キャリマガ
就活ノウハウ満載!
キャリアを広げるウェブマガジン
注目のタグ

グループディスカッションって何?対策のコツや企業が評価するポイントも紹介

グループディスカッションという言葉を聞いたことはあるものの、意味や内容はよく分からないという人もいるのではないでしょうか。この記事は、グループディスカッションの基礎から応用まで学べる内容になっています。興味・関心のある人は、ぜひ読んでみてください。

この先、企業の採用試験を控え、グループディスカッションの対策に苦労している人もいるのではないでしょうか。グループディスカッションは、個人面接や集団面接と比べて新しい選考方法であるため、疑問や不安に思うことも多いでしょう。

 

本稿では、グループディスカッションの概要・特徴といった基本的情報を提供します。また、採用試験対策や人事担当者による評価についても解説しています。

 

この記事を読むことにより、グループディスカッションに関する基礎知識が身につき、さらに試験対策のポイントが理解できます。それらの知識・情報を活かせば、ライバルたちよりも有利に就職活動を展開できるでしょう。

 

これからグループディスカッションにチャレンジしようという人は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。

グループディスカッションって何?

出典:PIXTA

グループディスカッションとは読んで字のごとく、集団(グループ)で討論・議論(ディスカッション)することを意味します。

 

企業の採用選考試験で採り入れられることも多いと言え、特に新卒採用の際によく見られる選考方法だと言えるでしょう。

グループディスカッションの進め方

企業の採用試験におけるグループディスカッションでは、数名程度でグループを構成し、あるテーマについて定められたルールに従い、制限時間内にディスカッションします。

 

議論のプロセスや結果発表の内容は人事担当者によってチェックされ、評価を受けることになるでしょう。

グループディスカッションの役割について

出典:PIXTA

グループディスカッションでは、構成メンバーに役割が分担される場合もあると言えます。この役割分担は必須ではなく、担当する役割によって選考条件が変わることはないでしょう。

 

しかしながら、それぞれの役割の特徴について理解し、自分に合った役割を担当することでメリットが得られるでしょう。

 

以下で、グループディスカッションにおける役割の例を紹介するため、ぜひ参考にしてください。

ファシリテーターの役割

ファシリテーターはディスカッションの司会・進行を担当します。議論の停滞や遅延、脱線を防ぐために方向性を修正したり、発言の少ないメンバーに意見を出すよう促したりする役割を担います。

 

ディスカッションの中心的な役割となるため、成果を上げればリーダーシップやコミュニケーションスキルが高く評価されることでしょう。

 

ただし、他人の意見に耳を貸さず議論を強引に推し進めようとすれば、スタンドプレイが目立ってしまうため、注意する必要があると言えます。

書記の役割

書記は、議論のプロセスや結果を活字で記録します。記録した内容は、ホワイトボードや黒板などを用いてメンバーに掲示するほか、議事録として保管する場合もあると言えます。

 

この役割を担当すれば、発言内容の聞き流しや忘却の防止、記憶の整理に貢献できます。

 

ただし、書記の役割に甘んじて自分の発言を疎かにすれば、協調性や積極性がないと判断される可能性があるため、注意が必要でしょう。

タイムキーパーの役割

企業の採用選考で行われるグループディスカッションには、制限時間が定められているのが一般的だと言えます。

 

制限時間内に議論が終了するよう、時間の配分や記録、調整を担当するのが、グループディスカッションにおけるタイムキーパーの役割です。

 

ビジネスでは時間厳守の場面も多いため、タイムキーパーの役割を担当して自分の時間管理能力をアピールするのも良いでしょう。

監視の役割

議論が白熱すると、メンバーが感情的になり論点がテーマから外れてしまう可能性もあると言えます。

 

監視者は、当事者同士が意見を否定し合うことで口論になるのを防ぐために、少し離れた場所から客観的に判断して方向性を修正する役割を果たします。

 

この役割を担当して成果を上げれば、自分の冷静な判断力がアピールできるでしょう。

グループディスカッションの対策のコツ

出典:PIXTA

ここからは、グループディスカッションに臨む際、当日の議論を充実させるために押さえておきたいポイントを紹介します。

 

特に、初めてグループディスカッションに参加するという人は、これから解説する内容を熟読しておくことをおすすめします。

  • 他人の意見を否定しない
  • 前提条件を確認しておく
  • まとめの時間配分を考える
  • 協力する姿勢を大切にする
  • 役割がなくても問題はない
  • クラッシャーの対処法を確認しておく

他人の意見を否定しない

個人面接や集団面接と比較すると、グループディスカッションは協調性やコミュニケーションスキルが重要視される選考方法となっていると言えます。

 

他人の意見を聞かずに遮る人や頭ごなしに否定する人は、「自分勝手で協調性がない」と判断されてしまうため気をつけましょう。

 

実際のビジネスでもチームワークが求められる場面は多いと言えるため、採用選考時のチェックポイントとなっています。

 

当日のディスカッションでは、他のメンバーに対する気配りを忘れないようにしてください。

前提条件を確認しておく

グループディスカッションでさまざまな意見が飛び交うのは良いことですが、論点が主旨から離れ過ぎると収拾がつかなくなる可能性もあるでしょう。

 

そのような失敗をしないためには、あらかじめディスカッションの前提条件を明確にし、メンバー全員で情報共有・意識統一しておくことが大切だと言えます。

 

例えば、言葉1つを取っても、使用する場面によって意味の異なるケースなどがあるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。

まとめの時間配分を考える

どれだけ熱心に議論しても、それぞれのメンバーが言いたいことを言い合っただけではまとまりが悪くなってしまうでしょう。

 

特に、グループディスカッションでは所定の時間内に意見をまとめ、結論を出して発表する能力が問われます。

 

その点を踏まえた上で、あらかじめまとめの時間配分を考えてタイムスケジュールを組むことが大切でしょう。

 

当日のディスカッションでは、「冗長な発言や的外れな発言を避けて時間を有効活用すること」、「議論が白熱していても、事前に定めたタイミングで切り上げてまとめに移行すること」を心がけましょう。

協力する姿勢を大切にする

グループディスカッションでは、オリジナリティ豊かな意見を出して積極的に自分をアピールことが大切でしょう。

 

しかし、自分の考えを通そうとするあまり他のメンバーに対する配慮を怠ると、口論や喧嘩になってしまう可能性もあると言えます。

 

そのようなトラブルを回避するためには、周囲のメンバーに迎合するのではなく協力しようという心構えを持つことが大切でしょう。

役割がなくても問題はない

グループディスカッションの役割は種類や数に限りがあるため、希望通りになる場合もあればならない場合もあります。

 

事前に、自分の適性にマッチした役割が得られなかった場合の対策も考えておくとよいでしょう。

 

先述の通り、担当する役割の種類だけで選考の有利・不利が変わることはないと言えるため、自分に与えられた役割の特徴を理解し、それに見合った発言・振る舞いをすることが大切でしょう。

 

また、役割を担当した場合は、その役割にふさわしい発言・振る舞いが要求されるため、言動がある程度制限されることになります。

 

そのため、フリーな立場で議論に参加したい場合、むしろ役割はない方が良いと言えるでしょう。

クラッシャーの対処法を確認しておく

グループディスカッションでは、本人が意図するか否かに関わらず「クラッシャー」が発生する可能性もあると言えます。

 

クラッシャーは議論の停滞や遅延、破綻をもたらす原因になるため、自分がそうならないよう心がけるのはもちろんのこと、他のメンバーの中にクラッシャーがいる場合の対処法も確認しておくことが大切でしょう。

 

クラッシャーの暴走は、度が過ぎると手をつけられなくなるケースもあると言えるため、最悪の場合はメンバー権限の剥奪や強制退去などの処分を下す必要が出てくる場合もあるでしょう。

 

まずは、そのような事態を回避するために力を尽くすことが大切だと言えます。相手をいたずらに刺激するとさらに深刻な状況となる可能性が高いため、相手が納得できるよう、論理的に話を進めることを大切にしてください。

グループディスカッションの練習のやり方

単なるグループディスカッションとしてではなく、就職試験の一環としてチャレンジするのであれば、事前にシミュレーションしておくことをおすすめします。

 

特に、グループディスカッションに不慣れな場合、不意のトラブルやアクシデントに対処するのが遅れがちになりますが、普段から慣れ親しんでおけば、いざという時にも慌てずに済むでしょう。

ディスカッションの内容を録画する

グループディスカッションの練習には、その様子を撮影・録音しておくのも1つの方法です。

 

ディスカッションの最中は議論するのが大変で、自分の発言や振る舞いを冷静に分析することは難しいでしょう。

 

できる限り冷静な対応ができるよう、記録した映像や音声をチェックして、自分の言動を客観的に捉える練習をしておくことをおすすめします。

役割を確認する

先述のように、グループディスカッションの役割にはそれぞれの特徴があり、自分の希望が通るかどうかは分かりません。

 

しかし、自分に合った役割が与えられれば有利になることは確かです。自分に適した役割の種類は、グループディスカッションの場数を踏むことで確認できるでしょう。

 

一方、自分には合わないと感じる役割を担当することになった場合、苦手意識を克服するための対策が重要になると言えます。

 

例えば、自分とは性格が正反対の人を観察したり、その人にディスカッションの練習を手伝ってもらったりするのも良いでしょう。

就活仲間と協力する

グループディスカッションを練習する場合は、周囲の就活仲間に協力を依頼したり、イベントに参加したりするのも良いでしょう。

 

さまざまな団体・企業が、就職支援の一環としてグループディスカッション関連のイベントを開催しているため、興味のある人はチェックしてみてください。

グループディスカッションで使うテーマ例

ひと口にグループディスカッションと言っても、取り扱われるテーマはさまざまです。ただし、業界や企業によって頻出するテーマはある程度決まっていると言えます。

 

あらかじめ情報収集し、それぞれの業界・企業の傾向に見合った対策を講じておきましょう。

時事的なテーマの場合

グループディスカッションでは、時事問題に関連するテーマが採用されることもあるでしょう。

 

時事関連のテーマは、新聞やテレビ、インターネットなどのニュースで取り上げられることも多いため、日頃からチェックしておくことをおすすめします。

 

特に、志望先の業界や企業に関連するニュースは、グループディスカッションのテーマに採用される可能性が高くなるでしょう。

 

念入りにチェックし、自分なりの意見をまとめておきましょう。

業界や企業関連のテーマの場合

採用試験の一環として行われるグループディスカッションは、必然的に特定の業界・企業に関連するテーマが採用されることが多くなると言えます。

 

企業側からすれば、その種のテーマで議論させることにより、自社に適した人材を選出しやすくなるというメリットがあります。

 

就活生の立場でこのようなテーマに対応する場合は、自分が就職を希望する業界・企業について事前にしっかり研究しておくことが重要となるでしょう。

抽象的なテーマの場合

企業によっては、具体性のないテーマが採用されるケースも見られるでしょう。例えば、「朝起きたら見知らぬ場所に来ていました。これからどうするか考えてください」といったものです。

 

このようなテーマの場合は専門的な知識が不要で、頭に思い浮かんだイメージをそのまま言葉にするだけで発言できます。

 

そのため、多くの意見が出て議論が白熱することが予想されますが、方向性が定まらず混乱や破綻が起きやすいという問題点もあると言えます。

 

そのようなリスクを回避するためには、前提条件の共有や意識統一が重要だと言えるでしょう。

課題解決型のテーマの場合

企業にとって、自社の抱えている課題を解決することは重要なビジネス活動の1つだと言えます。そのため、課題解決型のテーマでグループディスカッションが行われるケースも多くあると言えるでしょう。

 

この種のテーマでは、漠然としたイメージに基づいた発言で議論を広げることも大切だと言えますが、根拠が明確で実現可能なアイディアを出すことで高い評価が期待できるでしょう。

ワーク形式のテーマの場合

ワーク形式のテーマとは、提供された材料や資料などを用いて模型の作成やアイディアの考案などをするものです。

 

独創性が問われるテーマのため、自分のオリジナリティをアピールするために役立つでしょう。

グループディスカッションで企業が評価する4つのポイント

出典:PIXTA

グループディスカッションに参加する就活生にとって、企業の人事担当者が評価するポイントは気になることでしょう。

 

以下で、人事担当者に評価されるポイントと言われている事柄を紹介します。新入社員を採用する立場になったつもりで応募者の評価ポイントを考えれば、それぞれの対策方法が見つかるでしょう。

  • 協調性があるか
  • 積極性があるか
  • 自由な発想力があるか
  • 論理的思考を持っているか

1:協調性があるか

企業の側からすれば、書類選考や面接試験では分からない情報をグループディスカッションで収集しようという思惑があると言えます。

 

特に、集団で討論している様子を観察することにより、個々の応募者の協調性をチェックしたいと考える人事担当者も多く存在するでしょう。

 

上記を踏まえ、グループディスカッションに参加する場合は、場の雰囲気を壊さず他のメンバーに協力することを心がけましょう。

2:積極性があるか

グループディスカッションでは他者との協調性が問われることになりますが、その一方で積極性も重要なチェックポイントの1つでしょう。

 

他のメンバーから反論された時、無条件に迎合してばかりいると消極的な人物と判断されてしまう可能性もあると言えます。相手を傷つけないように配慮しつつ、自分の意見をしっかり言うよう心がけましょう。

3:自由な発想力があるか

グループディスカッションは議論する場のため、自分の出したアイディアが実現不可能な「机上の空論」であっても構わないと言えるでしょう。

 

自由でオリジナリティ溢れるアイディアは、特にクリエイティブな業界で重宝されるでしょう。

4:論理的思考を持っているか

集団で討論する場では、論理的に物ごとを考える能力も問われることになるでしょう。

 

感情に任せて自分の意見をコロコロ変えるようなことは避け、明確な根拠を提示して客観的に話を進めることが大切だと言えます。

グループディスカッションに向けて準備しておきたいこと

この先グループディスカッションを控えている人のために、当日までに準備しておきたいポイントを紹介します。

 

ぶっつけ本番では些細なトラブルにも気が動転し、思わぬ失敗をしてしまいがちでしょう。しっかりと事前準備することにより、リラックスした気持ちで本番に臨めるでしょう。

日頃からディスカッションを意識する

「習うより慣れろ」という格言がありますが、グループディスカッションもその例外ではありません。知識を頭に詰め込むだけではなく、日頃から慣れ親しんでおくことで、実践的なスキルが身につくと言えます。

 

ディスカッションする場としては、自宅や学校のほか、キャリアセンターのイベント会場なども選択肢に入るでしょう。

 

普段の生活でディスカッションする場合は、テーマやメンバーが偏らないよう気を配ることで、幅広い対応力を身につけてください。

 

また、社会人経験のある人物に試験官役を務めてもらえば、さらに本番に近い雰囲気を味わえるでしょう。

時事ネタを集めておく

時事問題がテーマのグループディスカッションでは、取り上げられているネタに関する予備知識を身につけておくことで説得力のある議論を展開できます。

 

ライバルに差をつけるためにも、普段からアンテナを張り巡らせ、時事関係のネタを集めておくことをおすすめします。

自分の意見やアイディアを持つ習慣をつくる

先に述べたように、グループディスカッションでは独創性もチェックポイントの1つでしょう。ニュースで流れている情報をそのまま発言したり、他人の意見に迎合したりするだけではなく、自分ならではの意見やアイディアを出すことがオリジナリティのアピールになります。

 

そのためには、普段からメディアや周囲の人間に頼らず、自分自身で物ごとを考える習慣をつけておくと良いでしょう。

グループディスカッションのポイントを押さえておこう

本記事では、グループディスカッションの定義や対策・準備の方法、評価されるポイントなどを紹介してきました。

 

企業の採用試験では、グループディスカッションは比較的新しい選考方法のため、苦手意識を持つ人も少なくはないでしょう。だからこそ、理解を深め、練習を積めばライバルに差をつけるチャンスにもなり得ます。

 

この記事で紹介した内容を参考に、周りの就活仲間とディスカッションしたり、地域の関連イベントに参加したりしてみてはいかがでしょうか。

楽天みん就

楽天みん就

就活に関するお役立ち情報を発信します♪