OB訪問で手土産を渡した方がいいのか迷っているという人はいませんか。この記事では、OB訪問の際に手土産が必要なのかどうか、渡す際のマナーや手土産の選び方・注意点について紹介しています。これからOB訪問を検討している人は、ぜひ参考にしてみて下さい。
「OB訪問の際には手土産を持って行った方がいいの?」
「手土産を持っていく場合のマナーや手土産の選び方を教えてほしい」
このように、就活でOB訪問をする際の手土産に関する疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。
本記事では、OB訪問の際に手土産を持っていく必要があるのかという基礎的な知識とともに、持っていく場合のマナーや選び方などの情報について紹介しています。
この記事を読むことで、OB訪問の際に手土産を持っていくべきかどうかの判断をすることが可能です。その知識をもとに、OB訪問の際に相手に失礼のない対応をすることができ、就活をスムーズに進めることができるでしょう。
これからOB訪問を控えているという人は、ぜひこの記事をチェックしてみて下さい。
OB訪問に手土産を持っていくのか?
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わざわざ自分のために時間を割いてもらうことへの感謝や気遣いの意味を込めて、OB訪問の際に手土産を持っていくべきかどうか悩んでいる人もいます。
OB訪問での手土産に関しては賛否両論があるとされていて、手土産を気遣いと受け取ってもらえる場合もあれば、賄賂や媚びを売っていると判断される可能性もあるようです。そのような点から、就活生から物をもらうことを禁止している企業もあります。
そもそも手土産を持っていくこと自体必ずしなければいけないものではなく、あまり一般的ではありません。このため、手土産の持参に関してはあまり気にしなくても良いと言われています。
OB訪問に手土産を持っていく場合のマナー
OB訪問での手土産持参はあまり気にしなくていいとされているものの、相手を気遣いたい・マナーとしてなど様々な理由で手土産を持っていくことがあります。
ただ手土産を持って行ったのはいいけれども、いつ渡せばいいのか、断られた場合はどうすればいいのかなどマナーに関する疑問を持っている人も多いです。マナーを欠いた対応をしてしまうと、相手に悪い印象を持たれてしまう可能性があります。
ここからは、OB訪問に手土産を持っていく場合に知っておきたいマナーを2つ紹介します。
始める直前に渡す
OB訪問で手土産を渡すタイミングは、挨拶をする段階など話を始める直前が良いです。話を始める前に手土産を渡すことで自分の緊張をほぐして場の雰囲気を和ませることができるほか、相手からの印象が良くなるので有意義な話を聞きやすくなります。
またお土産を渡す際には、両手で渡すことや、時間を割いてもらえたことなどに対して感謝の気持ちを一言添えるのもマナーのひとつです。この時変な敬語になってしまったとしても、相手は完璧な敬語やマナーは求めていないため、あまり気にされなくて良いとされています。
二度断られたら引くこと
こちらが気遣いで手土産を持参したとしても、相手側の事情によっては受け取れない場合があります。そのまま引き下がっても問題はありませんし、どうしても受け取ってほしいのであれば1度だけであれば声をかけてみるのもありです。
それでも断られた場合、持参した手土産を引くのがマナーとされています。無理に薦めてしまうのはマナー違反であり、相手に対して失礼な行為として悪い印象を与えてしまいがちです。
どうしても受け取ってほしい場合は伝え方を意識して、買い過ぎてしまった・大量にもらってしまったなど一言添えると、相手も気兼ねなく受け取りやすくなります。
OB訪問に持参する手土産の選び方
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OB訪問で手土産を持っていく場合、注意しておきたいのが手土産として持参するものの選び方です。内容によっては悪いイメージを持たれてしまう可能性があるほか、相手を困らせてしまう可能性があります。
このため、ここから紹介する選び方のポイントを踏まえて手土産を選ぶようにして、気が利く人物だと良い印象を与えられるようにしましょう。
個包装されているものを選ぶ
手土産として手渡したものは、その人単体で自宅などに持ち帰ることもありますが、職場に持ち帰って同僚などに配られる場合もあります。どちらにしても個包装されているものの方が分配しやすく、保存しやすく取り扱いやすいところが魅力です。
個包装されていないものの場合は分配しないとしても取り扱いに困ってしまう可能性があるので、どのような扱いになっても相手に負担がかかりにくい個包装されているものを選びましょう。
ちなみにチョコレートなどの溶けやすいものは季節によっては好ましくないので、溶けにくいものを選ぶのもポイントです。
持ち運びしやすいものを選ぶ
渡された手土産はOB訪問が終わってから職場に持ち帰るケースが多いので、持って帰るのに困ってしまうような大きいサイズのものは印象が良くありません。また壊れやすいものや崩れやすいものも、持ち運びがしにくいので避けた方がいいです。
このような点から、手土産は缶や箱に入っている持ち運びしやすいものが好ましいとされています。箱の場合は仕切りがあるなど、途中で崩れてしまわないものの方がおすすめです。
ほかにも量が多すぎるものは持ち運びの負担があるほか、食べ物だと食べ切れなくて困ってしまうというケースもあるので、出来る限り小さめのサイズが良いとされています。
高価ではないものを選ぶ
OB訪問だから安価なものは避けた方がいいと考える人もいますが、高価なものにしてしまうとかえって相手に気を遣わせてしまう可能性が高いです。また賄賂と判断されてしまう可能性もあるので、避けた方がいいと言えます。
このような点から、OB訪問での手土産は1,000円程度の手軽に受け取りやすい相場価格帯のものを選ぶことがおすすめです。就活生側としてもそこまで負担にならない金額なので、手土産を準備しやすくなります。
日持ちのしないものは避ける
賞味期限が短いものなの日持ちがしないものを手土産に選んでしまうと、受け取った側は早く消費しなければいけないと焦ってしまいます。相手によってはすぐに食べられないこともあるので、日持ちしないものは敬遠されがちです。
そのため手土産を選ぶ際には賞味期限や消費期限が短いものではなく、出来る限り保存期間が長く日持ちしやすいものを選ぶ必要があります。
特に要冷蔵の商品は日持ちしないものが多いので、クッキーなどの焼き菓子や羊羹などがおすすめです。
消耗品を選ぶ
ほかにもOB訪問の際の手土産の選び方のポイントとして挙げられているのが、消耗品を選ぶことです。消耗品とは簡単に言ってしまえば食べ物のことで、焼き菓子や羊羹、飲み物などが挙げられます。
仕事で使うだろうと雑貨を選びたいと考える人もいますが、基本的に雑貨を手土産にすることはNGとされています。このため、基本的には菓子類や飲み物から選ぶようにしましょう。
ベンチャー企業のOB訪問で手土産を持っていく理由
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OB訪問では手土産を持っていく必要はないものの、持っていくことで何らかの恩恵を受けることができます。そのため、場合によってはOB訪問で手土産を持って行った方がいいという意見もあるようです。
ここからは、OB訪問で手土産を持っていく理由・持っていくことで得られるメリットについて3つ紹介します。
OB以外の社員にも紹介してもらいやすくなる
手土産を持っていくことで相手から好印象を得やすくなり、返報性の法則と呼ばれる心理が働きやすくなります。これはわかりやすく言えば、もらったものに対して何らかのお返しをしたいと考える心理です。
これによって就活生の活動を応援してあげたいと思ってもらえるようになり、手土産のお返しとしてOB以外の社員を紹介してもらいやすくなります。そうして多くの社員から話を聞くことで、就職後の具体的なイメージを作りやすくなるのがメリットです。
気配りのできる人と思ってもらえる
ビジネスシーンでは、ビジネスパートナーのもとへ訪問する際には手土産を持参するのがマナーとされる傾向が見受けられます。
これは就活生などの学生であれば知らないのが普通なので、手土産を持参することでマナーをよく知っている・気配りができる人物だと評価してもらえる可能性があるのです。
気配りができるというのは仕事をする上で大切な要素のひとつなので、自己アピールとして効果的だと言えます。
印象に残りやすくなる
基本的に手土産を持っていく必要がないOB訪問で、わざわざ手土産を持っていく人の方が少ないと考えられます。そのため手土産を持っていくだけで相手の印象に残りやすくなり、ほかの就活生との差別化を図ることが可能です。
印象に残る場合も良い印象である場合が多いため、顔や名前を覚えてもらえたらその後の採用選考でも良い影響が出てくる可能性が高くなります。
手土産を受け取ってもらえなかったが感謝の気持ちを伝えたいとき
OB訪問の際に手土産を受け取ってもらえなかったけれども、どうしても感謝の気持ちを伝えたいという人もいるでしょう。また、手土産を受け取ってもらった上でお礼の気持ちを伝えたいという人も少なくないです。
そのような場合は、訪問後にお礼メールもしくはお礼の手紙を出すようにしましょう。手土産と違って訪問後のお礼メールや手紙は出した方がいいとされているので、手土産を持参していてもいなくても出す必要があります。
内容は訪問に対応してもらった感謝はもちろん、勉強になったことや今後の抱負を盛り込むことがおすすめです。
OB訪問で名刺交換はするのか
就活生も学校で名刺を作れるようになるため、OB訪問や合同説明会で名刺交換をしている人を見かけることがあります。このため、OB訪問で名刺交換をした方がいいのかと疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。
結論としては、OB訪問での名刺交換はしなければいけないわけではなく、企業の規則によっては名詞を受け取ってもらえない場合もあります。このため、無理にする必要はありません。
もし名刺交換をする場合は、マナーやもらい方・渡し方などの手順をしっかり理解していないと、マナーを知らない人物だと悪い印象を与えかねないので注意が必要です。
OB訪問時の手土産についてのマナーを知っておこう
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就活でのOB訪問は、企業研究や就職後にその企業で働く自分をイメージするために大切なことです。ただOBに時間を割いてもらう必要があるため、感謝の気持ちを手土産などで伝えたいという人もいます。
手土産に関しては必ず持参しなければいけないわけではないですが、渡すことで相手から良い印象を与えられる場合もあります。公務員などの場合は受け取れないことが多いので、企業の種類などを踏まえて持参するか検討することが大切です。
また渡す際のマナーや手土産の内容に関しても配慮する必要があるので、その点をきちんと把握して臨んでみてはいかがでしょうか。

◆一部上場企業で人事・採用・能力開発を約15年経験。採用では、新卒を中心に面接官はじめ採用選考実務と管理職(採用課長、能力開発部次長)を経験。
◆採用業務だけでなく、人事異動、能力開発、教育訓練等トータルで経験。
◆上記企業で営業部、販売部、企画部で実務から管理職まで経験。また、転職経験もあり(中堅商社6年、国家公務員2年)。
◆新卒専門のキャリアコンサルタント(国家公務員)として直接大学生に対面指導。模擬面接、ES添削、自己分析指導等、就活カウンセリングの実務全般を2年間経験。その間、大学キャリアセンターと連携し講演実績あり。