キャリマガ
就活ノウハウ満載!
キャリアを広げるウェブマガジン
注目のタグ

Webテストがフリーズ!受験途中でのPCトラブルや中断時の対処法

Webテストは、都合の良いときに受けられるのがメリットですが、自分でパソコンやインターネット回線を準備する分、トラブルに見舞われることも心配です。そこで、どのように対処すればよいか、知っておきたいポイントをご紹介します。

▼関連記事
【SPI対策】時間切れで泣かないために!パートごとの時間配分のコツ

Webテスト受験中に想定されるトラブルとは?

自分のパソコンで受験するWebテストには、実はさまざまなトラブルの元があります。代表的なトラブル原因を知っておきましょう。

■イライラによる連続クリック
Webテストの受験中に、ついついやってしまいがちなのが、なかなか画面が切り替わらないことにイライラして、[登録]、[始める]、[次に進む]などのボタンを何度もクリックしたり、不必要にEnterキーなどを叩いてしまったりする行動です。このような行動によって、ブラウザ(インターネット閲覧ソフト)がフリーズしてしまうことがあります。「連打による多重送信」という現象が起こり、通信に負担がかかって動かなくなっているのです。

■画面の誤操作
Webテストはある程度直感的に操作ができるので、検査説明を読まずに試験を始めてしまう人がいます。解答が終わっていないのに、違うボタンを押してしまい問題が解けなくなることや、途中で閉じてはいけないブラウザの画面で[×]をクリックしてしまうなど、誤操作によるトラブルは意外と多いのです。

■Webテスト以外のウィンドウやソフトが開いたまま
複数のソフトが開いていると、CPU(パソコンの頭脳)に負荷がかかってフリーズしやすくなります。ExcelなどとWebテストを同時に開く、あるいはブラウザでWebテスト以外のウィンドウが開いたままで受験をすると、受験中にパソコンがフリーズする危険性があります。

■特に外出先で多い通信トラブル
外出先でもWi-Fiスポットやスマートフォンのテザリングなどを利用してインターネットに接続することができます。しかし、Webテストを受験中に、電波が一瞬でもオフになってしまうと、そこで通信が中断され、途中で受験できなくなってしまうことがあります。

■セキュリティーの警告が出ることも
Webテストによっては、表示や通知にJava(ジャバ)というプログラムが使われています。使っているブラウザにあらかじめインストールされているJavaのバージョンが古いと、「Javaのバージョンは最新ではありません。」などのエラーメッセージが出て、それ以上Webテストを進めることができなくなる場合があります。

■万全な環境にもトラブルは付きもの
その他、どうしても避けられないアクシデントとして、デスクトップPCで受験中に電源コードが外れてしまう、ノートPCで画面が真っ暗になってしまうなど、突然のトラブルによってテストが続行できなくなる場合もあるのです。

▽Webテストに関する就活生のクチコミ
就活テスト(Webテスト)のクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)

出典:fotolia

Webテスト中のトラブルはヘルプデスクに連絡

もし、受験中にフリーズや通信中断などのトラブルが発生したとしても、まずは慌てずもう一度ログインしてください。ほとんどの場合、中断したところから受験を再開できます。パソコンを変えたり、インターネット接続方法を変えたりしても再開は可能です。受験を再開できない場合はどうすればいいか、SPIのWebテストを例にとってご紹介します。
※SPIは、筆記試験にあたる能力検査などはテストセンターの会場で受験しますが、性格検査は自分でWeb受検することになっています。

■マイページで状況を確認する
送信の操作中にトラブルが発生したという場合は、マイページにログインして検査履歴を確認します。対象企業に対して、検査結果が送信されていれば、正常に終了していますので、それ以上対応する必要はありません。検査結果が残っていなければ、以下のような対処を試してみてください。

・その検査がまだ受検可能である場合、もう一度最初から検査を受けるようにしましょう。
・期限切れで受検できなくなっている場合、再度仮予約の手続きを行ってから、検査を再開してください。

■ヘルプデスクに問い合わせる場合
受検再開も再予約もできない、再開しても同じエラーメッセージが出てしまうなど、自分では対処のしようがなくなった場合は、ヘルプデスクに電話をして解決を図りましょう。
連絡先は、受検予約完了メール等に記載されています。SPIのお問い合わせ先は、テストセンター用、Webテスト用それぞれに異なりますので、必ずメールを参照して正しい番号に連絡しましょう。

■応募先企業に問い合わせる場合
再度受検や予約をしようとしたら、応募先企業から案内された企業情報のメールをなくしてしまったという場合は、応募先企業に再送のお願いをしましょう。ヘルプデスクでは企業の情報には答えられません。また、トラブルによって企業が設定した期限までに受検ができなかった場合も、応募先企業に相談すると良いでしょう。

他の種類のWebテストを受験する場合も、基本的な対処の流れは同じです。「再開を試す」⇒「PCトラブルはヘルプデスクへ」⇒「期限切れ等は企業に相談」という流れで解決していきましょう。

テストが中断してしまっても動揺はNG

パソコンを使ってWeb経由で受験をするからには、予期せぬトラブルは付きものです。もし、誤操作をしてしまった場合、多くは「試験を中断しますか?」「このページから移動しますか?」などのエラーメッセージが表示されます。その場合、エラーメッセージの内容をよく読んで、中断しないのであれば[いいえ]をクリックします。これで、試験が中断してしまうというトラブルの多くを防ぐことができます。

もし、テストが中断した場合は、焦らずパソコンを再起動しましょう。これで、余分なソフトが終了でき、インターネット接続も復旧する可能性が高まります。

復旧すれば、すぐに受験再開も可能ですが、もしトラブルで気持ちが動揺してしまっていたら、時間を置いて受験すると良いでしょう。お茶を飲んだりして気持ちを落ち着けるだけでも、集中力を取り戻して受験再開ができます。また、外出先で受験しようとしてトラブルが起こった場合、自宅に帰って来てから受験するなど、パソコンや場所を変えて受験再開するのも良い方法です。

ヘルプデスクに問い合わせる際は、自分のIDや応募先企業名及び企業別のコードを答えられるようにしておくことと、トラブルの内容(エラーメッセージの文など)を具体的に話せるように準備しておきましょう。また、電話でやりとりをしながらパソコンを操作するよう求められることがありますので、パソコンを使える状態で電話をかけましょう。焦って即座に電話をしてしまうよりも、用件をメモなどにまとめ、パソコンを復旧させてから問い合わせたほうがスムーズに解決できます。

また、企業への連絡や相談が必要になったケースで、問い合わせをしたために選考が不利になるということはありません。むしろ、トラブル発生時にも臨機応変に報連相ができることをアピールできるチャンスと考え、必要なことは思い切って問い合わせて構わないのです。

Webテストでトラブルを防止するためにできること5つ

トラブルが起こってから対処するより、やはり事前に予防しておくことが肝心です。代表的なトラブル予防法をご紹介しましょう。

1. 動作環境の確認
SPIのWebテストの場合、ブラウザはInternet Explorer、Microsoft Edge、Google Chrome、Safariのいずれかを使うこととなっています。また、タブレット(iPad、android)は推奨環境外となっています。
玉手箱のWebテストでは、Internet Explorerでの受験が推奨されています。Javaの実行が必要になるためで、対応していないGoogle Chromeでは受験ができません。また、Mac OSには対応していないので注意が必要です。
受験にあたっては、あらかじめWebテストの動作環境を必ず確認しておきましょう。古いパソコンしか持っていないなど、不安なことがあれば事前にヘルプデスクに問い合わせるのも良い予防策と言えます。

2. インターネット環境の確保
SPIのWebテストでは、インターネットの回線速度が5Mbps相当以上必要となっています。モバイル回線ではここまでの速度が出せず、画面の読み込みに時間がかかってフリーズするケースも多発します。自宅や学校など、高速の常時接続回線があるところで受験するのが安心です。

3. 試験に関係のないファイルやページを開かない
友達から試験攻略法が書かれたExcelファイルをもらった、Web上に体験談のサイトを見つけたなどの理由で、試験画面以外のファイルやページを開いていないでしょうか?
そもそも、これらは不正行為とみなされるため、トラブルが発生して原因調査をしていくうちに、不正が指摘されて受験ができなくなるケースもあり得ます。
意図的でなくても、不注意で試験に関係のないファイルを開きっぱなしという場合も同様です。心配な場合は、パソコンを再起動してから受験しましょう。

4. Webテストのサンプルページで動作確認
ほとんどのWebテストには、サンプル問題を試すことができる練習用ページが設けられています。初めて受験する場合は、対策本で内容は知っていたとしても、動作確認の意味で必ず練習用ページを試すようにしましょう。特にJavaの必要な玉手箱では、動作確認は有効な対策と言えます。

5. ヘルプデスクがオープンしている時間帯に受験
Webテストのヘルプデスクは、24時間オープンはしていません。夜間に受験してトラブルが発生したとしても、解決できるのは翌日になってしまいます。特に、企業から指定された受験期限が迫っている場合は要注意です。余裕を持って、計画的に受験しましょう。

トラブル防止のためにはもう一度PC周りの確認を

トラブルは予防が肝心です。端末やブラウザ、インターネット環境などの確認と、サンプルページでの動作確認をしておけば安心です。トラブルが発生したらパソコンを再起動し、受験が再開できれば問題ありません。ヘルプデスクへの問い合わせに備えて、専用電話番号、自分のID、応募先企業の情報をメモしておきましょう。

参考

[1]Javaのバージョンの確認
[2]https://java.com/ja/download/installed.jsp
[3]2017.11.26

関連リンク

就活テスト(Webテスト)のクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)

杉本 京子

著者:杉本 京子

産業カウンセラー/日本プロジェクトマネジメント協会(PMAJ)プロジェクトマネジメント・スペシャリスト
都内私立大学にて非常勤職員の傍ら、職業訓練講師や面接指導に従事。新卒・既卒者を対象に年間延べ100人以上の個別面接練習を行っている。