そのうち●本は実現する。
(新人のうちから企画立案を任せてもらえる、など受ける会社の特性を踏まえることも大切です。)
<1年後>
広告業界に入り、できるだけの経験をするために何事にも挑戦している。

キャリアプランを「分解⇒具体化」して掘り下げる

しかし、これだけではやや具体性に欠けるキャリアプランと言わざるを得ません。企業の考えている採用の方針と、こちらのキャリアプランが一致しているかどうかを確かめるためには、さらにこれを具体化する必要があります。例えば「広告業界で名前を知られるビジネスパーソンになり、活躍している」とは具体的にどういうことなのかを掘り下げます。

「名前を知られる」と言っても、自分の本が出て書店に平積みされて知られるのか、テレビにコメンテーターとして出演して知られるのか、あるいは業界内だけで「あの人に頼めばヒットする」という意味で知られるなど、色々な知られ方があります。「活躍している」にしても、プロデューサーとしてなのかディレクターとしてなのか、あるいはデザイナーとしてなのかによってそこまでにする努力は大きく変わってくるでしょう。

大まかに立てたキャリアプランを一つずつ分解して、具体化していくことによって、より伝わるキャリアプランが完成していくのです。

キャリアプランに対してアクションを起こす

キャリアプランは実行に移さなければ意味がありません。エントリーシートや面接でも「こういうキャリアプランを持っており、今はそのためにこうしたアクションを起こしています」と言えた方が圧倒的に本気度が伝わります。先ほどの例で言えば「広告の勉強をするために関連の本を1年以内に50冊読む予定です。今はすでに15冊読んでいます」「学内誌に掲載する広告を担当し、その効果測定をして営業資料にしています」といった具合です。

もちろん内容も大切ですが、もっと大切なのはキャリアプランに対してすでに実行していること、実行したいことを明確化しておくこと。企業の人たちが学生のことを知れるのは、エントリーシートや面接を通じて得られる情報だけです。それをいかに伝わりやすい具体的なものにしておくか。それが勝負の分かれ目なのです。

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監修:おくいはつね

2006年より人材系企業にて、中途採用営業、営業支援、新規事業を経験。その後、東証一部上場企業などの採用コンサルティングや組織開発、研修プログラム開発、新卒採用ツール企画制作などに携わる。慶應大学などの教育機関でキャリア開発ワークショップを実施。また人材育成領域の事業立ち上げやマーケティングも行っている。