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インターンシップの参加社数はいくつがベスト?日数は?

就活に備えてインターンシップへの参加を考える大学生は少なくありません。しかし、参加企業の数や日数はどれくらいが妥当なのでしょう?ここでは調査データを参考にしながら、インターン参加状況について詳しくご紹介していきます。

就活に備えてインターンシップへの参加を考える大学生は少なくありません。しかし、参加企業の数や日数はどれくらいが妥当なのでしょう?ここでは調査データを参考にしながら、インターン参加状況について詳しくご紹介していきます。

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インターンについて知りたいこと

まず、インターンを探す大学生が知りたいことをピックアップしていきます。

インターン参加社数や日数のほかは?

インターン参加社数が少なすぎれば何となくチャンスを逃しているような気がして、反対に多すぎれば効果がないような気がするかもしれませんね。また、参加期間やプログラム内容も気になるところでしょう。以下に「インターンについて知りたいこと」をまとめます。

<インターンについて知りたいこと>
・平均参加社数
・参加者の割合
・参加期間
・プログラム内容
・参加の目的
・選ぶ際に重視したこと
・参加して良かったこと
・参加しなかった理由

上記項目が把握できれば、インターンも探しやすくなるはずです。詳しく見ていきましょう。

出典:写真AC

インターンの平均参加社数は?

ここからは、就職みらい研究所の『就職白書2019』を参考に、詳しいデータをご紹介していきます。

参考:就職みらい研究所『就職白書2019』
https://data.recruitcareer.co.jp/wp-content/uploads/2019/02/c07a2df34dc6f701c465a6dbc3df4850.pdf

参加者の割合

2019年卒:55.9%
2018年卒:55.2%
2017年卒:43.7%
2016年卒:39.9%
2015年卒:26.9%

2019年卒・2018年卒の学生の半数以上がインターンに参加し、2015年卒と比べるとその割合は倍増しています。過去2年に限れば、少なくても学生の2人に1人が参加したということです。

上記の割合は、大学生・大学院生を合わせた平均ですが、大学院生だけを見ると2019年卒は59.0%で、2018年卒の68.7%と比較すると9.7%減少しています。

参加社数

2019年卒:4.69社
2018年卒:3.30社
2017年卒:3.07社

インターンへの参加社数は2019年卒で大きく増えています。インターンの重要性が高まっているということかもしれません。

インターン参加期間は?

次いで、インターン参加期間と参加したプログラム内容についてご紹介します。これ以降は2019年卒のデータです。

参加期間(複数回答)

1日:71.4%
2日:19.5%
3日以上1週間未満:31.9%
1週間以上2週間未満:14.3%
2週間以上1カ月未満:6.1%
1カ月以上3カ月未満:2.8%
3カ月以上:2.5%

上記の結果から、短期インターンに参加する人が圧倒的に多いことがわかります。短期インターンは気軽に参加できる反面、物足りなさが残るかもしれません。「3日以上1週間未満」のインターンが一定の割合を示したことから、学生が「体験型」を求めていることが推察できます。

プログラム内容(複数回答)

業務や企業の説明を受ける:81.8%
直接社員に質問できる質問会など:65.2%
就活の仕方やノウハウを学ぶ:36.4%
新規事業についてワークやディスカッションなどをする:32.4%
自己分析をする:31.0%
社員の基幹的な業務の一部を経験する:29.6%
社会的な課題やテーマについてワークやディスカッションなどをする:27.7%
仕事をしている社員に同席あるいは同行する:27.1%
社員の補助的な業務の一部を経験する:25.7%
アルバイトやパートタイマーが行う業務の一部を経験する:20.0%
その他:0.3%

割合が高かったのは「説明」や「質問会」といった形式で、次いで就活や選考に関する作業です。実際に業務の一部を経験したり社員に同行したりするのは、ある程度の参加期間のインターンであることが予想できます。インターン期間によってプログラム内容にも大きな差があるということでしょう。

インターン参加の目的は?何を重視して選んだ?

次に、インターン参加の目的と選ぶ際に重視したことをご紹介します。

目的(複数回答)

仕事理解:69.4%
業種理解:69.4%
企業・職場の雰囲気を知る:39.5%
企業の業務内容理解:37.7%
自分のスキルの見極め:17.6%
自分のキャリア観を明確化する:15.4%
内定獲得(採用直結):12.7%
社会人との人脈構築:10.1%
他の就活生との人脈構築:6.7%
大学カリキュラムの単位取得:5.2%
報酬:2.4%
その他:0.8%
特に意識していた目的はなかった:3.6%

仕事や業種といった大きな括りで理解を深めたり、具体的な業務内容や職場の雰囲気を知ったりすることが、インターン参加の主な目的という結果でした。もちろん、スキルやキャリアの見極めといった自分自身を知るために参加するのも有効でしょう。

重視したこと(複数回答)

業種:67.1%
インターン内容:53.0%
職種:44.5%
日程・期間:34.8%
会場(地域・場所):33.1%
企業名:25.1%
企業規模:11.3%
採用選考に直結するかどうか:9.1%
報酬:5.0%
その他:0.4%

「業種」「インターン内容」「職種」という項目が高い割合を示したことから、ある程度、方向性を定めてから参加していることが読み取れます。インターンを有効活用する学生が多いということかもしれません。

参加して良かったこと&参加しなかった理由

最後に、インターンに参加して良かったことと参加しなかった理由をご紹介します。

良かったこと

業種について具体的に知ることができた:79.1%
仕事内容を具体的に知ることができた:68.3%
企業の業務内容を具体的に知ることができた:48.5%
企業・職場の雰囲気を知ることができた:43.0%
自分のスキルを見極めることができた:21.4%
自分自身のキャリア観を明らかにすることができた:19.5%
インターンシップに参加した企業から内定取得できた:15.5%
他の就活生との人脈を作れた:11.8%
社会人との人脈を作れた:10.6%
その他:0.5%
特にない:4.2%

多くの学生がインターンの参加目的を達成したということですね。また、インターン参加をきっかけに内定が獲得できた割合は、年々増えていています。

不参加の理由

内容に魅力を感じなかった:37.0%
学業など他の活動で忙しかった:23.9%
採用選考に有利になると思わなかった:15.2%
応募することを面倒に感じた:14.9%
志望企業がインターンシップを実施していなかった:9.1%
実施時期や時間が自分の予定と合わなかった:8.6%
インターンシップ自体を知らなかった:7.8%
インターンシップに参加する方法を知らなかった:7.6%
大学における単位取得につながらなかった:6.0%
参加したかったインターンシップへの申し込みが間に合わなかった:4.9%
参加したかったインターンシップの選考に落ちた:4.4%
インターンシップ実施企業の情報を入手できなかった:3.9%
会場(地域・場所)へ自宅から通うことができなかった:3.3%
採用選考上マイナスに働くと思った:2.0%
その他:2.3%

不参加の理由は人それぞれですが、インターン自体を知らなかったりインターンの参加方法を知らなかったりという理由は、情報収集能力に問題があったのかもしれません。一方、応募を面倒に感じたり予定と合わなかったりという理由の割合が減っているのは、インターンを重視したり予定を合わせたりした人が増えたためでしょう。

インターンに参加した数より何を学べたのかが大切!

ほかの学生がインターンにいくつ参加したのかが気になるかもしれませんが、インターンに参加した数を気にする必要はありません。大切なことは、どれくらい自分のものにできたか、内面の変化やなりたい姿が明確にできたかなど、「インターンで何を学べたのか」ということではないでしょうか。

参考

[1]就職みらい研究所『就職白書2019』
[2]https://data.recruitcareer.co.jp/wp-content/uploads/2019/02/c07a2df34dc6f701c465a6dbc3df4850.pdf
[3]2020.3.5

reisuke

著者:reisuke

人材派遣会社で数年間コーディネーターとして従事し、その後海外へ。現在は、ライター・翻訳者・日本語教師という3つの顔を持つ。政治・経済・教育を中心に幅広いジャンルで執筆中。