アルバイトをした方が良いのか迷っている大学生もいるでしょう。この記事では、アルバイトをする、もしくはしないメリットやデメリット、アルバイトが就活におよぼす影響などを紹介します。この記事を参考にして、アルバイトをするか否かを決めましょう。
「大学生になったらアルバイトをした方がいい?」
「アルバイトをしない大学生は、どうしてしないの?」
「アルバイトをしないメリットは何?」
大学生になると多くの人がアルバイトを始めます。お金が稼げるだけでなくさまざまな経験ができるアルバイトですが、中にはアルバイトをしない大学生もいます。
この記事では、大学生がアルバイトをしない理由やアルバイトをするメリットなどを紹介します。また、大学生がアルバイトをしないことで就活におよぼす影響も解説しているため、将来の就活を見すえて考えることができるでしょう。
現在アルバイトをするかどうか悩んでいる人は、この記事を参考にしてアルバイトをするかしないかを決めてみましょう。
アルバイトをしない大学生は多い?
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独立行政法人 日本学生支援機構が行った「令和2年度学生生活調査」によると、アルバイトをしている大学生の割合は、令和2年が80.7%でした。つまり、約8割の大学生がアルバイトをしていることになります。
なお、過去の調査結果と比べると、平成28年が83.6%、平成14年が76.8%であり、ここ20年ほどはアルバイトをしている大学生の割合が大きく変動していないと言えます。
出典:令和2年度学生生活調査結果 参考資料|独立行政法人 日本学生支援機構
参照:https://www.jasso.go.jp/statistics/gakusei_chosa/__icsFiles/afieldfile/2022/03/16/transition20.pdf
アクセス日:2022.06.07
大学生がアルバイトをしない4つの理由
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日本では多くの企業や店舗がアルバイトを募集していますが、その中でも若くて体力がある大学生のアルバイトは特に重宝されています。
一方で、アルバイトをしないという選択をしている大学生も一定数おり、その理由が気になっている方もいるでしょう。ここからは大学生がアルバイトをしない理由について解説していきます。
1:学業・サークル活動で忙しい
学生の本分である学業に専念したいためにアルバイトをしない人もいます。大学の講義だけでなく、ゼミや実習、就活、資格取得のための勉強などで忙しくなるとアルバイトに費やす時間がなくなります。
また、忙しい部活やサークルに入ってしまってほぼ毎日活動している場合も、アルバイトをする時間を確保することは難しいでしょう。
2:やりたいアルバイトがない
アルバイト料をもらえるならどんな仕事でも良いという人もいれば、アルバイトの業種や職種にこだわりがある人もいるでしょう。やりたい業種や職種のアルバイト募集がないため、アルバイト自体をしないという選択をする人もいます。
また、苦手な仕事や過去に嫌な経験をした仕事は二度としたくなくなり、選択できる職種の幅が限られる場合もあります。
3:プライベートを優先したい
大学に入学すれば受験勉強や校則から解放されて、プライベートを充実させられると期待している人も多いでしょう。
友人と遊びに行ったり恋愛をしたり趣味に勤しんだりと、プライベートを優先したい人はアルバイトをしないこともあります。
大学生活は自由な時間が多いものの、自分の時間を大切にしたいと考える大学生もいます。
4:アルバイトをする必要がない
ある程度金銭的に余裕があるためアルバイトをする必要がない大学生もいます。実家暮らしであったり、経済的に余裕がある親から十分な仕送りやおこづかいをもらったりしている場合は、あえてアルバイトしてお金を稼ぐ理由がありません。
大学生がアルバイトをしないメリット
前述したとおり、約8割の大学生がアルバイトをしている中で、アルバイトをしない大学生は少数派です。しかし、その中にはアルバイトをした方が良いのか悩んでいる人がいる可能性もあります。
まずは、アルバイトをしない大学生のメリットを見ていきましょう。
- プライベートな時間をつくりやすい
- オシャレを楽しめる
- 気持ちに余裕ができる
1:プライベートな時間をつくりやすい
いつ遊びに誘っても毎回誘いを断ってしまうほど熱心にアルバイトをしている大学生もいます。一方、アルバイトをしていなければ、当然プライベートな時間をつくりやすくなります。
社会人になると休日は少なくプライベートな時間をつくることが難しくなるため、大学時代に自分の自由になる時間を満喫しておきたいと考える人もいるでしょう。
プライベートな時間が十分に確保できるという点がアルバイトをしないもっとも大きなメリットです。
2:オシャレを楽しめる
アルバイトは正社員・正職員ではありませんが、髪型や服装、ネイル、ピアス、髭などに関して制限される場合があります。アルバイト先で派手な服装や奇抜な髪型が禁止されているなどの制約があると、自由な大学生活でありながらオシャレが楽しめません。
しかし、アルバイトをしないと決めていれば、自分の好きなファッションを気兼ねなく楽しめるため、それもメリットの一つです。
3:気持ちに余裕ができる
アルバイトでの人間関係や仕事の力量によって大きなストレスや悩みを抱えるケースがあります。中には深く悩んだり、耐えたりしながらアルバイトを続けている人もいます。また、時間に追われて常に気持ちに余裕がない人もいるでしょう。
しかし、アルバイトをしていないとそのようなストレスを受けることもなく、心身ともに余裕を持って学校生活を送れるというメリットがあります。
アルバイトをしないデメリット
大学生がアルバイトをしないという選択をすることは、前項で述べたようにメリットもあればデメリットもあります。現在アルバイトをしていて辞めようか迷っている大学生は、デメリットも考慮してみましょう。
大学生がアルバイトをしないデメリットを見ていきましょう。
お金を稼げない
アルバイトをしないもっとも大きなデメリットは、当然ながらお金を稼げないことです。親からの仕送りがない、または少ない人は、アルバイトをしないと生活に困る場合さえあります。
ただし、大学生がお金を稼ぐ方法はアルバイトだけではありません。ブログ運営やプログラミング、動画編集、アンケートなど、アルバイト以外で稼ぐ方法を見つけるのも良いでしょう。
人脈を広げられない
アルバイトをしないと出会いの機会が減ってしまう可能性があります。アルバイト先の仲間だけでなく、上司や顧客などと知り合えるアルバイト先での出会いは、人脈を広げられるチャンスでもあります。
アルバイト先で友人や恋人ができる場合も多いため、アルバイトという大学時代ならではのコミュニティが減ることはデメリットの一つでしょう。
大学生がアルバイトをするメリット
大学生がアルバイトをするメリットは、お金を稼ぐことができることです。アルバイトの目的のほとんどが収入を得るためです。お金がなければ、自由な時間があっても有意義に過ごせないだけでなく、生活に困窮することすらあります。
大学生がアルバイトをする収入以外のメリットを見ていきましょう。
- 社会経験を得られる
- 就活のアピール材料になる
- 自分に向いている分野がわかる
1:社会経験を得られる
大学生の多くは卒業後社会の荒波にもまれることになります。その前にアルバイトとして働くことで社会経験を得られることはメリットの一つです。
アルバイトとは言えども、一般常識はもちろん、接客マナーや目上の人への言葉遣い、人間関係のノウハウ、クレーム対応の仕方など、社会人として知っておくべきことを学べる良い機会となります。
2:就活のアピール材料になる
アルバイトで頑張った経験は就活のアピール材料になることがあります。志望先の仕事内容とアルバイトの仕事内容が関係している場合は面接などでアピールしやすくなります。アルバイトを通じて学んだことや克服した経験を材料とすると良いでしょう。
なお、アルバイト先の社員や先輩から就活に役立つ情報が得られる可能性もあります。特に自分が志望する業界と近い業界でアルバイトをしていれば、知ることの難しい裏事情やリアルな体験談を聞けることもあるでしょう。
3:自分に向いている分野がわかる
アルバイト経験が自分のやりがいや可能性を見つけるきっかけになることがあります。たとえば、接客業が好きだと感じたり、人に教えることが得意だと気づいたりするなど、自分が知らなかった自分を発見するチャンスです。
アルバイトを通して自分に向いている分野がわかり、就活に影響を与えたり一生の仕事につながったりする場合もあるでしょう。
アルバイトをするデメリット
大学生の本分は学業です。そのため、アルバイトが学業に悪影響をおよぼすならば、それはアルバイトのデメリットとなります。
たとえば、深夜までアルバイトをしているため講義に遅刻する、アルバイトを優先した結果試験に落ちて留年するなどの事態は避けなければいけません。
学業を疎かにせず、両立できる程度のアルバイトを選択する必要があるでしょう。
アルバイトをするか検討するときのポイント
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アルバイトをするか否か検討する際は自分の現状や、前述したようなアルバイトをするメリット・デメリット、アルバイトをしないメリット・デメリットなどを考慮して決めましょう。
アルバイトをするかどうかを検討するときのポイントを解説します。
- 将来やりたいことが明確かどうか
- アルバイトよりも優先したいことがあるかどうか
将来やりたいことが明確かどうか
自分が将来やりたいことが明確にある場合は、それに関係の深いアルバイトをするのが良いでしょう。
すでに志望する業種や職種、企業を絞っている人は、アルバイトというよりは有給インターンに参加すると自分のしたい職種の業務を経験できたり、スキルを身につけたりすることが期待できます。また、就活を有利に進められる可能性もあります。
一方、目指すべき将来像が明確でない場合は、アルバイトを通してこれまでに感じたことのない仕事の喜びややりがいを見つけ、将来のイメージが固まることもあるでしょう。
アルバイトよりも優先したいことがあるかどうか
アルバイトよりも優先したいことがある場合は、アルバイトをしないという選択をすることになるでしょう。課題やレポート、試験勉強などの学業だけでなく、習い事や趣味のために自由に時間が使えるのは大学時代の特権です。
アルバイトを始めたら学業の次に優先することになります。アルバイトに費やすのは相当な時間になることを覚悟しておく必要があるでしょう。
大学生でアルバイトをしないのは就活で不利になる?
多くの大学生がアルバイトをしている中で、アルバイトをしていない大学生は「変わっている」と言われる場合もあるでしょう。
確かに、アルバイトをしているとお金を稼げるだけでなく、社会経験を積んだり時にはスキルを身につけたりできます。また、アルバイト経験が就活でアピール材料になることもあります。
一方で、アルバイトをしていないことで周囲と比較され、就活に不利になる可能性は低いでしょう。
ただし、アルバイトをしなかった理由を問われた際に、アルバイトの代わりに取り組んだことについて答えを準備しておくことをおすすめします。
自分の現状を考えてアルバイトをする・しないを決めよう
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大学生活は講義にレポート、実習、ゼミ、サークルなどで忙しいものの、その合間を縫って行うアルバイトの経験は、就活や社会に出たときに役に立つことがあります。しかし、アルバイトをすることでデメリットも生じます。
大学生と言っても必ずアルバイトをする必要はありません。自分の現状を考慮して、アルバイトをするか否かを選択しましょう。

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