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【テレビ・ラジオ業界】志望動機には何を書く?例文つきでご紹介!

エントリーシートに記入する志望動機は、エントリーシートの通過だけでなく、面接でも重要な役割を果たします。そこで今回は、テレビ・ラジオ業界を目指す学生向けに、採用担当者の目をひく志望動機の作り方・書き方をご紹介します。

ここに掲載されている情報は、 掲載日(2018年4月3日)時点の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

 

エントリーシートに記入する志望動機は、エントリーシートの通過だけでなく、面接でも重要な役割を果たします。そこで今回は、テレビ・ラジオ業界を目指す学生向けに、採用担当者の目をひく志望動機の作り方・書き方をご紹介します。

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エントリーシートに志望動機を書くためにしたいこと(1)企業が求める人物像を徹底リサーチ

「テレビ・ラジオ業界」とひとくくりに言っても、その種類は幅広く、公共放送局のNHK・民間放送各局・ケーブルテレビ、そして最近台頭してきたインターネットテレビなど多岐にわたって存在します。また、同じひとつの会社の仕事内容でも、アナウンサーや制作スタッフ、美術、報道、営業、管理部門まで部門別採用をしているところから、総合職として一括採用するところまであります。
そのため、「なんとなくその業界を代表する一社の企業研究をすれば、ほかの会社にも流用できる」というわけではありません。自分がエントリーする企業の情報収集を徹底的に行って、求める人物像を把握し、企業にとって「なぜこの学生は自社を志望するのか」という納得感のある志望動機を作っていく必要があります。

出典:fotolia

エントリーシートに志望動機を書くためにしたいこと(2)その企業を目指した理由を明確にする

企業研究にしっかり取り組むことで、それぞれの会社の目指す方向性や求めている能力を把握し、それに応えるポイントに気づくことができます。しかし、あまりにも企業研究の結果を重要視してしまい、肝心の「自分らしさ」や「自分のやりたいこと」が伝わらなくなってしまっては本末転倒です。

大切なのは、「自分の意欲・将来希望する方向性・発揮できる能力が、その企業に貢献できることを伝える」ということです。

なぜマスコミなのか、なぜテレビなのか、なぜキー局なのか、なぜその職種なのか。少なくともこれらの質問に回答するための準備は、エントリーシートの段階で済ませておく必要があります。「エントリーシートが通過したら、面接までに企業研究をしっかりすればいいかな?」という楽観的な考えは通用しません。マスコミ業界は、ほかの業種と比べて志望度の高い学生の割合が高いために、選考の初期段階からレベルの高い志望動機を書く学生が大勢いるからです。ライバルに勝つためにも、企業研究と「自分自身」の一致感のある志望動機を目指しましょう。

エントリーシートに志望動機を書くためにしたいこと(3)テレビ・ラジオの仕事で入社後に何がしたいのか

テレビ・ラジオ業界の志望動機に取り組むときは、入社後にどんな仕事がしたいのか、やりたいことを具体的にしておく必要があります。

  • メーカーや商社のように「総合職」として採用される
  • 入社後にどんな部署に配属になるかわからない業界や企業
  • ジョブローテーション制度で、2~3年などのスパンでさまざまな職種を経験することがあらかじめ決められている企業

上記のような企業であれば、あまりにも「やりたいことをピンポイントで固定しすぎる」と、融通がきかないと思われてしまう可能性もあります。ですが、テレビ・ラジオ業界に関してはその心配をする必要はなく、むしろしっかりと「自分のやりたいこと」を明確にしたほうが好まれます。なぜならテレビ・ラジオ業界の場合は、経理や総務といった一部の間接部門配属を除き、基本的には希望した部署への配属になることが多いからです。

例えば、「小さなころからテレビが大好きだったので、今度は作る側に回りたい」という志望動機では、具体的にどんな職種・仕事で「作る側」に立ちたいのか伝わりません。また、「ラジオを聴くが好きなので、好きなことをもっと広めたい」という志望動機では、「仕事内容はラジオを聴くことではない」と思われてしまう可能性もあります。「なぜ?」を繰り返し、自分のやりたいことをより深く、明確に具体的にしていきましょう。

なお、総合職として一括採用している企業の場合は、企業の求める人物像や、配属予定の部署についての企業研究をより丁寧に行い、どの部署でも力を発揮できることをPRしましょう。

▽テレビ・ラジオ業界に就職した先輩たちの志望動機例はこちら
テレビ/ラジオの就活情報・新卒採用クチコミ - みん就(みんなの就職活動日記)

【例文】テレビ業界の志望動機3選

例文1

生徒会、学際、ボランティアなど、さまざまな場所で人を動かすことに興味を持って取り組んできたから、これからも「人を動かす仕事」がしたいと思いました。もっとも短い時間でいちばん多くの人を動かすものはやはりテレビであると考え、テレビ業界に興味を持ちました。なかでも貴社を志望したのは、視聴率三冠を独占する「もっとも人の心を動かす局」だからです。

【ポイント:今までの自分の経歴と、テレビというものが持つ役割、そして個別企業の特徴まで、短い文章にすべて盛り込まれています。】

例文2

自分のやりたいことを追求できる環境が、自分をいちばん早く成長させると考えています。100人以上のさまざまな業界・職種の社会人の先輩から、そのような環境がどこにあるかを取材しました。その結果、職種別採用で早いうちからその分野のプロフェッショナルを目指すことが私の場合モチベーションにつながるのではないかと実感したこと、なによりも「公共性の高い仕事がしたい」という自分のやりたいことをかなえられる環境だと感じて、テレビ業界を志望しました。

【ポイント:志望する理由を、1つだけでなく、複数組み合わせることで、「ほかの業界ではなくテレビ業界を志望する」という理由に厚みがでます。】

例文3

生まれ育ったこの地方を盛り上げ、支える仕事がしたい。貴社を志望したいちばん初めのきっかけは、この地方への愛でした。大学で東京に進学するまで、地域によってテレビ番組が違うことも意識していなかった自分にとって、ニュースやバラエティー、情報番組まで、その地域の人のために、編集された番組に接することができなくなったのは大きな衝撃だったからです。

【ポイント:テレビ局ならすべて受ける、という人ばかりを採用したいわけではありません。自分のやりたいこと、貢献したいことを素直に表現し、それがその企業の仕事内容や方向性に合致していることが大切です。】

【例文】ラジオ業界の志望動機3選

例文1

新しい、実験的なコンテンツにかかわる仕事がしたいと考えています。ラジオでは、テレビや新聞にはない「実験的な取り組み」「ニッチな要望に応えていく」という特徴があるように感じています。なかでも衝撃的だったのは、貴社の「しゃべれないキャラクターが主役のラジオ番組」でした。

【ポイント:自分の興味・関心の方向性と、その企業の持つコンテンツをきちんと把握している志望度合いの高さが伝えられています。】

例文2

声だけでさまざまな情報が伝えられるラジオは、これからもずっと世の中に必要なメディアだと考えています。それを実感したのは、2011年の東日本大震災でした。電気の通っていない中、乾電池で動くラジオから流れ続ける声が、どれだけ私の、多くの人の声の支えになったかわかりません。私がこれから、それを支える側に立ちたいのです。

【ポイント:やってみたい、やりたいことに対しての使命感を伝えられています。ラジオでなければならない、と採用担当者が素直に感じることができるのが評価できます。】

例文3

はじめてラジオショッピング番組を聞いたとき、「声だけでこんな高い商品を買うわけない」と思っていた私が番組終わりには注文電話をしたほど、大きな衝撃でした。こんなにも一人のアナウンサーが多くの人の「購買意欲」を掻き立てることができる。私もそんな風に、「声」を使って人の気持ちを動かしてみたいと考えています。

【ポイント:自分の経験から志望動機が生まれた、という流れは納得感を持ってもらいやすい書き方です。それが多くの人に共感される経験かどうか、確認しておきましょう。】

テレビ・ラジオ業界を目指すなら志望動機で熱意をアピール

テレビやラジオ業界には、報道やバラエティー、ドラマ系などの多くの番組があり、いずれも視聴者の心に響くものを作ることがミッションです。そのため、就職活動の志望動機でも、エントリーシートを見る人、つまり採用担当者の心を動かす気持ちで取り組んでいきましょう。

テレビ朝日ホールディングス 内定した先輩の志望動機を見たい方はこちら
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沼田絵美

著者:沼田絵美

最低求人倍率0.98を記録した2000年卒。当時流行だった就職サークルをインカレで立ち上げ、某新卒就職サイト運営会社に企画営業として就職。東京・名古屋・大阪3都市で中堅から大手企業の採用支援に計10年携わった後、大学キャリアセンター相談業務を担当するキャリアコンサルタント、就職関連ライターとして独立。標準レベルキャリアコンサルタント資格であるキャリア・ディベロップメント・アドバイザー資格所持。