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【大学生向け】レポートの書き方のコツ|おすすめの本も併せて紹介

レポートの書き方がわからない、苦手だという大学生もいるのではないでしょうか。この記事ではレポートを書くための手順やコツを解説しています。また、レポートの書き方に関するおすすめの本も紹介しています。記事とあわせてチェックし、レポートの書き方を習得しましょう。

「レポートってどうやって書けばいいの?」
「レポートに決まった書き方はあるの?」
「レポートを書くのが苦手でコツがあれば知りたい」
大学生は日々の課題や試験などでレポートの提出が求められますが、どのように書けばいいのかよくわからない方や、レポートに苦手意識を持っている方もいるのではないでしょうか。

 

この記事では、レポートの主な種類と、実際にレポートを書く際に使用できる構成や書き方のステップを解説し、加えてレポートの書き方のコツも紹介しています。

 

また最後には、より詳しくレポートの書き方を学べるような、大学生向けのレポートの書き方に関するおすすめの本をいくつか紹介します。

 

この記事とおすすめの本を参考にすれば、レポートの書き方について理解が深まり、課題や試験に活かせるでしょう。ぜひ最後までチェックしてみてください。

レポートの主な種類

出典:PIXTA

レポートの書き方を学ぶ前に、まずはレポートの種類を把握しておきましょう。ここでは論考タイプ、自由記述タイプ、実験・試験タイプという3つのレポートの種類を順番に紹介していきます。

 

出された課題で、どの種類のレポートを書けば良いのか理解できると、ポイントを押さえたレポートを書くことができるでしょう。

論考タイプ

論考タイプは、取り上げる問題について論理的証拠を提示しながら自分の主張を述べるレポートです。レポートのタイプとしては論考タイプが一般的な形式になります。

 

自分の主張を裏付けるのに適した資料や論文などを引用し、説得力のあるレポートになるよう努めましょう。

自由記述タイプ

自由記述タイプは、あるテーマについて自分の考えを論じるレポートです。自由度が高く、主観的な感想などを求められることもあります。絶対的な解答はありません。

 

根拠が乏しくなりがちになるため、資料を用いて客観的に書くよう心がけましょう。

実験・試験タイプ

実験・試験タイプは講義の内容や実験の結果をまとめ、考察などを書くレポートです。実験・講義の内容や実験の方法・結果など、主に事実を書く割合が多くなります。

 

講義や実験の要点を掴んでまとめるのがポイントです。

レポートの主な構成

大学のレポートは、主に序論・本論・結論で構成することが一般的です。レポートの構成を意識するだけでも、レポートに何を書けば良いのかがわかり、書きやすくなります。レポートを書く際は、この3部構成で書くようにしましょう。

 

また、結論の後には参考文献リストを付けて引用や参考にした文献を記載しておきましょう。

 

ここからは、序論・本論・結論それぞれに書く内容を解説していきます。

序論

序論はレポートの導入部分です。序論に書く内容としては、なぜこのレポートを書くのか、このレポートの前提となる知識や、社会的背景についての説明や問題提起などをまとめて書きましょう。

 

序論にあてる分量は、レポートの10~20%ほどが望ましいとされています。

本論

本論では序論の問題提起について、客観的事実を用いて自分の主張を書いていきます。レポートにおいて中心的な部分です。

 

テーマに関連するデータや文献をただ引用するのではなく、自分の主張を裏付けられるようなデータや文献を適切に引用するなどし、説得力のある本論を書きましょう。

 

実験のレポートであれば自分の主張以外に、実験の手順や条件なども本論に書く必要があり、本論の分量はレポートの60~80%ほどが一般的とされています。

結論

結論はレポートをまとめる部分です。序論と本論の内容を要約し、このレポートで伝えたいことを簡潔に書きましょう。

 

さらに、今回のレポートを書いている際に発見した今後の課題を書く場合もあります。今後の課題を書くことで、そのテーマに関する学習意欲を示すことができます。

 

結論の分量はレポートの10~20%ほどにしましょう。

【大学生向け】レポートの書き方4ステップ

出典:PIXTA

ここからは、大学生向けのレポートを書くための4ステップを解説していきます。

 

実際にレポートを書いていくというステップも大切ですが、実際に書き始めるまでの準備がレポートの質に影響します。課題について調べるところからしっかりと取り組んでいきましょう。

 

書き終わった後には、ファイル名を付けて確実に保存することを忘れないようにしましょう。

  • 課題について調べる
  • 考えをまとめる
  • 実際に書いていく
  • ファイル名に注意して保存する

1:課題について調べる

まずは課題について情報収集を行います。

 

課題に意味が明確に理解できない単語がある場合には、誤った解釈で進めてしまわないよう意味を調べておきましょう。

 

レポートは資料や文献を参考にしたり、引用したりして書いていきます。そのために必要な資料や文献を探します。学校の図書館や、CiNii、Google Scholarといったデータベースを使用しましょう。

2:考えをまとめる

集めた資料や文献をもとに、どのように内容を展開していくか考えをまとめましょう。

 

多くの情報を集めると、何を書けばいいのかわからなくなることがあるでしょう。その場合には、自分の関心のあるものを中心にし、その他は簡単に触れる程度にするという方法もあります。

3:実際に書いていく

考えがまとまったら、次は文章のつながりに注意して実際に書いていきましょう。

 

書いていく際に気を付けることは、文章のつながりです。例えば、前後の文章をつなげるのに「しかし」を使っているのにもかかわらず、続く文章の内容が反対の意味になっていないなど、接続詞の使い方には気を付けて論理的な文章を書きましょう。

4:ファイル名に注意して保存する

レポートが書けたら、ファイル名を付けて保存します。

 

ファイル名の指定がある場合は、指定に従ってファイル名を付けます。ファイル名の指定がなければ、学籍番号、名前、日付を入れておきましょう。

【大学生向け】レポートの書き方のコツ

ここからは大学生向けのレポートを書く際のコツを紹介します。

 

レポートの書き方のコツとして10個のコツを紹介していきますが、レポートに限らず就職活動のエントリーシートや、社会人になってから文章を書く際にも役立つことでしょう。

 

以下を参考に、文章の書き方のコツを押さえておきましょう。

  • 事実と自分の主張を混同しない
  • エビデンスを示す
  • PREP法を使う
  • 文末を統一させる
  • 引用を活用する
  • 凝ったタイトルは付けない
  • 同じ助詞が連続しないように注意する
  • 同じ主語が連続しないように注意する
  • 曖昧な誇張表現を避ける
  • 読点や接続詞を上手に使う

事実と自分の主張を混同しない

事実と主張が混在していると、マイナス評価につながる可能性があります。

 

事実は客観的に正誤が明確であることで、文末は「~である」「~だ」と断定した表現になります。一方、主張は主観的な意見や考えであり、「~だと考える」「筆者は~だと述べている」というような表現となります。

 

レポートを書く際には、事実か主張か曖昧にならないよう文末の表現に注意しましょう。

エビデンスを示す

レポートでは、客観的な事実をもとに自分の主張を展開する必要があります。自分の主張を裏付ける文献や資料をエビデンスとして示し、自分の主張に説得力を持たせましょう。

 

自分の主張を裏付けるためのエビデンスは、データベースや図書館などで収集しましょう。

PREP法を使う

レポートでは、論理的な文章が求められます。論理的な文章展開をする上で押さえておきたいのがPREP法という文章の型です。

 

「Point(結論)」「Reason(理由)」「Example(具体例)」「Point(結論)」という文章構成のことで、それぞれを英語にした際の頭文字を取ってPREP法と呼ばれています。

 

PREP法では結論が2回出てきますが、最初の結論では簡単に触れる程度にして2回目の結論で伝えたいことを明確に書きましょう。

文末を統一させる

レポートを書く際には、文末の表現は「~だ」「~である」といった「だ・である調」と、「~です」「~ます」といった「です・ます調」のどちらかに統一しましょう。

 

大学のレポートであれば、「だ・である調」を使用することが一般的とされています。しかし、「だ・である調」は、文末に「~だ」を使用することは慣習的に少ないため、文末の「~だ」は、「~である」に言い換えましょう。

引用を活用する

レポートは、全体の3割ほどであれば文献や図表の引用を行っても良いとされています。引用は、自分の主張を裏付ける根拠として活用していきましょう。

 

ただし、引用した部分は引用であることを忘れずに明記しましょう。引用であることを明記せずに文章や図表などを使用すると、盗用となり単位が取れなくなる恐れがあります。

凝ったタイトルは付けない

自分自身で凝ったタイトルを付けても、レポートの内容がタイトルと合っていなければ減点されてしまう可能性があります。タイトルを自分で考えるよう指示があった場合を除いては、オリジナルのタイトルは付けない方が良いでしょう。

同じ助詞が連続しないように注意する

同じ助詞が連続すると、読んでいる人は違和感を抱く傾向があります。特に「の」や「は」は、連続使用してしまいがちですが、同じ助詞の連続は2回までにしましょう。

 

例えば、「彼の友達のおすすめのレストランに行った」という文章では、助詞の「の」が3回連続で使用されています。「の」が連続しないよう、「彼の友達がおすすめするレストランに行った」のように変更しましょう。

 

別の言葉に変更することはできないかを検討することで、助詞の連続による違和感が払拭されます。また助詞の連続がないか確認するために、書いた文章は読み返す癖を付けましょう。

同じ主語が連続しないように注意する

レポートは、1つのテーマについて論じていくため、主語が同じものになりがちです。同じ主語が連続してしまうと、文章のリズムが悪くなってしまいます。

 

同じ主語が連続してしまう場合には、連続しないように書き換えることができないか検討してみましょう。

曖昧な誇張表現を避ける

「とても・たくさん・かなり」などの誇張表現は、具体的にどれぐらいを指すのか個人によって認識が変わってしまいます。レポートは客観的かつ論理的な文章で書く必要があるため、誇張表現はできるだけ使用しないように注意しましょう。

 

誇張表現の代わりに、できるだけ具体的な数字で表すようにすると良いでしょう。

読点や接続詞を上手に使う

論理的な文章を書くには接続詞や読点を正しく使い、文章のつながりに違和感がないように書くことが大切です。

 

特に、前後の文章の関係がイコールであるときに使う並列の接続詞や、前後の文章の関係が反対であるときに使う逆接の接続詞は、前後の文章をよく確認して使いましょう。

 

読点について明確なルールは存在しません。しかし、読点を打つ場所によって文章の意味が変わってしまうことがあります。文章中の意味の切れ目や、区切らないと修飾語と被修飾語の関係がわかりづらいときなど、適切な読点の位置を考えて文章を書きましょう。

【大学生向け】レポートの書き方に関するおすすめの本

出典:PIXTA

大学生向けに書かれた、レポートの書き方に関するおすすめの本を3冊紹介します。

 

紹介する本のタイトルからわかる通り、はじめてレポートを書くような大学1年生から、卒業論文を書くために論文の書き方を確認したいという方にもおすすめできる本です。

ゼロからわかる大学生のためのレポート・論文の書き方

レポート・論文とはどのような文章なのか、タイトルの通りゼロからレポート・論文について解説している本です。

 

レポートを書く際の段取り、テーマの決め方、資料の集め方や読み方などの準備段階から、論理的な文章の書き方や表記方法、引用・参考文献のルールといった書き方まで、徹底的に学ぶことができます。

 

大学の授業では教わることのない、評価される書き方が学べるのがこの本のポイントです。

 

卒業論文の作成についても最終章で触れられており、卒業論文の執筆前にあらためて論文の書き方を確認しておきたいという方にもおすすめです。

大学1年生のための伝わるレポートの書き方

調べる・考える・書くの3段階に分けてレポートの書き方が説明されている本です。調べる際にどのような視点を持ち、何を大切に内容を考えればいいのか、どうすれば効果的に伝えることができるかを学べます。

 

この本において特徴的なのは、レポートを楽しんで書くためのコツが書かれていることでしょう。レポートを楽しんで書けるようになりたい方におすすめです。

論文・レポートの基本 この1冊できちんと書ける!

レポート・論文の構成の立て方から、大学で使える文章術の習得まで、レポートを書く前に知っておきたい知識を2部構成で学べる本です。

 

論理的な文章展開をするにはどのようにすればいいか、オリジナリティのあるレポート・論文にするためにはどのようにすればいいのかなどが、課題や例文を使ってわかりやすく解説されています。

 

レポート・論文の書き方に迷う大学生のためのレポート入門書です。

大学生向けのレポートの書き方について理解を深めよう

出典:PIXTA

大学生向けのレポートの形式や書き方について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。

 

大学生になるとレポートは、試験の代わりや日々の課題として書く機会が多くなります。まずはこの記事で解説したレポートの種類や構成、書く際の手順、書き方のコツを押さえてレポートを書けるようにしっかり確認しておきましょう。

 

また、この記事に加えて紹介した本を読むことで、レポートの書き方についての理解をより深めることができるでしょう。

 

レポートを書くことで身に付く文章の書き方は、就職活動のエントリーシートや社会人になってからも文章作成に役に立つため、レポートの書き方をしっかり理解しておきましょう。

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