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応用情報技術者試験が就職に有利な理由とメリット|有効な勉強法もあわせて紹介

IT企業に就職するためのスキルが欲しいと考えている方もいるでしょう。本記事では応用情報技術者試験が就職に有利と言われる理由や、どのような分野で活躍できるのか、合格するための勉強方法を紹介しています。就職活動のアピールポイントが欲しい方はぜひ参考にしてください。

「応用情報技術者試験はどれぐらいの難易度なの?」
「合格していると就職に有利というのは本当?」
「試験に合格するための勉強方法を知りたい」
IT系の国家試験として応用情報技術者は広く知られており、就職にも有利なのか、気になる方もいるのではないでしょうか。

 

本記事では応用情報技術者試験の概要や、どのような企業がこの試験を重視しているのか、効果的な勉強法もあわせて紹介します。

 

この記事を読むことで、応用情報技術者試験の内容を理解でき、効果的な学習方法や、就職活動で効果的にアピールする方法も身につくでしょう。

 

IT系の企業への就職を考えている方、応用情報技術者試験を受けて就職活動に活かしたい方は、本記事をチェックしてみてください。

応用情報技術者は就職に有利になるのか

出典:PIXTA

応用情報技術者は、高度なITエンジニアになるための知識を有する人材とみなされ、合格した学生にとっては就活でのアピール材料になると言われています。

 

試験内容や難易度、どのような企業が応用技術者を求めているのかを詳しく見ていきましょう。

応用情報技術者試験の内容

応用情報技術者試験とは、「情報処理の促進に関する法律」に基づき、経済産業省が行う情報処理技術者試験の一区分で、情報処理推進機構(IPA)が運営する国家試験です。

 

基本情報技術者の上位試験としての位置づけで、午前はテクノロジ・マネジメント・ストラテジ系の選択式、午後は記述式の試験となっています。

 

応用情報技術者試験に合格すると、情報処理技術者の応用的知識・技能を有するとみなされます。

 

出典:情報処理の促進に関する法律 | e-Gov法令検索
参照:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=345AC0000000090
アクセス日:2022.5.30

応用情報技術者試験の難易度

応用情報技術者試験は、ある程度のキャリアを積んで、さらに上を目指す人が対象とされており、難易度は高いと言われています。

 

情報処理技術者試験の難易度は4段階に分けられており、応用情報技術者試験は、上から2番目にあたる「レベル3」の位置づけです。また、IPAが公開している資料によると、応用情報技術者試験の合格率は平成25年度秋期の18.5%を除いて、基本的には20%台前半で推移しています。

 

プログラミング言語に関する出題がなく、記述式の問題もあるため、しっかりとした学習計画を立てて試験対策を進めないと、合格は難しいでしょう。

 

出典:統計資料(令和4年度) | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_07toukei/toukei_r04h_oubo.pdf
アクセス日:2022.5.30

応用情報技術者が活かせる就職先

IT系の企業では、応用情報技術者に合格した人は、ITに関する一定の知識を持つ人材として評価されることが多いです。

 

近年は、一般企業のITエンジニアの人材不足もささやかれています。さらに、官公庁や教育分野においても、応用情報技術者は高い評価を受ける傾向にあります。

 

一般企業への就職、公務員を希望する人など、応用情報技術者の知識は幅広い分野で活かせるでしょう。

応用情報技術者が就職に有利な理由・メリット

出典:PIXTA

応用情報技術者はITの包括的な知識を要求されます。難易度も高いことから、学生の間では、就職活動時に自身のスキルのアピール材料になると人気の国家試験です。

 

応用情報技術者に合格していると就職に有利だと言われる理由とメリットについて見ていきましょう。

ITの基礎知識をアピールできる

応用情報技術者に合格していることで、企業からは「IT知識に関して一定の知識を持つ人材」だと判断されます。

 

そのため、IT系の企業への就職では有利になることが多いでしょう。その他の企業や団体においても、IT知識を持つかどうかを判断するため、応用情報技術者の合格を基準としているところもあります。

 

就職活動においても、応用情報技術者に合格していれば、その知識を活かして活躍できるというアピールになるでしょう。

希少価値が高く転職でも有利になる

企業が中途採用者を募集する場合は、即戦力として活躍できる人材を求めることが多いです。

 

ITの基本的な知識を問われる基本情報技術者試験に対し、応用情報技術者はさらに進んだ知識を要求されます。合格率も低いため希少価値が高く、この試験に合格していることで自身の経験や能力を客観的に示し、転職活動を有利に進められるでしょう。

向上心・学びをアピールできる

応用情報技術者試験に合格するためには、一般的には数年の実務経験が必要だとも言われています。

 

学生のうちに応用情報技術者試験に合格することで、学習意欲や高い向上心を持っていることを企業に示すことが可能です。また、その知識を活かしてIT部門で働けるというアピールポイントにもなるでしょう。

企業によっては資格手当・報奨金が支給される

IT系の試験合格時に、報奨金を出す制度を設けている企業もあります。また、恒久的に資格手当を支給している企業も少なくありません。

 

応用情報技術者試験に合格し、このような制度を設けている会社に就職すれば、自分の強みを仕事に活かし、さらに収入アップも期待できることでしょう。

任用資格付与・昇任試験への加点など優遇措置が受けられる

一部の官公庁や企業では、応用情報技術者試験の合格を昇進の条件としている場合があります。また、昇任試験への加点や試験の一部を免除するなど、応用情報技術者を高く評価している企業もあります。

 

試験に合格していることで社内でも高く評価され、将来的なキャリアアップにもつながるでしょう。

国家試験が免除される場合がある

応用情報技術者試験に合格すると、情報処理技術者の高度試験の一部が免除されます。ただし、合格後2年以内、かつ高度試験の申し込み時に申請が必要です。

 

他にも、国家資格である中小企業診断士や弁理士の試験では、試験科目の一部が免除されます。

 

出典:中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則 | e-Gov法令検索
参照:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=412M50000400192
アクセス日:2022.5.30

 

出典:【別表2】 弁理士試験の選択科目が免除される情報処理技術者試験合格者の試験区分 | 特許庁
参照:https://www.jpo.go.jp/news/benrishi/document/ronbun-menjo-shikaku/03.pdf
アクセス日:2022.5.30

高度情報技術者と組み合わせるとよりアピールできる

情報処理技術者試験には4段階の難易度があり、応用情報技術者は上から2番目の「レベル3」の位置づけです。

 

上位の「レベル4」は、高度情報技術者試験と呼ばれ、9つの試験区分に分かれています。高度情報技術者試験は、IT技術を分野ごとに細分化して行われるため、それぞれの専門知識が必要です。

 

包括的な知識を問われる応用情報技術者と合わせて、高度情報技術者の試験に合格していれば、IT分野のスペシャリストとして、就職活動でも自信を持ってアピールできるでしょう。

応用情報技術者を受験するときの注意点

合格すれば、ITのスキルをアピールできる応用情報技術者ですが、受験の準備や、就職活動の際には知っておいた方がよいこともあります。

 

ここからは、応用情報技術者試験の合格を目指すにあたっての注意点を見ていきましょう。

出題が広範囲にわたるので準備期間が長期になる

応用情報技術者試験では、ITテクノロジ系の知識だけではなく、マネジメントやストラテジなど、組織内での業務遂行能力を問われる問題も出題されます。出題範囲が広いため、IT関連の勉強だけでなく、実務知識も学ぶ必要があります。

 

社会人経験のない学生の場合、合格するためには早い時期から綿密な学習計画を立てて、対策を行う必要があるでしょう。

IT業界以外では評価されにくい

IT業界にとっては、応用情報技術者試験の合格者は魅力的な人材です。新卒、転職問わず就職活動では有効なアピールポイントになるでしょう。

 

一方、IT業界や情報システム部門以外ではその知識を活かす機会が少なく、思うように評価されない場合もあります。

 

希望する職種が応用情報技術者のスキルを必要としているか、見極めることも大切です。

応用情報技術者だけではアピール不足になる可能性もある

プログラミングに関する問題が必須となっている基本情報技術者試験とは異なり、応用情報技術者試験では、プログラミングの知識は必須ではありません。

 

基本情報技術者の合格実績を持たず、応用情報技術者のみ合格している場合は、プログラミングが苦手なのではないかと企業側から疑問を持たれる可能性があります。

 

ITに関する幅広い知識を持つことをアピールしたい場合、基本情報技術者試験、または高度情報技術者試験のいずれかに合格しておけば、企業からの評価を得られることでしょう。

応用情報技術者の有効な勉強法

出典:PIXTA

応用情報技術者試験は、実務未経験の学生にとって難易度の高い試験だと言われています。合格すれば、就職活動でもアピールポイントとなり、IT業界だけでなく幅広い分野で活躍できる可能性があるでしょう。

 

ここでは、応用情報技術者試験に合格するための効果的な勉強方法を紹介します。

自分に合ったテキストで徹底的に勉強する

試験対策の参考書は数多く出版されていますが、数多く購入する必要はありません。自分が使いやすいと感じたものを1、2冊準備し、それを徹底的に学習することで合格に必要な知識はほぼ身につくと言われています。

 

参考書選びは難しいものですが、書店などで内容を確認し、自分が取り組みやすいと思ったものを選ぶとよいでしょう。選択に悩んだ場合は、大手出版社から出版されている定番を選ぶのが無難です。

過去問題を何度も解いて理解する

実際の試験の感覚や、自分のレベルを知るためにも、過去問題を解くことは大切です。

 

過去問題を繰り返して解くことで、試験に必要な知識が得られるだけでなく、実際の試験でも落ち着いて取り組めるようになるでしょう。また、苦手な分野も見えてくるため、そこを重点的に学習したり、午後試験の分野選択を行ったりすることも可能です。

 

過去問題はIPAの公式サイトで無料公開されています。積極的に利用しましょう。

勉強時間をしっかりと確保する

応用情報技術者試験は出題範囲が広く、記述式の問題も出題されることから、合格するためには時間をかけて勉強する必要があります。実務経験のある社会人でも難しい試験だと言われているため、学生の場合はなるべく早い時期から試験勉強を開始しましょう。

 

試験は春期と秋期の年2回実施されます。いつ受験するのかを決め、受験日までの計画を立てて時間を確保し、日々コツコツと勉強することが大切です。

応用情報技術者に不合格となる人の特徴

応用情報技術者試験は難易度が高く、何度も不合格になる人がいると言われています。

 

ここからは、試験に不合格になる人の特徴を見ていきましょう。なぜ合格できないのか、その傾向を知り対策することも試験合格への近道の一つです。

勉強時間が確保できなかった人

応用情報技術者試験は幅広い知識を問われるため、勉強時間が不足しているとすべての出題範囲を網羅できず、不合格になる確率が高くなりがちです。

 

毎日決まった時間を確保し、学習計画を立てて地道に勉強するのがベターですが、難しい場合はすきま時間を利用するなど、自分に合った勉強方法を探してみてください。

午後の試験対策が不十分であった人

応用情報技術者の試験形式は、午前と午後の2部構成です。

 

午前試験は四肢択一式のため、運よく点が取れる可能性もありますが、午後試験は記述式となり、理解が不十分なまま受験しても、合格点を取るのは難しいと言われています。

 

午後試験は複数のテーマから自分で選択して回答する形式です。出題テーマは公開されていますので、あらかじめ自分の得意なテーマをピックアップしておくのもよいでしょう。また、記述にも慣れが必要とされるため、作文の訓練をしておくことをおすすめします。

テキストに偏り過去問題を軽視した人

応用情報技術者の試験は長時間のため、合格するには時間配分や解き方のコツを知っておくことも大切です。過去問題をあまり解かずに本番に臨んでしまうと、実力を発揮できない可能性もあるでしょう。

 

テキストや参考書は知識を得るのに有効ですが、それだけでの合格は難しいとも言われています。理解度をはかり、実際の試験感覚をつかむためにも、過去問題を繰り返し解くことを学習計画に盛り込んでおきましょう。

IT業界を目指すなら応用情報技術者試験にチャレンジしよう

出典:PIXTA

応用情報技術者試験の概要や、就職に有利な理由、効果的な勉強法について紹介しました。

 

DXをはじめとしたデジタル改革を進めるため、IT業界はもちろん、さまざまな分野でIT技術者を採用する傾向は続くと言われています。応用情報技術者試験に合格することで、就職活動でアピールできると同時に、今後のキャリアアップにも役立つことでしょう。

 

就職活動を有利に進める方法の一つとして、IT技術者の登竜門とも言われる応用情報技術者試験に挑戦してみてください。

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