就活日記 > 2021年卒 Woman's Career Story > 株式会社NTTデータ

MainVisualWoman's Career Story 現場で働く女性社員のリアルストーリー キャリアの転機を乗り越え、新たなステージで活躍する

Woman's Career Story 現場で働く女性社員のリアルストーリー キャリアの転機を乗り越え、新たなステージで活躍する

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ

大木 環美MEGUMI OHKI (写真左)

技術革新統括本部 技術開発本部
エボリューショナルITセンタ

奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 自然言語処理学専攻。2011年4月入社。技術畑一本で、16年8月産休に入り、双子を出産。18年に職場復帰し、チームリーダーに。

城戸花菜子KANAKO KIDO (写真右)

第四金融事業本部 e-ビジネス事業部
第四開発統括部 デジタルサービス開発担当

早稲田大学 国際教養学部卒。2015年4月入社。高校の時、親の仕事の関係でドイツに3年留学、大学の時もスウェーデンに1年留学した。現在は新たなデジタルサービスの開発に従事している。

  • ワークライフバランス
  • 若いうちから活躍

世界53の国と地域に拠点を構え、グループ連結の従業員数約12万人のうち半数以上が海外というグローバル企業のNTTデータ。2018年には経済産業省から「100選プライム」(注1)を受賞し、女性活躍推進にも積極的に取り組んでいます。今回、理系・文系出身の先輩社員に現在の仕事、やりがい、働き方などについて話を聞きました。
※注1
100選プライム……全社的かつ継続的にダイバーシティ経営に取り組んでいる企業

“優秀なのに謙虚”。インターンで知った仕事への姿勢

――就職活動について教えていただけますか。
大木さん:大学院では自然言語処理技術、簡単に説明すると、人が日常的に使う言語をコンピューターで解析する技術を研究していました。せっかく技術研究をするなら、ビジネスに直結するもので、人の役に立ちたいと思っていました。そんなとき、NTTデータから研究室の教授に産学連携で共同研究をしようという話が来ました。企業が保有する独自のデータを利用した研究ができるということで、そのプロジェクトに参加。学生にもかかわらず、今は取締役常務執行役員ですが、当時の技術開発本部長から考え方などの話を聞ける環境に感動。優秀なのに常に謙虚な姿勢で仕事に臨む姿にひかれました。他の会社も就職先の候補に考えましたが、やはりこのときの経験が入社の決め手になりました。

城戸さん:私は就職するなら、いろいろな分野に携われる仕事がしたいと思っていました。会社の持っているサービスや商品が限定されてしまうと、その範囲内でしかビジネスができないのではないかと。ですから、お客さまの業界が多岐にわたる会社がいいなと思い、NTTデータに興味を持ち、留学先から帰国した直後、インターンシップに参加しました。当社のインターンシップは大きく2つあり、ひとつはチームを組んで新規ビジネス創出を行うワークショップ型、もう一つは実際に現場のプロジェクトに配属され、プロジェクトの業務を体験できるプロジェクト型のインターンシップで、私は後者に参加しました。
そのインターンシップでは海外で実施される展示会に参加する社員向けに、事前のインプット資料を作成するものでした。重要な資料づくりができるということでやりがいも十分。4日間のインターンシップが終わったあとも、「こんなキャリアの人もいるけど話聞いてみる?」などと声をかけてくれるほど親身に接してくれたのが好印象で、就職活動でも本命になりました。

img01

理系・文系の意識なく、それぞれの強みが生かせる

――それぞれどんな仕事をされているのか教えていただけますか。
大木さん:現在の仕事は知識グラフの研究開発で、チームのリーダーとして働いています。例えば、マニュアルや規約などノウハウ・決まりなどの人間が参照する知識が内包された文書、日報や契約書などチェック対象となるデータの紐づけを行い、整合チェックやリスクチェックを知識グラフ技術で支援することを目指しています。技術開発だけでなく、R&D(注2)の方針決めやプロジェクト管理、海外企業との連携なども行っています。
研究開発では大きく、長期、短期のものがありますが、私が携わっているのは短期のプロジェクトです。短期で技術導入をどのようなプロセスで行っていくのかを考えながら研究しています。
半年で1回目の開発を終え、PoC(注3)や実データにおける検証を通じて課題を洗い出し、改善していきます。

城戸さん:私が所属しているのは金融業界を中心にデジタルサービスを企画・開発するチームです。もともとインターネットバンキングのシステム開発から派生し、今ではFin Techを中心に業界を超えたサービス創出・技術活用を模索しています。一般的にシステム開発を行う会社の多くが受注型なのに対して、私たちの部署は企画型。つまり、自分たちで新たなサービスを考え、提案できるのが魅力です。今、興味を持って取り組んでいるのは「デザイン思考(注4)」という考え方を使った新しいサービスの検討です。組織としてやるべきことをやったうえで、自分でもやりたいことがあれば、どんどんチャレンジできる環境があるので、恵まれていると思います。
※注2
R&D……Research and developmentの略で研究開発を意味する
※注3
Proof of Concept……新しい概念や理論、原理、アイデアの実証を目的とした、試作開発の前段階における検証やデモンストレーション
※注4
デザイン思考……経営やマーケティングなど、いかなる種類のビジネスにおいても活用できる「デザイナー的」思考を意味する

img02

それぞれの人生に合わせた働き方がある

――おふたりはご結婚されているんですよね。
大木さん:結婚し、双子の娘を出産してもうすぐ3歳になるので少しだけ子育てが楽になってきました。当社では産休や育休制度がありますし、育児休暇中も時期によって割合は違いますが、給料も出るので助かります。今はフルタイムですが、1年3カ月間は短時間勤務で働いていました。ちなみに私の部署には女性で部長、双子のお子さんを育てている先輩がいます。ちょうどいいお手本になる方が身近にいるのはありがたいですね。その方が管理職をされているので、いずれ自分も管理職になりたいと自然に思えます。
一般的に「職場で理解がない」などと聞きますが、当社ではそんなことはありません。男性も女性も子育ては当たり前。子どものお迎えのために早く帰るのも普通なので働きやすいです。

城戸さん:私にはまだ子どもはいませんが、いずれはほしいです。先輩社員の中には3人続けて出産し、7年後に復帰した人、3カ月で復帰した人などといろいろ。大半は1年~1年半の育休が多いのですが、ライフスタイルに応じた働き方ができる会社だと思います。ほかにもLGBTに対しての取り組みにも積極的で、例えば、会社として「TOKYO RAINBOW PRIDE」(注5)への賛同や配偶者や家族に関わる制度を同性パートナーに適用しています。私自身も、社内ポータルで申請してLGBT への理解と支援を示すAllyであることが分かるストラップをもらい、毎日、着用しています。
※注5
TOKYO RAINBOW PRIDE……LGBT、いわゆる性的少数者が、差別や偏見にさらされず、前向きに生活できる社会の実現」を目指した団体、およびイベントの総称

目指すのは輝くワーキングマザー、そして新たな価値の創造

――NTTデータを選んで良かったと思うことは?
大木さん:今は男性社員の育児休暇取得も増えています。どんどん社内の制度も整えられていて新しい制度で利用できるものができると、「取った方がいい」と周囲から声がかかる。みんながそれぞれの働き方を見い出し、尊重できる環境にあるのは本当に素晴らしい。今後は自然言語の研究を続け、世の中に新たな価値を提供できるようになりたいです。
城戸さん:社員を育てようとする文化が強く根付いています。最近もデザイン思考を学びたいという想いを尊重してもらい、外部の有償研修に参加する機会をもらいました。また、1年目から応募できる社内のビジネスコンテストもいくつかあり、若手のうちから自分の思いを発信する場があります。私も何度か応募したことがあります。入社12、3年目くらいの女性社員の方が、社内コンテストの優勝を通じて海外のビジネスコンテストに参加するなど、新たなビジネスを仕掛ける機会があります。今、私が携わっているAPIの技術を使えば、金融に限らず、業界の掛け合わせで新たなビジネスが生まれる可能性もあるので、将来的には新たな価値を社会課題の解決にも繋げることができる越境リーダーのような存在になれればと思います。いずれ子どもを授かったら、新たに気づくことが出てくるかもしれません。まだつながっていないことをつなげていけると面白いですね。

img03

btn_detail

btn_detail