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就活生が「今」知っておきたいDX:“ふれあい豊かなくらしに貢献”する凸版印刷のDX

最近注目されている「DX」について、企業の事例を通じて紹介します。今回は凸版印刷にDXの取り組みについて聞いてみました。

※本記事は2021年7月時点の取材をもとに作成されています。

こんにちは。みん就編集部です。
ニュースや新聞でよく聞く、目にする「DX」。これからのビジネス、キャリアを考える上で外すことができないキーワードですが、就活生の中でDXを意識して企業選定をしている方はまだまだ少ないのではないでしょうか?

 今回は、企業の取り組みの取材を通して、就職活動で押さえたいDXについて紹介していきます。

“ふれあい豊かな暮らしに貢献”する凸版印刷のDX

今回は凸版印刷の飯塚さんにDXの取り組みを取材させていただきました。

凸版印刷が考えるDX:その時代の最先端技術を用いて世の中の課題を解決する

--凸版印刷という社名から、デジタルと結びつかないという学生も多いと思います。凸版印刷でデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する背景を教えてください。

当社が掲げるTOPPAN VISION 21の中で、「ふれあい豊かなくらしに貢献します」という企業理念を謳っているのですが、凸版印刷はその時々の最先端の技術を用いて、世の中のニーズ、課題を解決してきた会社です。
1900年の創業当時は、世の中に情報を伝える、あるいは、正確に印刷をするということが社会にとっての価値でした。よりよい暮らしを実現するために、今たまたま有効な手段として、デジタルトランスフォーメーションがあると思っています。

凸版印刷のDXの取組み:「絵に描いた餅ではない」DX

--凸版印刷のDXにおける特徴を教えてください。
凸版印刷というのは不思議な会社で、何の会社という定義が難しいです。テレビCMにもある通り、印刷だけにとどまらず、時代のニーズに合わせて、その姿を変化させてきました。現在、2万社以上の顧客基盤があるのですが、様々なお客さまのニーズに応えるのはもちろん、お客さまに先駆けて自らが主体となって社会課題の解決策を提示するような活動も増えています。
特定の事業領域を持たないので、様々なことが出来る。幅広い領域にチャレンジ出来るというのが凸版印刷の特徴だと思います。
私たちは、何屋さんというものが決まっていません。ある意味何でも屋さんだからこそ、そういった柔軟な立ち位置を活かしてお客さまや社会が必要だと思うものに取り組める、という強みを持っています。

--凸版印刷でのDXの具体的な取り組み事例を教えてください。
凸版が取り組んでいるDXは、デジタルマーケティング、流通DX、製造DX、行政DX、消費者コミュニケーションのデジタル化など様々な切り口があります。
例えば、私の所属する事業推進センターでは、NAVINECTという製造業のDX支援を行う商材があります。なぜ凸版が製造業のDX?と思われるかも知れませんが、凸版印刷自体が工場を持っていて、実際に自社の工場でDXを推進してきた背景があります。

実際に自分の工場での取り組みを踏まえてお客さまの工場のDXを支援させていただいているため、「絵に描いた餅ではないものを持ってきてくれる」とご評価をいただけることが多いです。きれいなコンセプトを出すだけではなく、現場感があるものをやっていくところが凸版らしさだと思っています。

凸版印刷が求めるDX人材:多様なバックグランド

--凸版印刷のDXで求めている人材について教えてください。

ITスキルが高い方というのはもちろん貴重で、それはそれで求めているのですが、まずは熱意をもってゼロイチを成し遂げることが出来る人。それから、多様なバックグランドを持っている人です。例えば、農業を知らない人は農業のことを考えられないですし、漁業を知らない人は漁業のことを考えられないですよね。DXを支援する相手の業界を考えた時に、いろんな切り口で支援が出来るということで、その業務に知見がある人財に来ていただきたいと思います。「〇〇業界で働いていた」、「実家が工務店」、「実家が山を営んでいます」など、人生の経験値としてのダイバーシティも重要だと考えています。

さらに、社会やお客様の課題解決に必要なサービスを企画設計するための要件策定、業務用件整理が出来る人。課題を整理して、何をそこに適用していったらいいかを考え、それをビジネスに出来る人はいつの時代でも重宝されると思います。


--人材育成で力を入れている点についても教えて下さい。
社内の育成プログラムはかなり充実しています。DXについては、例えば最近だと、AWS研修のようなものが広く、誰でも受講出来るようになっていて、AWS資格保有者が1,000名を超えました。Udemyのような社外講座も希望者が各自受けられるようになっています。

あと、実は私が関わっている部分で、会社のオフィシャルな取り組み以外にも、新サービスを開発する有志プロジェクトというものを立ち上げています。現業を持っているメンバーが、20%の時間を新しいサービス開発に充てるという取り組みを行っています。
当然、20%を捻出するために、現業との折り合いもつけなければならないということもあるのですが、そんな中から新しいサービスの芽がいくつか出てきています。うまくいけば、一人二人で始めたサービスが、将来的には数十名の部署になります。こういうところも、凸版の柔軟性というか、幅を感じられると思っています。

就活生へのメッセージ

--最後に就活生へのメッセージをお願いします。

かつてインターネットが普及し始めた時代にインターネットの専門部署みたいなものがありましたよね。しかしながら、今は当たり前に自分たちの生活や業務に溶け込んでいる。そのようにDXも当たり前になっていくと思っています。
ですので、デジタルスキルを磨く以上に、課題を見つけてそれを事業に出来るか、というところが今後本当に必要なスキルではないかと思っています。毎日暮らす中で、「ここを変えたら良くなるのに」とか「これは儲かりそうかな」とか、そういう考え方がこれら課題形成スキル・事業化スキルを高める上で重要と思います。

多様なバックグラウンドを持った人財という話もしましたけれども、
経験者採用などでも、入社が決まると、「勤務開始までの2ヶ月間で何したらいいですか?」とか「勉強しておいたほうがいいことはありますか?」とか聞かれるのですが、凸版に入ってからでは蓄積できない経験を積んでおいて欲しいと伝えています。
例えば、それまで働いていた業界の事をできるだけ経験値として凸版に持ってきていただければ、それは大きな貢献です。あとは、色々な人と交流する。色々な年齢、職業、国内外含めて色々な地域の人と関わることもいいと思います。
これから就職活動をされて社会人になろうという方には、ぜひちょっと人と変わったバックグラウンド=キャラクターを身に付けていただきたいと思います。

最後に、凸版印刷は、社会や顧客、自社のビジネスをデジタル変革させる「DX」と、事業を通じて持続可能な社会を実現させる「SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)」によって、ワールドワイドで社会的課題を解決するリーディングカンパニーを目指しています。伝統的な会社ですが、新しい事にチャレンジしたいという人にとって、実は面白い選択肢だと思います。ぜひ一度話を聞きにきてください。

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