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[業界研究] サービス・情報を提供する業界とは?

前回の記事では、「資金を動かす」業界についてご紹介しました。 今回は「サービス・情報を提供する」業界として、マスコミ業界、IT業界についてご紹介します。

マスコミ業界

マスコミ業界は様々なメディア(媒体)を使って、情報を多くの人に届ける役割を担っており、学生からも人気のある業界です。マスコミは大きく4つ、放送(テレビ)、新聞、出版、広告に分けることができます。 

 放送:テレビ番組の放送や制作を行っています。公共放送の「NHK」、全国へ番組を放送する「キー局」、各地域の情報を扱う「地方局」、衛星放送などで提供される「BS・CS局」に分かれます。放送業界は主にテレビCMなど広告収入によって収益をあげます。しかし、テレビ広告は厳しい立場に置かれており、2019年に初めて広告費がネット広告に追い越され、話題になりました。そのため各テレビ局はAVOD(広告型動画配信)や、SVOD(定額課金型動画配信)に注力をしています。 

※AVOD:広告が表示されるが、無料で動画を観れるもの 

※SVOD:ユーザーが課金して動画を観るもの  

また、不動産事業やフィットネスジム、小売業などの放送事業以外でも収益拡大を目指しています。 

 新聞:新聞は日本全国で発行されている「全国紙」、特定の地方で発行されている「地方紙」、経済の話題に特化した「経済紙」、スポーツの話題に特化した「スポーツ紙」、専門分野に特化した「専門紙・業界紙」などに分類されます。 新聞はインターネットやスマートフォンが普及した影響を受け、年々発行部数は減少傾向にあります。そこで各社はデジタルとの共存を図っています。中でも日本経済新聞社は電子版の有料会員が70万を越えるなど好調を維持しています。 

 出版:書籍や雑誌を発行し、情報を届けています。出版は創業者や経営者の方針により、経済、学術、学習参考書、文芸、漫画など様々な専門があります。 出版も年々売上は減少傾向にあり、1996年のピーク時よりも半分以下に縮小しています。しかし、近年電子出版が伸びており、中でも電子コミックが急速に伸びています。また、人気漫画をアニメ化、映画化するなどで紙以外での売上が伸びている企業もあります。 

 広告:広告主の要望に沿って広告の企画や制作を行ったり、テレビや新聞などの広告枠をメディアの代わりに販売しています。先述の通り、2019年にはじめてインターネット広告費がテレビ広告費を越えました。ネット広告は6年連続の2桁成長と、成長し続けています。これまでのネット広告はIT企業による出稿が多かったですが、近年では自動車、食品、消費財などのナショナルクライアントと呼ばれる大企業の出稿が増えています。 中でも特に伸びているのが動画広告です。その成長を牽引しているのがGoogle社が提供する「YouTube」です。短尺や、広告携帯が豊富なことで利用者が増加傾向にあります。 

 <代表企業例> 

・テレビ 

NHK、日本テレビホールディングス、テレビ朝日ホールディングス、TBSホールディングス、フジ・メディア・ホールディングス、テレビ東京ホールディングス 

 ・新聞 

読売新聞グループ、朝日新聞社、毎日新聞グループホールディングス、産業経済新聞社、日本経済新聞社 

 ・出版 

KADOKAWA、講談社、集英社、小学館、岩波書店、日経BP、学研ホールディングス、新潮社、文藝春秋 

 ・広告(ネット広告含む) 

電通グループ、博報堂DYホールディングス、大広、ADK、サイバーエージェント、デジタルホールディングス、セプテーニ・ホールディングス