インターンシップは体験するべき?企業の内定に近づくための方法

近年、インターンシップを行う企業が増えています。志望企業の内定に近づく方法として、インターンシップは実際に研修しながら自分をアピールできるチャンスです。インターン参加への準備からアピールの仕方まで具体的に紹介します。

業界ごとに異なる意味を持つインターンシップとは?

インターンシップは、企業が学生を社会勉強や企業研究のためにインターン(研修生)として受け入れる制度のことです。学生には就業経験や企業研究というメリットがある一方で、企業側にも自社の企業PRにもなるし、学生の新鮮な発想を取り込めるというメリットがあります。そしてなにより、インターンシップを通じて優秀な人材を選別し、自社に取り込むという採用活動にも使えるのです。

この意味は、実は業界事情によって少しずつ違いがあります。たとえば消費者向け製品メーカーは、自社製品やマーケティング活動を実際に知ってもらうことでより興味を持ってもらおうとするし、消費者ではなく企業を相手にサービスを提供するBtoBメーカーでは、日頃学生に馴染みがないだけに「企業と仕事のPR」に重きを置きます。一方、すでに企業名の知れ渡っている著名な大手総合商社やメガバンクなどは、むしろインターシップを通じて積極的に「取り込み」や「選考」へシフトする傾向にあります。また、IT系企業やベンチャーは知名度の低さから比較的長期の「就業経験」を経て、「業界への興味喚起」と「実力の見極め」をしようとします。

インターンシップの目的として外資系企業のように本選考が前面に出ることはありませんが、各業界・各企業ともに共通しているのは選考(就活)はインターンシップから始まるということです。

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インターンシップは大きく分けて3種類

企業が実施するインターンシップの具体的な方法は大きく分けて3種類あります。

1. 「企業体験型」インターンシップ

具体的には、学生が企業の開催するセミナーや職場・工場見学会に参加し、実際の企業でのようすを体験するものです。セミナーは、企業研究に役立つように今後の当業界の展望、自社の現状と将来、新規開発プロジェクト紹介などを直接担当者から紹介します。特に、学生が気軽にフリー質問ができるようにセッティングがされています。工場見学は、メーカーなら必ず見学メニューに入れてきます。日頃あまり経験できないので、場合によっては生産工程で就労することもあります。いずれも質疑応答に時間を割き、ここでのやりとりからインターン生の資質や興味の深さを探ろうとします。

2. 「ワークショップ型」インターンシップ

これは、インターン生数名を1グループにして課題を与え、それについて討議をさせます。参加会社の事業内容に関したことで、たとえば新製品開発のプロジェクトをさせたり、支店の新規出店先の候補について議論させたりします。これは採用選考のグループ討議のインターンシップ版といえます。

3. 「就労実体験型」インターンシップ

できるだけ期間を長くとり、事務的な仕事から生産現場までひと通り経験させます。いわば良いも悪いも企業の裏表を見せて適性度を見ようとします。清掃や汚れ仕事まで経験させることで、会社への志望度を見極めようとします。技術系のスキルや適性は実際の就労ではじめて見えてくるのでこの就労実体験型でじっくりインターンをします。

インターンシップで企業が注目しているスキル

企業はインターンとして参加した学生の、どういった点に注目しているのでしょうか。また、採用につながる判断材料はどこにあるのでしょうか?

最も大きな注目点はやはり、本人の持っている基礎能力や将来性です。基礎能力はいろいろな場面で見られます。
インターンシップメニューのセミナーや講習会で、終了後の質疑応答や感想レポートから「要点把握力」を見たり、深く掘り下げたりして理解しているかどうかという「分析力」などを見られています。
ワークショップ型の実習だと、グループディスカッションでの発言を通じて「先見性」「洞察力」を見られ、将来性を感じ取ろうとします。
集団行動型の実習は、他のメンバーとの「協調性」「チームワーク力」を見て、職場仲間と折り合いをつけていく「社内フィット感」を汲み取ろうとします。会社にはそれぞれ独特の風土や価値観があり、自社に「合う・合わない」の判断にするわけです。

最後はマナーなどの社会人常識です。まだ学生とはいえ、最低限備えておくべき挨拶や礼儀作法は持っていてほしいものです。少なくともどうしようもない無礼態度や非常識は間違いなくはじかれていきます。

こういったインターン実習を通じて見られる能力や将来性はあくまで可能性なので、その場ですぐに採用選考の判断材料になるわけではありませんが、少なくとも今後予想される多人数の応募者を見ていく中で評価に影響してくることには間違いありません。

インターンシップで効果的に自分を売り込むには

このように、「インターンシップは就活の始まり」なので、あまり気楽に臨むと失敗する可能性が十分あるので要注意です。

まず準備としては、自分の学業スケジュールと志望する企業のインターンシップメニューのすり合わせです。数日の単発メニューであれば時間調整はたやすいですが、ある程度期間を要する場合は、夏休みや冬休み利用も念頭におきます。そして、志望企業のHPをはじめ、就職サイトのインターンシップ情報、大学キャリアセンター情報を元に早めにスケジューリングします

インターンシップへの参加が決まった時点から、選考が始まっていると考えてください。インターンシップの目的は、就業経験や企業研究といわれますが、インターン本番中は「いかに自分を売り込むか」です。企業研究なので参加してから研究しようというのではなく、セミナーならあらかじめ質問事項が用意できるぐらいに下調べを済ませておくようにします。

売り込み方は、まずは質問です。質問は積極性の証拠です。答えをもらった時のお礼も忘れずにします。何かにつけて「一生懸命さ」をアピールします。いつもメモを片手に離さず持つようにしましょう。動作はキビキビ、言葉はハキハキでまじめな態度を強調します。
休憩中もスキを見せないこと、同じインターン生との不用意な雑談も要注意です。会社を出て、最寄りの駅の電車に乗るまで油断しないこと。要は、期間を通じて「見られている」のがインターンシップです。

希望する企業への内定獲得のためにインターンシップを活かそう

インターンシップに臨む学生も大変ですが、企業側も必死であるということを覚えておいてください。彼らは、学生が自社だけを受けるとは思っていません。同業はもとより他業種企業もライバルと思っています。良い学生をいかに他社に先駆けて取り込んでいくかに神経を張りつめて実施するのがインターンシップです。

志望企業の企業研究をしながら売り込んでいくという、一石二鳥の絶好の機会としてインターシップを是非活かしましょう。

関連リンク

みんなのインターンシップ - 募集企業情報と体験談のクチコミサイト
インターンシップ情報交換のクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)

 

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著者:GAKUSUI

◆一部上場企業で人事・採用・能力開発を約15年経験。採用では、新卒を中心に面接官はじめ採用選考実務と管理職(採用課長、能力開発部次長)を経験。
◆採用業務だけでなく、人事異動、能力開発、教育訓練等トータルで経験。
◆上記企業で営業部、販売部、企画部で実務から管理職まで経験。また、転職経験もあり(中堅商社6年、国家公務員2年)。
◆新卒専門のキャリアコンサルタント(国家公務員)として直接大学生に対面指導。模擬面接、ES添削、自己分析指導等、就活カウンセリングの実務全般を2年間経験。その間、大学キャリアセンターと連携し講演実績あり。