就活日記 > ワーキングマザーが語る富士ゼロックス。

ワーキングマザーが語る富士ゼロックス。仕事と子育てを両立する理由ワーキングマザーが語る富士ゼロックス。

遠藤 早苗

グローバルサービス営業本部営業計画部 サービスプラットフォーム推進部
1999年度入社
名古屋、六本木でのSE経験を経て、現在はグローバルサービスの技術部門でゼロックスコーポレーションが開発した技術の調査/展開を担当。

中尾 久美子

知的財産部
1999年度入社
大阪でのシステムエンジニア(SE)経験を経て知的財産部に異動し、現在はソフトウェア開発部門の国内・海外の特許出願の権利化、他社特許対応のフォローなどを担当。

同期でSEとして入社し現在は富士ゼロックスR&Dスクエア
(横浜市みなとみらい地区にある研究開発拠点)
に勤務する2人にインタビューしました。
この記事では、女性社員の「仕事と育児を両立する理由」を紹介します。
彼女たちが、なぜ仕事と育児を両立するのか?
その価値や意味と探っていきます。

インタビュアー

松林 景子

オフィス事業統括部
ヒューマンインターフェイスデザイン開発部
2010年度入社
入社以来、金融/公共/製造向けの業務系Web
アプリやモバイルアプリのユーザーインターフェイス(UI)デザインを担当。
本企画においては「バーチャルハリウッド・プラットフォーム」のディレクターとして従事。「スーパーマンやスーパーウーマンでなくとも仕事も育児も両立」する社員の紹介を通じて、状況にあった柔軟な働き方を身近に感じてもらうことを目的に活動を行う。

お二人とも同期で、今は小学生のお子さんがいらっしゃるそうですが、
時短(育児・介護などの理由で所定時間より短い時間で勤務できる制度)など
育児に関する制度を活用していますか?

遠藤今は時短を使っていないです。子供が4歳までは利用していましたが、結局フルタイムで働いてしまうことも多くなったので。自分でどこまでやりたいかのバランスが難しいですね。少し前までは遅くまで残業されている方が多くて帰りづらかったですが、今は会社全体として、できるだけ残業をしないような意識になってきている気がします。また在宅勤務ができるようになり、週1でも子どもの精神的な安心感につながっていると思います。上司や職場の方の理解あってこそですね。

中尾今年、子どもが小学生になって、生活がすごく変わりました。宿題を見たり、登下校時間帯に合わせないといけないし、PTA活動があったり。家庭訪問、授業参観など急に来ることもあって。

遠藤ああ、たまたまなんですが、授業参観に3回連続行けなくて。子どもが寂しがっていたので実父に行ってもらっていましたが、学校に慣れていないから逆に心配だったり(笑)。仕事上外せない予定があれば、自分でプライオリティをつけていますが、いつも迷うところですね。

遠藤幼稚園のママさんたちは、むしろ小学校になると昼間子どもが学校に行っているので時間ができる。だからパートとかで働き出す人も多いみたいで驚きました。まさに「小1の壁」※の逆パターン。
※小1の壁とは…小学校入学後、子どもを夜間まで預けることが困難になり、ワーキングマザーが働き方の変更を強いられる問題

おお~なるほど、面白い。時間と余裕ができるんですね。

”両立するのが普通”をロールモデルに

遠藤松林さんの活動タイトルを聞いて、「スーパーウーマンじゃなくても」っていうことばに魅かれました。よくロールモデルがいないって話を聞くけど、雑誌とかに出てくる女性は、すごすぎてちょっと自分にはなれない、と思ってしまう。社内でも制度がないときから両立してこられた先輩方は大変でしたよね。そういう意味で、今の私たちの世代が両立している普通の人としてのロールモデルにならないといけないのかなあと思ったりしています。

カッコ良すぎです(笑)。そう思っていることが普通の人じゃない気もしますが、周囲の子育てしている人の状況はどうですか?

中尾苦労話を共有できるだけでもかなり気が楽になるので、こうして近くに同じ立場の同期がいてくれるのはありがたいですね。あと、組合のジータン※は先輩ママの貴重な話を聞けるので、情報交換の場として有意義だと思います。
※ジータンとは…富士ゼロックスの労働組合が、時短者を中心にお昼休みに開催している情報共有の場

遠藤私は、業務上、海外とのやりとりが多く、在宅勤務中にも電話会議をするのですが、海外ではワークライフバランスが当たり前だから、普通にプライベートが優先される。犬の鳴き声がしたり、『子どもをスクールに送るからもう切るわ』とか。一方、自分は子どもに『今から会議だから絶対に静かにしてて』と言ったりして。最初は言うこと聞いてくれてても、長引くとしびれを切らして結局話しかけてくるんですけどね(笑)。男女ともに海外のほうが、時間に縛られていない分、家でも結構仕事している人が多いですね。一長一短ありますが、そういう意味では日本の方が甘いのかもしれません。

中尾私も在宅勤務しているけれど、小学校で用事があるときなどは本当に助かります。保育園ではあまりなかった平日の所用が、小学校では割と頻繁にあるので。ただ、プライベートがあるのはみんな同じなので、柔軟に仕事をさせていただいている分、ちゃんと成果を収めないとなと思っています。

離れているから大切に思える

中尾私は、両立することを「選択した」というよりは、子どもを産んだ後も働くことが普通という感覚でした。周りがそうだったことも大きかったと思います。一方で、子どもに十分時間をかけてあげられていないとか、思ったように仕事ができないとか、両立どころか共倒れでは…というようなジレンマは常にあります。家族や周囲の方の理解と協力があってこそ、今までやってこれたのだと思っています。

遠藤もし専業主婦だったら、子供に集中してしまい、私の場合は良くない面があったのではないかと思います。個人的には子供には保育園とか、外の社会を知って色々な経験をしてほしいですね。鍵っ子(家庭の事情で、学校からの帰宅時に親や他の家族(保護者)が自宅におらず、自ら家の鍵を持参している子供の事を指す通称。)だった自分の経験を振り返っても、全部自分でやらなきゃいけない分、自立できたような気がします。子どもも自分で何かを考えてやるようになってほしいな。

中尾子育ても仕事も、うまくいかないことは当然あるけど、子どもを迎えに行って顔を見ると、職場での自分から家庭での自分に切り替わる感じがします。離れている時間が長い分、子どもと向き合う時間を大切にしたいですね。

遠藤夫婦どちらかの転勤や子どものことなどで、何かあったら仕事を辞めなきゃいけない時期が来るかもしれない、という考えは常にありますね。だからこそ働けることに感謝して、今がんばらないといけない!という気持ちで仕事しています。

何かあったら仕事をやめなきゃいけないのは、子育てに限らずですね。限られた時間だからこそ仕事の時間も子育ての時間も大切にする。両立することの大きな価値だと思います。ありがとうございました!

女性のワーキングマザー比率(2015年度)

この記事は、富士ゼロックスの「バーチャルハリウッド・プラットフォーム」という活動での取材をもとに作成しております。 バーチャルハリウッド・プラットフォームとは会社や仕事、自分を変えたい、成長させたいという「思い」や「実行力」のある社員が自らディレクターとなって自らテーマを設定し、組織横断で進めるプログラムです。
詳細はこちら