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AIによって仕事を奪われる可能性とは?将来性についてもあわせて紹介

AI時代の到来に伴いAIに奪われる仕事が生まれます。反対に新たに生まれる仕事もあるでしょう。この記事では、AIによって奪われる仕事や将来性のある仕事を紹介しています。しっかりと読むことで、AI時代に対応できる仕事選びが可能になるため、参考にしてみてください。

「AIによって仕事を奪われる可能性はあるの?」
「どういった仕事に就くべき?」

 

このような疑問を抱く人もいるのではないでしょうか。AIの発達は凄まじく私たちの生活に大きな影響を与えようとしています。

 

AIによって代替可能な仕事は雇用がなくなってしまう可能性もあり、労働者にとっては大きな問題です。とりわけ、これから就活を始める人や転職を考えている人は、仕事選びから考え直さなければなりません。

 

AI時代を迎えるにあたって大切なのはAIの得意・不得意分野を把握することです。その上でどういった仕事が代替可能か、また代替できない仕事の特徴を理解することが大切だといえるでしょう。

 

この記事では、AIによって仕事を奪われる可能性や将来性について詳しく解説していきます。ご興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。

AIによって私たちの仕事は奪われるの?

出典:PIXTA

AIの進化には目を見張るものがあります。その一方で、「AIによって多くの仕事が奪われるのではないか」といった懸念が広がっているのも事実です。

 

これから就活を行う人にとって、将来を見据えた仕事選びはとても大切だといえます。AIによって奪われる仕事は避けたいと考える人も多いでしょう。ここでは、AIによって私たちの仕事が失われる可能性について解説していきます。

将来的に約半数の仕事が奪われる可能性もある

あくまでも「仮説」ですが、AIの進化によって10~20年後には、約49%の仕事がAIに代替可能といった研究結果が発表されました。

 

政府が「雇用の確保」を念頭においた政策を打ち出すということは予想できるでしょうが、多くの仕事がAIで代替できるといった研究結果が出たことは事実です。

 

これから就活に挑む就活生がAIによって奪われる可能性がある職業を知っておくことは、仕事選びの参考となるでしょう。

格差社会が広がる可能性もある

AIが普及すると仕事が奪われるだけでなく、格差社会が広がる可能性も懸念材料の1つです。具体的には、AIを「使いこなせる人」「使いこなせない人」では、選択できる職種や所得に大きな差が生じるといえます。

 

AIを使いこなせる人は選択できる職種も多く、大きく稼げる可能性が高いでしょう。一方、AIを使いこなせない人は選択できる職種が限られ、所得も低くなることが予想されます。将来に備えてAIに対する知識を深めておくことが大切でしょう。

今後AIによって奪われる可能性のある12の仕事

AIの発達は、私たちの生活を豊かにしてくれる一方で、多くの仕事を奪う可能性を秘めています。就活生や転職希望者は、AIの発達を見据えた上でキャリアプランを考えておくことが大切です。ここでは、今後AIによって奪われる可能性のある仕事を紹介していきます。

1:銀行窓口業務

金融業界では、キャッシュレス化が急速に進んでいます。今後、さらにAIを活用することで、銀行窓口業務は仕事を奪われる可能性が高いといえるでしょう。

 

AIはデータ解析力に優れており、膨大なデータを素早く処理することができます。また、AIにはヒューマンエラーを起こすこともないため、正確性が求められる銀行窓口業務にフィットしやすいでしょう。

2:工場作業員

工場作業員の仕事はとてもシンプルであることから、AIの導入が進んでいる仕事の1つです。具体的には生産ラインの作業にAIを活用することで、完全自動化を目指しています。

 

生産ラインの作業はシンプルであるものの、ヒューマンエラーが大きなミスにつながりかねません。AIを導入することでヒューマンエラーがなくなることから、工業作業員の仕事は激減する可能性があるでしょう。

3:検針員

検針員は、AIで代替可能な仕事の1つです。測量や計測など、数値を扱う作業はAIが得意とする分野になります。

 

AIによって各家庭の電気やガスなどの使用料を集めることができれば、一軒一軒を人が訪ねて検針する必要はありません。人件費も大幅に削減できることが予想されることから、AIに奪われる可能性が高いといえるでしょう。

4:電車運転士

既に一部では自動運転が実現している電車は、今後もAIによる自動化が進むことが予想されます。レールの上を走る電車は一般道を走る自動車よりも自動運転がしやすいとされているのがその理由です。

 

その反面、逆走事故が発生するなど課題が残っているのも事実だといえます。今後、安全面に配慮しつつAIの導入が進めば、電車運転士の仕事は少なくなるでしょう。

5:清掃員

清掃員の仕事もAIに代替可能な仕事です。既にお掃除ロボットは実用化が進んでおり、公共施設などで見かける機会も増えました。

 

家庭用のお掃除ロボットも人気商品です。今後、さらに高性能なお掃除ロボットが開発されることが予想されるため、清掃員の仕事も激減する可能性があるでしょう。

6:警備員

警備員は既にAI化が進み始めている職種です。警備に加え施設案内まで行うAIロボットが実用化されており、さらなる進化が求められています。

 

また、監視カメラの精度も向上しており、警備に関する仕事の大半がAI化されているのが現状です。一方で、AIを搭載したロボットが破壊されるなどの課題も発生しており、さらなる課題の洗い出しや対応策の検討・実施が求められています。

7:レジ業務

レジ業務の無人化は一部のスーパー・コンビニでは導入が始まっており、AIによって奪われる可能性が高い仕事の1つです。バーコードの導入によって、レジ業務の負担は大きく軽減されました。

 

しかし、ピーク時には多くの要員を配置しなくてはならず、ヒューマンエラーもゼロではありません。AIを活用すれば要員にかかるコストは大きく減少し、ヒューマンエラーもなくなることから、人手による仕事がなくなる可能性は高いといえるでしょう。

8:一般事務員

一般事務員の仕事はPCで代替することが可能であり、AIによって奪われる可能性が高いといえるでしょう。AIは計算・事務処理能力が高くヒューマンエラーの可能性もありません。

 

したがって、正確性が求められる一般事務員の仕事はAIで十分だといえます。コスト面を考えてもAIの方がコストパフォーマンスが高く、企業にとっては大きなメリットでしょう。

9:新聞配達員

新聞配達員は、AIによって仕事を奪われる可能性が高いとされている仕事の1つです。かつてはアルバイトの定番であった新聞配達もスマートフォンの登場により、新聞そのものの発行部数が減少しています。

 

情報のスピードという点でもスマートフォンへのニュース配信に軍配が上がり、新聞の発行減に歯止めをかけることは難しいのが実態です。新聞が消滅することはないでしょうが、新聞配達員の需要は大きく減少するでしょう。

10:建設作業員

作業員の人材不足が深刻な建設業界も、AIの導入が期待されている業界の1つです。具体的にはAIを重機・建機へ搭載し、土砂の積み下ろしや踏み固めなどの無人化を目指しています。

 

重機や建機の無人化を実現することで、建設作業員の人材不足が解消できるだけではありません。作業にかかるリスクの回避にもつながるため、建設作業員そのものの仕事が減っていくでしょう。

11:タクシー運転手

自動車の自動運転は年々進化しており、タクシー運転手もAIに取って代わられる仕事の1つだと想定されます。ただし、乗車客がオーダーする行き先は様々です。

 

また、全くの無人車による走行は実現に至っていません。道路交通法の整備も必要でしょう。こういった観点から、完全にAIに移行するのはずいぶん先のことだと考えられますが、AIに奪われる可能性のある仕事の1つといえるでしょう。

12:惣菜などの製造員

総菜などの製造員もAIロボットによって代替可能です。惣菜などの製造工場は複雑なシフトのもとに多くの人が働いていますが、単純作業であることに加え人件費のロスも少なくありません。

 

既に総菜の盛り付けを行うAIロボットの開発も進んでおり、実用化も現実味を帯びてきました。さらに、複雑な勤務のシフトを瞬時に作成するシステムの開発も進んでいるため、AIによって仕事が奪われる可能性が高い仕事だといえるでしょう。

今後AIによって奪われる可能性のある仕事の特徴

今後AIによって奪われる可能性のある仕事には、共通する特徴があります。この特徴を把握しておけば、将来に不安を抱えている仕事を判別することも可能です。ここでは、今後AIによって奪われる可能性のある仕事の特徴を考えてみましょう。

  • 対人でない業務
  • 常に同じことをする業務
  • システムの導入で簡素化できる業務

対人でない業務

対人でない業務はAIによって奪われる仕事に共通する特徴の1つです。対人が必要な業務は個々のオーダーに応える必要があるため、AIでの代替が難しいとされています。

 

一方、対人を必要としない仕事はAIによるシステム化が可能なものが大半です。システムによって簡潔にできれば人件費の削減にもつながるため、今後AIに取って代わる可能性が高いといえるでしょう。

常に同じことをする業務

常に同じことをする業務もAIによって奪われる仕事に共通する特徴の1つです。常に同じことをする業務であれば、そのルーティンをAIに学習させることで、比較的簡単に代替させることができます。

 

具体的には、次の業務などは比較的簡単にAIに学習させることが可能です。

 

・ピッキング作業
・データ入力
・簡単受付処理など窓口業務
・決まった場所へのデリバリー作業

 

AIが発達すれば複雑な作業も学習させることが可能となり、同じことを繰り返す多くの仕事が代替されていくでしょう。

システムの導入で簡素化できる業務

システムの導入で簡素化できる業務も、AIに奪われる可能性のある仕事に共通する特徴になります。データや数値を扱う事務処理作業やデータ解析作業は、AIが非常に得意とする業務です。

 

AIを用いたシステムを導入することでヒューマンエラーがなくなるだけでなく、人件費の削減にもつながります。企業がシステム導入に踏み切るのも必然だといえるでしょう。

今後もAIによって奪われる可能性の低い15の仕事

AIによって奪われる可能性のある仕事もあれば、奪われる可能性の低い仕事もあります。

 

ここからは、今後もAIによって奪われる可能性の少ない仕事を紹介していきます。ご興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

1:介護職

高齢化社会が加速するにつれ、介護職の需要は高まっています。一人ひとりの高齢者に寄り添ったお世話をする介護職はAIでは代替できないでしょう。

 

一部の業務についてはAIが導入できる可能性もあります。しかし、介護職がAIに完全に奪われることは想定しにくく安定した仕事だといえるでしょう。

2:コンサルタント

経営コンサルタントなど、企業個々の課題を見いだし解決に導くコンサルタントの仕事もAIに奪われる可能性が低いといえるでしょう。AIの高度化に伴い、様々なデータを基に企業の課題を解析することは可能です。

 

しかし、解析結果を基に各企業にマッチした解決策を導くのは「AIを活用する側」であるコンサルタントになります。ましてやコンサルタントは、企業とのコミュニケーションを通じて行う仕事であるため、AIに代替することは難しいといえるでしょう。

3:営業職

営業職は、「モノを売る」だけでなく「信用を売る」仕事です。特に企業間の大きな取引については営業職の力が重要であり、AIに代替できるものではありません。

 

インターネットの普及により、個人消費についてはWebが主流になることも予想されます。しかし、人と人とのコミュニケーションを通じて売買する営業職が奪わる可能性は低いといえるでしょう。

4:ITエンジニア

SEやプログラマーなどITエンジニアは、AIの発達により需要の拡大が期待される仕事です。特にAIを活用したロボット開発においては、実用化の段階に入っているものも少なくありません。

 

また、ネットワークやサーバーの設計・運用やデータベースの構築・管理に関するITエンジニアの需要は高止まりが続いています。ITエンジニアはいわゆるAIを「活用する側」の仕事であり、ますます活躍の幅は広がるでしょう。

 

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5:保育士

心のケアが求められる保育士は、AIに代替できない仕事です。子供の行動を予測することは非常に難しく、積み上げた経験が必要となります。したがって、常に子供の行動を予測・把握し安全面に配慮することはAIには不可能でしょう。

 

また、子供の性格は千差万別であり、しつけや教育はそれぞれの個性に合わせて行わなければなりません。両親と離れて不安がちな子供の心のケアも必要です。これらができるのも「人間である」保育士だからでしょう。

6:データサイエンティスト

データサイエンティストは、AIが導き出したデータを解析する仕事です。いわゆる「AIを活用する側」の仕事であり、奪われるどころか需要が高まる仕事です。

 

ただし、AIの発達は凄まじく、活用する側にも高いスキルが求められることが予想されます。したがって、常に高いスキルを維持できる向上心が必要です。十分なスキルを持たないデータサイエンティストは、淘汰される可能性もあるでしょう。

7:クリエイター

新しい価値観を生み出すクリエイターは、AIが発達しても奪われる可能性は少ないでしょう。AIは、ゼロから新しい価値を創造することは得意ではなく、あくまでもプログラムに忠実に処理を実行することに長けているに過ぎません。

 

したがって、新しい価値を創造するクリエイターは人間でなければ成り立たない仕事であるため、AIに取って代わる可能性は低いでしょう。

8:看護師

看護師は臨機応変な判断が求められる仕事であり、AIが代替することは難しいといえるでしょう。患者のちょっとした変化にも気づき、適切な対処が求められます。

 

また、患者に対する精神的な支えになるべく、励ましたり温かい言葉をかけたりすることも大切な仕事です。精神的なケアは人間でなければできない仕事であるため、看護師の存在意義は永遠だといえるでしょう。

9:カウンセラー

一人ひとりの相談者に対して、適切な判断を行い回答を導くカウンセラーもAIには代替がし難い仕事の1つです。もちろん、AIが発達すれば高度な判断を行い「回答」を導くことは可能でしょう。

 

しかし、相談者が求めているのは単なる「回答」ではありません。カウンセラーの言葉であったり、話し方・雰囲気であったり感情に訴えるものです。感情に訴える対応は人でしか成し得ないものであるため、AIに取って代わる可能性は低いでしょう。

10:設備技師

インターネットやIT技術が高度化することに伴い、設備技師の需要が高まっています。インターネットやIT技術が高度化すれば、複雑なシステムを設備に組み込まなくてはなりません。

 

したがって、電気工事士や建設設備士などの設備技師は専門的な知識・スキルを持ってシステムの構築・運用・保守を担う貴重な存在です。ただし、これまで以上に高度な知識・スキルが求められるでしょう。

11:住宅リフォームに関わる仕事

日本においても住宅をリフォームして「長く住む」といった考え方が広まりつつあります。住宅のリフォームに関わる仕事の需要はますます高まるでしょう。

 

古民家など古い住宅にはそれぞれの個性があり、またクライアントのニーズも様々です。そのため、AIを活用することは可能であっても「ゼロ」からリフォーム案を作り出すことはできません。「人」だからこそ成り立つのが住宅リフォームに関わる仕事です。

12:広告やマーケティングに関わる仕事

広告・マーケティング業界は市場規模も大きく、常に新しい手法を模索しています。広告やマーケティングに関わる仕事は、柔軟な発想力と集客につなげられるスキルが求められる仕事です。

 

AIによってデータ解析を行うことは可能ですが、集客につなげるアイデアやノウハウを持つことは難しいといえるでしょう。

 

広告・マーケティングに関わる仕事は「消費活動」がある限りなくなることはありません。ただし、AIを活用したデータ分析に関するスキルは必要でしょう。

13:研究や開発に携わる仕事

研究や開発に携わる仕事も人間でしか成し得ない仕事です。

 

様々な分野における研究・開発においてAIの技術は導入されています。しかし、AIの技術を使うのは人間であり、AIはゼロから研究・開発を行うことができません。ただし、研究や開発に携わる仕事に就く人は、AIに関する知識・スキルが必要でしょう。

14:農家や漁師

農家や漁師といった食材に関する仕事はAIに奪われる可能性が低い仕事です。農家や漁師といった仕事は後継者が見つからず、慢性的な人材不足に悩んでいます。

 

しかし、国産食材は日本の財産であり、国や自治体も様々な支援に乗り出しているのが実態です。今後、AIを活用した新種の研究・開発などが進むことも想定されますが、実際に栽培・捕獲するのは人間です。

 

AIを活用した高い次元での栽培・捕獲はもちろん、ネットを活用した販路の拡大など様々な可能性を秘めているのが農家や漁師でしょう。

15:社会福祉士

社会福祉士は高齢者や障害者などの相談を受け、適切な支援を行う仕事であり、AI時代にも必要な存在です。高齢化社会の到来は避けては通れない大きな課題だといえます。

 

快適な老後を過ごすには社会福祉の充実が不可欠ですが、その一方で社会福祉制度は非常に複雑です。個々の状態にマッチした制度の適用をサポートする社会福祉士は、「人」でなければ行うことができない仕事でしょう。

今後AIによって新たに必要とされる16の仕事

出典:PIXTA

AIによって奪われるだけでなく、新たに必要とされる仕事も数多くあります。将来を見据えて新たに必要とされる仕事を探すのも良いでしょう。ここでは、AIによって新たに必要とされる仕事について解説します。

1:デジタル仕立屋

デジタル仕立屋とは、採寸データを基にジャストフィットする洋服を作る仕事です。洋服の仕立ては店舗に出向くことがマストでしたが、自宅にいながら仕立てることが可能となります。

 

一部の洋服店では既に採寸データを基に洋服を制作しており、今後さらに増えることが想定されているのが現状です。AIが発達すれば採寸しなくとも、画像データを送信するだけで洋服が仕立てられるようになる可能性もあります。

2:サイバー都市アナリスト

AIが発達することで市民や都市開発などに関する様々なデータを収集することが可能となります。これらのデータを活用して構築されるのがサイバー都市です。非常に便利で豊かな都市づくりが可能となる反面、情報漏洩の課題が生まれます。

 

サイバー都市アナリストは、市民のプライベートデータを管理する責任を担う仕事です。なお、サイバー都市アナリストは情報収集機器の保守などの業務も行います。

3:AI事業開発責任者

AIが実用化されるようになれば、AIに精通した事業開発の責任者の需要が高まるでしょう。具体的には、AIサービスの管理・営業などAIの開発・販売に関する仕事を担うのがAI事業開発責任者です。

 

AI事業開発責任者は、AIサービスに精通しているだけでは十分とはいえません。AIがどういった業務に活かせるかに精通し、クライアントに提案できる力が求められます。

4:データ調査の専門家

AIによるデータ解析が発達すると、データ調査の専門家が必要です。データ調査の専門家はIoT機器やニューラルネットワークなど、あらゆるネットワークからデータを収集します。

 

さらに、収集したデータをAIに解析させ、その結果をもって企業に対するコンサルティングを行うまでがデータ調査の専門家の仕事です。いわゆる「AIを使う側」の仕事であるといえるでしょう。

5:フィットネス・コミットメント・カウンセラー

フィットネス・コミットメント・カウンセラーとは、AIなど機械で収集・分析したデータを基に体調管理の方法などをカウンセリングする専門家です。

 

AIはデータの収集・分析を行うことは得意ですが、人間に対するカウンセリングは得意ではありません。カウンセリングは人の感情に訴える必要があるため、人間の力が必要です。フィットネス・コミットメント・カウンセラーとは人間の得意分野を活かす仕事だといえます。

6:最高信用責任者

仮想通貨など「実態の見えない取引」における不正取引を監視・責任を負うのが最高信用責任者です。

 

不正取引の監視はAIを活用することで可能になるでしょう。しかし、投資家に対して誠実な取引であることを証明し信頼を得るには、高いコミュニケーション能力が求められAIでは困難です。

 

なお、最高信用責任者にはコミュニケーション能力に加え、仮想通貨・ブロックチェーンなどの高い知識が求められます。

7:倫理的な調達責任者

企業は利益を追求するだけでなく「倫理観」が求められます。企業においてAIの導入が進むにつれ、倫理的な調達責任者の存在が必要になるでしょう。

 

倫理的な調達責任者は、企業が置かれている立場・社会的な役割を踏まえて、企業経営の倫理的側面をサポートする仕事です。倫理的な考え方をAIに委ねることは困難であるため、今後さらに倫理的な調達責任者の需要が高まるでしょう。

8:財務健全性コーチ

AIが発達すると財政の分野でもデジタル取引が主流となることが想定されます。財務健全性コーチとは健全な取引となるよう、デジタル取引を管理・支援する仕事です。

 

仮想通貨や少額融資などの新しい金融システムは、非常に複雑な仕組みの上に成り立っています。財務健全性コーチは、新しい金融システムについて精通していることに加えて、クライアントの要望を正確にヒアリングできるコミュニケーション力も必要でしょう。

9:BYOITファシリテーター

企業の社員がスマートフォンなど、私物のIT機器を業務で利用することがあります。BYOITファシリテーターとは、業務でIT機器を利用可能とするシャドーITの構築・保守を行う仕事です。

 

業務でIT機器を活用する場合、情報漏洩のリスクが高まります。BYOITファシリテーターは情報漏洩などの重大なリスクが起きないよう、セキュリティの安全面を確保することを目的としており、非常に重要な仕事だといえるでしょう。

10:ゲノム分野

遺伝子を専門とするゲノム分野の研究においてもAIを導入する動きは加速しており、様々な仕事が生まれるでしょう。まず、ゲノム分野にAIが広く導入されれば、AIを活用できる研究員が必要です。

 

さらに、ゲノム分野の研究が深まれば、新薬の開発も活発になるでしょう。この時必要となるのが、新薬を一般消費者に販売するための戦略を立てるゲノム・ポートフォリオ・ディレクターです。ゲノム分野はAIの導入により、将来性のある業界だといえます。

11:AI支援医療技師

AIは医療現場でも様々な形で導入されています。AI支援医療技師とは、AIを活用した医療機器の使用を支援する技術者です。

 

具体的には病院が少ない地域で、AIを活用した遠隔操作による検査・診断をサポートします。また、AI支援付きヘルスケア技師が、患者の自宅でAIを活用したソフトウエアを使って診断する際に支援するのもAI支援医療技師です。

 

AIは、医療現場では欠かせない技術になりつつあります。今後、AI支援医療技師はさらに需要が高くなる仕事でしょう。

12:エッジコンピューティング専門家

エッジコンピューティング専門家は、インターネット環境を改善するため、エッジコンピューティングを活用した分散型基盤に転換させる仕事を担っています。

 

インターネット環境を改善するため、利用者に近い場所にサーバーを設置するエッジコンピューティングがトレンドです。エッジコンピューティングを行うことで、通信負荷の分散・遅延防止及びトラブルの早期発見が可能となります。

 

今後、ネット上では膨大なデータの送受信が行われることが想定されており、快適な環境を構築するにはエッジコンピューティング専門家の存在が重要といえるでしょう。

13:協働責任者

AIの目的は人々から仕事を奪うことではありません。人間とAIがそれぞれ得意分野を活かしながら共存することが理想です。共同責任者の仕事は、人間とAIの得意分野を見極め、効率的かつ正確な作業を実現することです。

 

共同責任者はAIに関して豊富な知識があるだけでなく、人の行う作業についても精通していなければなりません。まさに、AIの発展とともに生まれる仕事でしょう。

14:量子機械学習アナリスト

量子情報処理とAIの機械学習を組み合わせて、ビジネス上の課題を解決させる専門家が量子機械学習アナリストです。

 

ビジネスの課題を解決する上で、量子情報処理の活用は有効でしょう。ここにAIの機械学習を組み合わせることで、飛躍的な効果を得ることが可能です。量子機械学習アナリストは、量子情報処理とAIの両方に専門的な知識・スキルを有することが不可欠でしょう。

15:散歩や会話の話し相手

高齢化社会が加速する近未来において、高齢者の散歩や会話の話し相手が仕事して成り立つでしょう。現代においても簡単な会話ができるAIロボットは制作されています。

 

今後はさらに高度な会話が可能となるAIロボットが制作されるのは時間の問題です。また、高齢化が進むにつれ高齢者の相手をするAIロボットの需要は高まることが予想され、エンジニアや保守にかかる仕事が新たに生まれるでしょう。

16:個人情報ブローカー

AIの発達とともに個人情報ブローカーといった仕事が普及することが予想されます。

 

個人情報ブローカーと聞くと「非合法的に個人情報を売買するブローカー」といった良くないイメージを持つ人も少なくないでしょう。

 

しかし、個人情報ブローカーは非合法に個人情報を収集し、転売する仕事ではありません。合法的に情報を収集し、必要な企業などに提供する仕事です。既にアメリカでは個人情報ブローカーが職業として成り立っているため、今後需要が高まることでしょう。

将来性のある仕事の特徴6つ

出典:PIXTA

AI時代において、将来性のある仕事には共通する特徴があります。この特徴を把握しておけば、将来性のある仕事を判別することも可能です。ここでは、AI時代において将来性のある仕事の特徴を紹介していきます。

  • サービスを開発する仕事
  • 「人間」にしかできない仕事
  • 社会的需要が継続する仕事
  • 社会的需要に対してなり手の少ない仕事
  • AIを導入しても作業効率が変わらない仕事
  • 社会情勢の影響をあまり受けない仕事

サービスを開発する仕事は新しい価値を開発する仕事であり、複雑な判断を必要とします。AIには代替できないことから、AI時代を迎えても影響を受けにくい仕事だといえるでしょう。

2:「人間」にしかできない仕事

「人間」にしかできない仕事はAIに代替することができないため、将来性があるといえるでしょう。どれだけAIが発達しても、人の感情を汲み取ったり、円滑なコミュニケーションを取ったりする仕事は代替することができません。

 

また、「人間」にしかできない仕事には、カウンセラーなど専門性の高い仕事が多いのも特徴でしょう。

3:社会的需要が継続する仕事

将来性のある仕事の特徴の1つに、社会的需要が継続することがあげられます。AI化が進むにつれ生産職や事務職に携わる労働者は過剰となるのに対し、専門職は不足することが予測されています。

 

日本の教育は画一的で、スペシャリストが育ちにくいのが課題です。つまり、社会的需要が継続する業界における「専門職」は将来性がある仕事ということです。例えば、AI時代を迎えるにあたって、AIを使いこなせる専門職は社会的需要が継続する仕事だといえるでしょう。

4:社会的需要に対してなり手の少ない仕事

社会的需要に対してなり手の少ない仕事は、長期的に安定している仕事の特徴です。例えば、前項で紹介した介護職や看護師は、高齢化社会を迎えるにあたって社会的需要の高い仕事となります。

 

しかし、実際には人材不足が深刻であり、社会的需要に対してなり手の少ない仕事だといえるでしょう。また、ITエンジニアなど高いスキルを必要とする仕事もなり手の少ない仕事です。

5:AIを導入しても作業効率が変わらない仕事

AIを導入しても作業効率が変わらない仕事は、AIに奪われにくい仕事だといえるでしょう。AIはデータに基づく単純作業が得意です。

 

しかし、導入するには高額なコストが必要になります。つまり、単純作業であっても作業効率が変わらない仕事であれば代替する意味がないため、AIに奪われる可能性は低いでしょう。

6:社会情勢の影響をあまり受けない仕事

AIに限らず社会情勢の影響をあまり受けないことは、将来性のある仕事の特徴です。近年では感染症が猛威を振るい、様々な仕事に大きな影響を与えました。

 

また、株価の暴落などで大きな影響を受けた仕事も少なくありません。AI時代の到来も社会情勢の1つだといえるでしょう。

 

将来性を考えるなら、社会情勢の影響を受けない仕事は長期的に安定しています。なお、社会情勢を受けない仕事として該当するのは公務員やインフラに携わる業界、農業・漁業などです。

将来性のある仕事に就職するためのポイント

就活や転職を考えている人の大半は、将来性のある仕事に就きたいと考えているでしょう。そのためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。ここからは、将来性のある仕事に就職するためのポイントをご紹介します。

  • 人間ならではのコミュニケーションスキルを身につける
  • 今後も使えるスキルや資格を身につける
  • AIの特徴について理解する
  • 様々な業界の情報収集をする
  • どんな仕事が新たに必要とされるか考える
  • 自分のキャリアプランを考える

人間ならではのコミュニケーションスキルを身につける

将来性のある仕事に就職するには、コミュニケーションスキルを身につけましょう。コミュニケーションスキルは人間ならではのスキルです。AIに代替できないスキルであることから、将来性のある仕事に就くには必要といえます。

 

言い換えれば、コミュニケーションスキルを磨くことで、AIには奪われない仕事に就ける可能性が高まるということです。

今後も使えるスキルや資格を身につける

AI時代に使えるスキルや資格を取得しましょう。AI時代を迎えるにあたって必要なスキルや資格を取得することで、将来性のある仕事に就ける可能性が高まります。

 

特にITに関連するスキル・資格は高度なものほど重宝される傾向にあるでしょう。また、就職したい業界に必要な資格を取得する際は、希少性の高いものを選ぶのがコツです。

AIの特徴について理解する

将来性のある仕事を見極めるなら、AIの特徴について理解しましょう。具体的にはAIが得意とする分野、不得意とする分野を見極めることで、将来性のある仕事を見出すことができます。

 

AIが得意とする分野は次のとおりです。
・正確性が求められる単純作業
・データ処理と分析

 

AIが不得意とする分野は次のとおりです。
・ゼロから新しい価値を創造する作業
・文章などの解釈及び問題解決

 

AIは万能ではありません。あくまでもデータを与えて学習させることで、正確な作業ができる機械学習がベースであることを理解して、将来性のある仕事を見いだしましょう。

様々な業界の情報収集をする

就職したい業界だけでなく、様々な業界の情報収集をしましょう。ここまで、将来性のある仕事やAIによって奪われる可能性のある仕事などを紹介してきました。

 

しかし、新しいAI技術の開発や社会情勢の変化により、大きく変わる可能性があるのも事実です。常に様々な業界の情報を収集し、変化に対応できる柔軟性を身につけておきましょう。

どんな仕事が新たに必要とされるか考える

AI時代を迎えるにあたって、どんな仕事が新たに必要とされるのかを考えましょう。AIによって奪われる仕事もあれば、新たに生まれる仕事もあります。

 

将来性のある仕事は新たに需要が生まれる仕事です。社会情勢を見極めながら、どういった需要が生まれるのかを察知することを習慣にしましょう。また、新たに生まれる仕事にチャレンジするなら、関連する資格を取得するなどの準備を進めることが大切です。

自分のキャリアプランを考える

将来性のある仕事に就くことは大切ですが、自分のキャリアプランもしっかりと考えましょう。いくら将来性のある仕事であっても、自身の適性に合わない仕事だと長続きしません。

 

将来どんな仕事をしたいのか、どういったキャリアプランを描くのかを考えておくことは、仕事にやりがいを見いだす上でも重要です。将来性だけに捉われず、長期的な視点と短期的な視点を見失わず仕事を選びましょう。

AIによって奪われる可能性の少ない仕事に目を向けよう

出典:PIXTA

AI時代を迎えるにあたって、安定的に仕事を続けるにはAIによって奪われる可能性の少ない仕事に目を向けることが大切です。AIの発達する速度は目覚ましく、多くの仕事がAIに代替されることが想定されています。

 

ただし、仕事が奪われるだけでなく新たに生まれる仕事があるのも事実です。AI時代に対応していくには、まずAIが得意な分野・不得意な分野を理解しておきましょう。

 

その上で需要の変わらない、もしくは新たに需要が発生する仕事を見極めてチャレンジすることが大切です。また、新たな仕事にチャレンジするには、関連する資格を取得するなどしっかりと準備しておきましょう。

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