就活で何から始めれば良いかわからず企業説明会に参加してみようと考えている人も多いのではないでしょうか。この記事では企業説明会をうまく活用するコツや持ち物、服装、質問例などをご紹介します。この記事で企業説明会について予習して、企業説明会に参加してみましょう。
就活を始めるのに何から始めればいいかわからず、とりあえず企業説明会に参加してみようと思っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、企業説明会はただ何となく参加するだけでは、なかなか成果を得ることができません。企業説明会をうまく活用するコツを知り、きちんと予習をして計画的に参加することが大切です。
この記事では、企業説明会をうまく活用するコツをはじめ、企業説明会に参加する際の持ち物や服装、質問や質問する際のマナー、企業説明会に参加するメリットなどについて解説します。そのため、この記事を読むことで企業説明会をうまく活用することができるようになるでしょう。
この記事を参考に企業説明会について予習をし、企業説明会をうまく活用して就活に挑んでください。
新卒の企業説明会とは?
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新卒の企業説明会とは、企業が新卒の就活生に向けて会社の事業内容や理念などをPRし、企業に興味を持たせて本選考に進んでもらうようにする場のことです。
企業説明会に参加することで、企業がどのような人材を求めているのか詳しい採用情報などを聞くことができます。
企業説明会には1社のみで行われる単独説明会と複数の企業が一堂に会して行われる合同説明会があり、内容面でも差があるため以下で詳しく見ていきましょう。
合同説明会
合同説明会はさまざまな業界・業種企業が集まって行われるため、その企業に興味がある就活生ばかりではないことを考えて事業内容などについて簡単な説明が行われることが多いです。
説明は20分程度のローテーションで行われることが多く、その企業について興味を持ち、事前に企業のホームページなどを見て勉強している場合には物足りなく感じることもあります。
合同説明会ではローテーションの間に担当者と話をすることも可能です。
単独説明会
単独説明会は企業がオフィスなどで単独で行う説明会で、2時間程度の枠を設けて行われることが多いです。
単独説明会では、その企業に興味を持って参加する就活生に向けて会社や事業について詳細な説明が行われます。会場には複数の社員もいるため、その企業で働く人の雰囲気などを感じられるでしょう。
単独説明会は事前の予約が必要な場合が多く、その企業の選考過程に含まれていることも多いです。
新卒の企業説明会をうまく活用するコツ
新卒の企業説明会は、企業へ質問をすることができ、自己PRの場にもなります。そのため、新卒の企業説明会をうまく活用するコツを抑えて参加すれば、面接前から企業の高い評価を得られる可能性もあるでしょう。
ここでは、新卒の企業説明会をうまく活用するコツを見ていきます。
企業情報を事前に調べる
新卒の企業説明会をうまく活用するためには、企業情報を事前に調べて参加することが重要です。
企業説明会に参加すれば企業に関する情報の説明がありますが、企業によってはパンフレットやホームページでわかる内容は省略することもあります。
そのため、会社の基本情報や事業内容はもちろん、長期方針や事業戦略、経営に影響を及ぼす可能性がある市場変化や顧客動向・トレンド、競合企業との関係性、社員に求めるスキルや働き方なども事前に調べておきましょう。
企業情報を詳しく調べておくことで、担当者からの説明をより理解することができ、企業への質問も浮かんできます。
逆質問を考えておく
企業説明会ではその企業で働く社員と実際にやりとりができる可能性があります。説明だけを行う企業もありますが、後半に社員との座談会や就活生の質問時間が設けられることも多いです。
逆質問を考え、多くの質問を用意しておくと企業側へ印象づけることができます。さまざまな可能性を想定して、質問内容をまとめておくと良いでしょう。
内定を意識して行動する
企業説明会で企業側は就活生のマナーや態度を見てチェックしていることが多いです。姿勢正しく話を聞き、メモを取るなどして、スマートフォンをいじらないよう、社会人としてのマナーや態度に注意するようにしましょう。
内定を意識して行動することで企業側の印象を良くすることができます。メモを取りながら質問などを書き留めて後で質問をしましょう。企業説明会終了後に担当者に直接話を聞くことで意欲を伝えられます。
新卒の企業説明会に参加する際の持ち物は?
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新卒の企業説明会に参加する際にはA4サイズが入るバッグに必要なものを入れて持って行きましょう。バッグは黒や紺などのビジネスバッグやリクルート用バッグがおすすめです。
ここでは、新卒の企業説明会に参加する際の持ち物を見ていきましょう。
メモ帳・筆記用具
企業説明会では企業担当者の話をメモを取りながら聞くことが大切です。そのため、説明を聞いた際にメモを取るためのメモ帳や、ボールペン、シャープペンシル、消しゴム、修正液などの筆記用具を忘れずに持って行きましょう。
ボールペンは水性ボールペンや消せるボールペンではなく、油性のボールペンがおすすめです。また、企業説明会ではアンケートやエントリーシートを記入することもあるため筆記用具の持参は必須です。
クリアファイル
企業説明会では資料をもらうことが多いため、もらった資料をしまうためのクリアファイルを用意しましょう。
合同説明会の場合には複数の企業から資料をもらうため、多めにクリアファイルを持参するのがおすすめです。
クリアファイルを持参しないと、もらった資料やエントリーシートにシワができてしまい、提出の際に良くない印象を与えてしまう可能性があります。
手鏡・整髪料・靴磨き
企業説明会には手鏡や頭髪料、靴磨きなどの身だしなみ用品を持参するようにしましょう。
説明会場へ移動するときに靴が汚れてしまったり、髪型が乱れてしまったりする可能性もあるため、身だしなみ用品を持参して企業説明会が始まる前にチェックし、整えられるようにしておくのがおすすめです。
合同企業説明会の会場などは広くて化粧室の場所がすぐにわからないこともあるため、手鏡を持参していればサッと身だしなみを確認できるため安心できます。
履歴書
履歴書は基本的には必要ありませんが、履歴書が必要な会社もあるため注意しましょう。説明会によってはその場で選考に進める場合もあります。
「選考に進みたい方で履歴書を持ってきている人は履歴書を提出して退出してください」と言われた場合に、履歴書を持っているとサッと提出することができ、志望度が高いことをアピールできるでしょう。
また、興味のある企業の人事担当者と話ができた場合には履歴書を見せて自己アピールをすることもできます。
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新卒の企業説明会で好ましい質問やマナーは?
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新卒の企業説明会は興味のある企業の社員から知りたい情報を聞き出す絶好の機会です。そのため、企業説明会では質問をするようにしましょう。
ここでは、新卒の企業説明会で好ましい質問やマナーについて解説します。
好ましい質問例
企業説明会は気になる企業に質問をする絶好の機会ですが、どのような質問をすればウケが良いのか悩む人も多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは企業説明会で好ましい質問例について見ていきます。
企業側が求めている人物像
企業説明会では企業側が求めている人物像について質問するのが好ましいです。企業が求めている人物像は新卒採用ページに書かれていることが多いですが、一緒に働きたい人などは書かれていないため質問しなければわかりません。
「御社で活躍されている社員の方々に共通する素質を教えてください」「一緒に働きたいと思うのはどのような人ですか」と質問してみましょう。
企業側が求めている人物像を知ることで、その企業で働くために必要なものを理解できます。
入社後のキャリアについて
入社後のキャリアについて質問すれば、入社後のキャリアについて把握することができます。
「内定者インターンシップに参加したいと思っているのですが、募集はありますか」「入社して最短何年でリーダー職に就くことができますか」「仕事と育児を両立されている社員の方のお話を聞かせて下さい」などキャリアについて質問してみましょう。
役職に就ける条件や期間などを質問することで、入社への意欲を企業側にアピールすることができます。
仕事へのやりがいについて
仕事へのやりがいについて質問するのも好ましいです。「働いていやりがいを感じるのはどんなときですか」などのように質問してみましょう。
仕事のやりがいは、働く上で重要なポイントです。仕事のやりがいについて質問することで、入社後の業務をイメージしやすくなるでしょう。
社風や働き方について
業界によってある程度のイメージを持っている人も多いと思いますが、同じ業界でも企業によって社風や働き方は異なります。
そのため社風や働き方について質問をするのも好ましいです。「御社の社風で特徴的なのはどのようなところですか」「リモートワークをすることは可能ですか」などのように質問をしてみましょう。
企業説明会で社風や働き方についてしっかりと質問をして、自分に合った企業を見分けることが大切です。
福利厚生や評価制度について
福利厚生や評価制度について質問するのも好ましい質問です。「有給休暇や産休・育休などはしっかりと取れますか」「資格取得の支援制度などはありますか」などのように質問してみましょう。
福利厚生については新卒採用ページなどに記載されていることも多いため、記載されていることを質問しないよう気をつけることも重要です。
好ましくない質問
ここまで新卒の企業説明会で好ましい質問について見てきましたが、好ましくない質問もあります。
ここからは、新卒企業説明会で好ましくない質問を見ていきましょう。好ましくない質問を知り、自分がしようとしている質問に問題がないかチェックしてください。
給料について
新卒の企業説明会で給料について質問するのは好ましくないです。「給料はどのくらいですか」「前年のボーナス支給額を教えてください」などと質問すると、待遇面ばかりを気にして仕事への興味がないように取られる可能性があります。
給料は仕事を選ぶ際の重要なポイントですが、求人情報などで情報収集をするくらいに留めておくのが無難です。
ノルマや勤務時間について
ノルマや勤務時間についての質問は好ましくありません。過度な労働条件について質問すると業務内容より労働条件ばかりを気にしている学生だと思われてしまう可能性があります。
企業に応募する就活生としては、ノルマや残業時間は入社する判断材料として知りたいポイントですが、企業説明会で質問するのではなくOBに聞いたり、インターネットで情報を調べたりしましょう。
知りたいと思ったことをそのまま聞かずに、質問することで企業側がどのように感じるかを意識して質問するようにしてください。
HPを見ればすぐにわかる内容について
企業のHPを見ればすぐにわかるような内容について質問するのも好ましくありません。「企業理念を教えてください」「どのような製品を取り扱っていますか」などと質問すると、調べればすぐにわかることを質問するなんてリサーチ不足だと思われてしまう可能性があります。
また、企業説明会で説明されたことを質問してしまうと、話を聞いていないと思われるでしょう。そのため、調べればすぐにわかるような内容について質問するのは避けた方が無難です。
質問する際のマナー
企業説明会で質問をする際には質問の内容に気をつけるだけでなく、質問をする時の話し方や姿勢などにも気をつけましょう。
ここでは、質問をする際のマナーについて見ていきます。
質問する時は手をあげて指名されてから
企業に質問をしたい時はしっかりと手をあげて、指名されてから質問をするようにしましょう。
企業説明会には多くの就活生が参加しているため、なかなか指名されない場合もありますが、他の就活生が質問をしている時に横やりを入れるようなことはやめてください。
また、手をあげる際には多くの人の目に留まるため正しい姿勢を意識し、まっすぐ手をあげるようにしましょう。
大きく聞こえやすい声で質問する
手をあげて指名されたら、大きく聞こえやすい声で質問をしましょう。企業説明会の会場には多くの就活生がいます。会場内にいる参加者全員に聞こえるよう、大きな声を意識することが大切です。
また声の大きさだけでなく、声のトーンや話すスピードも意識してみんなに聞き取りやすいように質問しましょう。
大学名と氏名を名乗る
指名されていきなり質問を始める就活生も少なくありませんが、最低限のマナーとして指名されたらまず大学名と氏名を伝えましょう。
「〇〇大学の△△と申します。貴重なお話をありがとうございました」と、名乗った後に説明に対するお礼をひと言述べると良い印象を与えることができます。
なるべく簡潔に伝える
質問はなるべく簡潔に伝えるようにしましょう。前置きが長かったり、質問が長かったりすると何を質問したいのかが相手に伝わりにくくなってしまいます。
質問に答える人に質問の意図がきちんと伝わるように、なるべく簡潔に伝えるようにしましょう。なお、他の就活生のことも考えて質問は原則1つだけにしてください。
回答が終わったら必ずお礼をする
企業説明会で質問をして回答をしてもらったら必ずお礼を言うようにしましょう。とても基本的なことですが、企業説明会で多くの就活生や企業担当者の前で質問すると緊張してお礼を言うのを忘れてしまう人もいます。
大丈夫と思っていても、実際にその場に立つと緊張してしまう人もいるでしょう。改めて基本のマナーを意識し、お礼を言うのを忘れないよう注意してください。
新卒の企業説明会に参加する際の服装は?
新卒の企業説明会ではスーツを着用するのが一般的です。服装自由とある場合にもスーツかオフィスカジュアルを着用するようにしましょう。
スーツに汚れやシワが付いている可能性もあるため、事前にクリーニングをしておくのがおすすめです。身体のサイズに合った黒色や濃紺無地のスーツに白色のシャツを着用しましょう。男性のネクタイはシンプルなものを選んでください。
髪型は清潔感が感じられるように整えて、靴は磨いて汚れがないもので参加することをおすすめします。

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