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【企業研究・三井住友銀行】積極的に海外に進出する戦略とは

【企業研究・三井住友銀行】積極的に海外に進出する戦略とは

ビジネスモデルの転換が求められる銀行業界

2019年卒 新卒就職人気企業ランキング(「みんなの就職活動日記」調べ)の総合ランキング第70位にランクインした三井住友銀行。3大メガバンクのひとつ、三井住友ファイナンシャルグループの中核となる企業です。

銀行業界では現在、ビジネスモデルの転換が求められています。というのは、国内の貸出利益が低下しているからです。したがって各銀行は、国内の貸出以外の収益を得る事業に可能性を見出そうとしています。その中でも最も重要な戦略が、銀行の海外進出といえるでしょう。

日本の銀行は従来から海外事業を展開していましたが、ヨーロッパや中国が中心でした。ところがヨーロッパの経済が低迷し、中国の人件費が高騰、日中の関係が悪化したことにより、事業基盤が失われました。そこで注目されるようになったのが、東南アジアへの進出です。

三井住友銀行は「アジア・セントリック」として、アジアにおけるビジネス強化を最重要の経営課題としています。

2015年にミャンマーのヤンゴン市にヤンゴン支店、フィリピンのマカティ市にマニラ支店を開設など、海外拠点を拡充しました。また、カンボジアのアクレダ銀行に出資するなど、アジアの有力金融機関と関係を深めています。

しかし、出資していたインドネシアの年金貯蓄銀行BTPNの株価下落により、550億円の減損も出しました。中国経済の景気減速が、東南アジア諸国にも影響を及ぼしているようです。アジア進出は不安定な要素もあります。

2016年には、タイで企業の資金効率改善を支援する「サプライチェーン・ファイナンス」と呼ばれる新サービスを展開。ミャンマーの日系企業に対して、あらかじめ約定したレートで米ドルとミャンマー通貨チャットの両替を行う、ミャンマーでは初めての先物為替予約サービスも始めました。

東アジアをめぐる動向では、AEC(ASEAN経済共同体)として、関税の撤廃や活発な貿易、人材雇用の促進を行う構想もあります。構想はブループリント通りに進行していない状況もあるかもしれません。とはいえ、銀行を問わず日本の企業は東南アジア諸国に注目しています。

三井住友銀行の特長として、トップの三菱東京UFJ銀行には及びませんが、メガバンク第2位の規模のみずほ銀行を抜いて収益性の面では第2位という点があります。銀行の収益力をみる指標には、「業務純益(一般貸倒引当金繰入前)」が使われます。業務純益とは、銀行が融資など本業で得た利益を示します。実際にサイトで確認してみましょう。

▽三井住友銀行に関する就活生のクチコミはこちら
三井住友銀行の掲示板・クチコミ - みん就(みんなの就職活動日記)

出典:pixta

募集職種から考える銀行の仕事