話下手の学生でも大丈夫!面接でよくある質問への対処法

自分のことを話下手で面接が苦手と思っていませんか?最初から決めつけるとどうしても萎縮してしまいます。でも、事前の準備さえ怠らなければ大丈夫です!面接でよくある質問を想定し、上手な回答の仕方を紹介します。

面接の流れやマナーをしっかり覚えておこう

面接に自信がないとどうしても不安が先に立ち、言いたいことが言えなくなってしまいます。それを克服する第一歩は、まず面接の流れを覚えることから始めます。

面接の開始前にはトイレに行っておき、服装や髪型等をチェックする余裕を持ちます。企業規模がある程度ある会社は案内係が面接室前に待機をしていて、時間になれば誘導してくれます。手荷物の置き場とか、最初に名前を言ってくださいとか、具体的な指示をくれますのでその通り従えば全然問題ありません。

入室後は「大きな声」を心掛け、何も指示がなければ自分から学校名と名前を名乗ります。着席は必ず指示があってから「失礼します。」と言って着席します。面接官の顔を見渡し、軽く一礼しますが、このとき、面接官の視線が気になる人は面接官の襟元に視線を落とすと気持ちが楽になりますので是非試してください。天井を見上げたり視線を横にずらしたりすると、落ち着きがないように感じさせてしまいます。また、胸を大きく張るようにすることで背筋が伸び、身長以上の大きさを相手に感じさせることができます。

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面接官が実際にチェックしているポイントとは?

ここで面接官側から見た応募者はどう映っているか、どんなところをチェックしているかを紹介しましょう。
まずは第一印象ですが、これは行き届いた身だしなみと声の大きさでほとんどクリアできます。よく心配するのが緊張ですが、面接官は学生は緊張するものと思っていますので、本人の胸のドキドキ感ほど面接官は気にしていない、ということを肝に命じておいてください。
さて面接官の1番のチェックポイントは、「尋ねたことに正確に答えたか」です。ここをはずすと救いようがありません。しかし実際には、答えているうちに何を話しているのかわからなくなって、結論に到達しない回答がよくあります。これを回避する方法は、結論を最初に言い切ってしまうことです。自己PRは?と聞かれ、延々と学生時代の活動史を語る人がいますが、結論から先に「はい!私の1番の自己PRは積極性です。」と言い切ります。そして、引き続いて「具体的に申しますと…」とか「こんなエピソードを持っています。それは…」と話すと、非常に聞きやすくまた本人も途中で迷うこともなくなります。

よくある質問に答えるときは面接官の視点を意識しよう

では実際の面接でよくある質問例をあげて、質問の意図とその答え方を紹介しましょう。

1.あなたが当社を志望した理由を述べてください。
2.あなたのいいところを自己PRしてください。
3.学生時代に最も頑張ったことを教えてください。

この3つは、はずせない定番質問で、面接がスタートした比較的早い段階で聞かれます。面接官も応募者が準備してきていると思っているので、どれを聞かれても淀みなく1分から1分半ぐらいかけて話します。ただ、どの応募者も似通った内容になる傾向なので、他者とは少し違うネタを仕込むようにします。

<回答例1>
「はい、私が御社を志望しました理由は、御社の事業規模の大きさ(新規事業への取組、経営理念の素晴らしさ等)です。と言いますのも、私は仕事を通じて社会に大きな影響を与えたいと考えており、事業規模が大きいほど、社会に与える影響力がより大きいと感じているからです。」

企業の強みは、ホームページや説明会で誰もが知ることができます。他の応募者に埋もれないためには、志望理由を話す際、「その企業のどこに魅力を感じるのか」だけではなく、「なぜその点に魅力を感じるのか」も合わせて話せるとよいでしょう。

<回答例2>
「はい、私のいいところは積極性(粘り強さ、負けず嫌い、協調性等)です。就職活動を始めてすぐ、自ら先輩や教授のつてをたどってOBOG訪問をし、50人以上の社会人の方にお話を聞いてきました。当時のことを友人に聞いたところ、『積極的に行動している姿に奮起させられた』と言われました。」

自分の長所を話す際はどうしても「自分の視点」からのエピソードにとどまりがちです。そこで、他者からの評価も合わせてエピソードに組み込むと、エピソードに客観性を持たせることができ、他の学生と差をつけられるでしょう。

<回答例3>
「はい、私が学生時代に最も頑張ったことはクラブ活動です。〇〇クラブの部長として、部を県大会優勝まで導きました。私の所属していた部は、個々の実力はあったもののチームワークに欠けていました。そこで、週1回、メンバーが抱えているチームへの不満を率直に言い合う場を作ったところ、次第にメンバー同士が団結し、チームとして強くなることができました。」

「学生時代に最も頑張ったこと」にクラブ活動をあげる応募者は多くいるため、「大会で優勝」という結果だけでは面接官の印象に残らないことが考えられます。上記のように、プロセスを重視して話すと、面接官にもあなたの強みや性格が印象に残りやすくなるでしょう。

4.あなたは10年後どうなっていたいですか?
これは、入社後の自分像をイメージさせて将来的な希望職種や夢を尋ねるものです。実現性など気にせず、あくまで想像として思う存分夢を語ることです。企業の経営方針と被らせて頑張っている自分を語るぐらいがいいでしょう。

<回答例>
「はい、10年後は御社の会社説明会で話のあった通り、リーディングカンパニーの実現に向け、先頭に立って頑張っていたいと思います。」

5.最近のニュースで最も記憶に残っていることはありますか?
これは時代感性を問うものです。何に興味を持っているかをニュースネタで尋ねています。ベストは業界の明るいトップニュースです。なければ関係する経済ニュースで、いずれも志望企業への影響について述べます。

<回答例>
「はい、数日前に業界で話題になった〇〇の規制緩和です。これにより、競合状況が激しくなる一方、新たな事業拡大が見込まれることに大変興味を持ちました。」

面接の質問は「自分を知ってもらう機会」だと考えよう

面接の質問の中に、質問の意図は何?と聞き返したくなるような質問が飛んでくることがあります。採否には関係あるのだろうか、どんなふうに答えればいいのか、質問例をあげて意図と回答例を紹介します。基本は会話と同じように、オリジナリティを出しながら普段の自分を知ってもらう機会にします。

1.「緊張していますか?」
これは逆説的に聞いています。「緊張していますか?もし緊張しているならリラックスしてくださいね。」ということで、話しやすい雰囲気作りが目的の優しいアプローチです。上から目線は間違いないので、ここはあっさりと認めてあげます。「いいえ、大丈夫です!」とふてぶてしく言い切ると、「生意気だ」と「根性がある」に印象が分かれる可能性があります。

<回答例>
(にこやかな表情で)「はい、ありがとうございます!ちょっと緊張していますが頑張りますのでよろしくお願いします!」

2.「朝ごはん食べました?」
典型的な、話しやすい雰囲気作りです。「今朝は何時に起きられました?」「ここまで何時間かかりました?」「雨は大丈夫でした?」など、さりげない日常会話から入り普段の表情を見ようとします。

<回答例>
「はい、眠くなるといけないのでいつもより少なめにしてきました。」
いずれも採否には直接関係はないかもしれませんが、人間性や普段の顔を見るための世間話と思って、できるだけ楽しい会話になるようにするといいでしょう。

面接でしてはいけない回答とは?

面接の質問に対して、本人は悪気なく答えていることでも面接官には悪い印象を与えている回答があるので紹介しておきましょう。

まず、応募者の回答に「取り付く島がない」という回答です。それは、「一問一答」です。一問一答とは、質問に対して回答がひと言で終わってしまうことです。スポーツは?と聞かれ、「ラクロスをやっています。」とひと言答えてあとが続かないことを言います。逆に、ラクロスの説明を「物語」や「日記」のように出会いから練習、試合、面白さまで延々と語られると「そこでストップ!」と言いたくなります。
NG回答の共通点はコメントの返しようがないものです。「最近のニュースで記憶に印象深かったこと」を聞かれて、「陰惨な殺人事件の話」「政治的スキャンダル」などを面接ではなく世間話と混同しているとしか言いようがありません。「他社の受験状況は?」と聞かれ、さんざんライバル会社の悪口を言う人、また、「10年後の姿は?」と聞かれ、「会社にいるかどうかわかりません。」は問題外です。

面接の準備は早めに始めよう

面接のシミュレーションは早い段階からすることをおすすめします。よく聞かれる質問を中心にノートに書き出し、回答例を書きこんでいくと整理ができます。ただし、回答例は完全な会話文章にするのではなく、箇条書きに短くまとめるようにします。なぜなら、面接は生きた会話なので、どんな追加質問が来るかわかりません。箇条書きから応用パターンを広げる方法が実践的です。

関連リンク

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著者:GAKUSUI

◆一部上場企業で人事・採用・能力開発を約15年経験。採用では、新卒を中心に面接官はじめ採用選考実務と管理職(採用課長、能力開発部次長)を経験。
◆採用業務だけでなく、人事異動、能力開発、教育訓練等トータルで経験。
◆上記企業で営業部、販売部、企画部で実務から管理職まで経験。また、転職経験もあり(中堅商社6年、国家公務員2年)。
◆新卒専門のキャリアコンサルタント(国家公務員)として直接大学生に対面指導。模擬面接、ES添削、自己分析指導等、就活カウンセリングの実務全般を2年間経験。その間、大学キャリアセンターと連携し講演実績あり。