半数以上の大学生が奨学金を利用する今、奨学金の返済が深刻な問題となってきています。そこで、奨学金を利用して大学に通う学生が社会に出てから困ることがないよう、就職活動の際に着目すべきポイントや耳よりな情報をご紹介します。
就職活動をする前に確認しておきたい!奨学金の返済パターン
奨学金は就職後の返済が条件となっており、無利息・利息付きに関わらず、学生は就職後に数年あるいは数十年かけて、返済しなければなりません。返済が滞ると滞納金の5%が遅延金として上乗せされ、3カ月滞納が続くとブラックリストに登録されてしまいます。一度ブラックリストに登録されると、返済後5年間はリストに名前が残り、ローンが組めない、クレジットカードが作れないなど、社会生活に支障をきたすため注意が必要です。
その他にも、保護者や親戚を連帯保証人や保証人としている場合、文書や電話により本人や連帯保証人、保証人に催促が行われ、迷惑をかける可能性があります。それでも返済しないでいると、一括返済を求められたりすることもあるので注意しましょう。
このように様々なリスクがある奨学金ですが、月々の返済額や完済年数の目安がわかれば、将来的に稼がなければならない年収の目標額が判断できるようになります。これらを理解しておくことは、就職活動を進める上でも重要と言えるでしょう。そこで、実例として返済パターンをご紹介します。
◆条件
・月80,000円を第二種奨学金で貸与
・貸与期間:2018年4月~2022年3月(48カ月)
・貸与利率:0.23%
・入学時特別増額:希望しない
・機関保障制度:利用しない
◆返済例
貸与総額:3,840,000円
返済期間:2022年10月~2042年9月(20年間)
返済額:
・月払いの場合:通常16,390円/月 最終16,364円/月 計240回
総額3,933,574円
・月払いと半年払い併用の場合:
通常8,195円/月 最終8,118円/月 計240回
通常49,175円/半年 最終49,184円/半年 計20回
総額3,933,732円
尚、上記返済パターンは、独立法人日本学生支援機構の返済シミュレーションを使用して算出したものです。
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奨学金返せるのかのクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)
出典:写真AC